大リーグの選手がスライディング中に、ポケットのiPhoneをグラウンドに落とすという珍事が発生しました。
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iPhoneを落とした選手に厳しい処分が下された理由
問題のプレーが起こったのは、ピッツバーグ・パイレーツ対アリゾナ・ダイヤモンドバックス戦の4回。パイレーツのロドルフォ・カストロ選手が、三塁ベースにスライディングしたときのことでした。
その実際の動画がこちら。
Rodolfo Castro has been fined and suspended 1-game for playing with a cell phone in his back pocketpic.twitter.com/RS0QpBmplw
— FOX Sports: MLB (@MLBONFOX) August 16, 2022
これを見た三塁塁審は、少しとまどった様子で地面に落ちているiPhoneを指差しました。海外メディア「The Guardian」によれば、その後カストロ選手は慌ててiPhoneを拾い上げ、パイレーツの三塁ベースコーチに手渡したとのこと。
司会者も笑ってしまうようなこのシーンですが、カストロ選手はこれにより1試合の出場停止と罰金(未定)が課されるという処分に。この処分の理由は、同選手がグラウンドにiPhoneの持ち込んだことが、MLBの電子機器ポリシーに違反していたためです。
MLBでは、ヒューストン・アストロズによるテレビの生中継を利用したサイン盗みが発覚して以来、フィールドでの電子機器の使用を厳しく取り締まっています。また以前には、レッドソックスがサインを盗み、Apple Watchを通して選手に指示を出していたことが発覚したこともありました。
とはいえ、今シーズンでもドーピングや暴力をふるって出場停止になった選手はいたものの、今回のような出来事での処分は珍しいものです。
本人はこのiPhoneを不正に利用していないと主張しており、この処分に不服を申し立てています。同選手によれば、グローブをポケットに入れ、iPhoneを入れていたことを忘れてしまっていたそうです。
控訴の判決が出るまで、カストロ選手は試合出場が許される予定。MLBの判断が今後どうなるかは不明です。また、三塁に激突したカストロ選手のiPhoneがダメージを受けたかどうかも明らかになっていません。
ちなみに、ピッツバーグ・パイレーツはこの試合に6-4で負けており、現在の同チームのナ・リーグ中地区での順位は最下位。不正の有無がどうであれ、それによって試合結果が大きく変わるといったことはなかったようです。
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