iPhoneシリーズの最上位ブランド「Pro Max」が廃止される可能性があると、経済紙記者のマーク・ガーマン氏が言及しています。
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Apple製品の複雑怪奇な名称ルール
iPhone Studioの仮想CG(AntonioDeRosa)
ガーマン氏は以前のレポートで、来年登場する見込みのiPhone 15について、AppleはUSB-Cと並行してデザインの刷新を計画しており、名称変更の可能性もあると述べていました。同氏によれば、AppleはiPhone 11で使い始めた「Pro Max」というブランド名称を捨て、代わりに「Ultra」を採用する可能性があるとのこと。
今ではPro Maxという名称は一般的になっていますが、登場した当時は「分かりづらい」との意見もありました。
例えば「mini」は、Apple製品の中でもコンパクトなサイズの製品を指しています。代表的な製品はiPad miniやMac miniで、最新モデルで廃止されたもののiPhone 12と13にはminiモデルがありました。
そしてAppleが最も使っている名称が「Pro」。これは基本的に、ベースモデルよりも上位であることを示す言葉です。現在ではApple製品のほとんどにProモデルが存在します。
しかし「Max」に関しては定義が曖昧です。「MacWorld」はMaxについて「より大きな、より多くのコア、より良いサウンド、より大きなスクリーン」を指しているとしていますが、Appleのヘッドフォンが「AirPods Max」と名付けられたり、Appleの上位シリコンが「M1 Max」になったりと、miniのようにコンパクトであることだけを指しているわけではありません。
またAppleは結局、iPhone 14シリーズの大画面モデルをMaxではなく「iPhone 14 Plus」と命名しています。これらの命名ルールを踏まえると、iPhoneのPro Maxモデルはやや例外といえるような存在になっているのです。
しかし、最上位のiPhoneに「Ultra」の名称を使えば、これまでよりも分かりやすくなります。Appleはこれまでで最も頑丈で過激な「Apple Watch Ultra」を開発したり、これまでで最も強力なAppleシリコンチップに「M1 Ultra」と名付けるなど、最上位としてUltraのブランドを位置づけてきました。
この名称変更によってProの「大画面モデル」という印象が払拭されれば、AppleはUltraとProモデルをより差別化できるようになるかもしれません。今のところこの「iPhone 15 Ultra」の進化内容は明らかになっていませんが、名前負けしないような究極の性能を期待したいところです。
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- Source:AppBank
- Author:テクノロジー記事班
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