みなさんはリクガメと聞くとどういう姿を想像しますか？　子どものころ、ミドリガメ（ミシシッピアカミミガメ）などの水ガメは飼ったことのある方はいても、リクガメは動物園以外ではなかなか近くで見たことがない方も多くいらっしゃるのではないでしょうか。リクガメはその名の通り、陸で暮らすカメのこと。今回はリクガメ飼育者である私がリクガメの魅力を余すところなくご紹介します。

下のTwitterの投稿は、主役はネコちゃんだって分かってますよ！　しかし今回は、存在感はあれど今までスポットライトをあまり当てられなかったリクガメが実は癒し効果絶大の動物であることをみなさんにどうしてもお伝えしたいんです！　この記事を読めばきっとあなたもいつの間にかリクガメの虜になっていることでしょう。

魅力その1 エサを食べる姿が癒し系すぎる！

一つ目の魅力はなんといってもエサを食べる姿。リクガメの多くは完全草食（雑食傾向のリクガメもいます）です。主に野菜とリクガメ用のペレットを主食としますが、このエサを食べる姿がスローでかわいいんですよ。むしゃむしゃと一心不乱に食べ続け、気づけば全部なくなっている。その様子はいつまでも眺めていられるほど愛らしいです。

そしてけっこう不器用で食べ方が下手なので、口の周りにフードをいっぱい付けていたり、野菜を食べようとしているのに空振りしてなかなか食べられていなかったりします。あまりの一生懸命さについついこちらも力が入って必死に応援してしまうこともありますよ。

実は私は仕事がお休みの日には朝リクガメにエサをあげてから30分は眺めています。リクガメからするとちょっと迷惑かもしれませんね……

魅力その2 甲羅が美しい！　

リクガメにはたくさんの種類がいますが、中には息をのむほど美しい甲羅をもつ種類もいます。今回は私が特に美しいな、個性的だなと思う甲羅を持つリクガメをいくつかピックアップしてご紹介しますね。

ホシガメ

まずはこのホシガメ。その名のとおり、甲羅に放射状に星形の模様がきれいに入っているリクガメです。さらに美しい模様だけでなく、このでこぼこと立体的な形状も特徴の一つですね。まさにリクガメ界のスター！　(勝手に命名)

ヒョウモンリクガメ

ヒョウのような模様と、ドーム状の甲羅が特徴的なヒョウモンリクガメ。成体（おとな）になるとその名の通り黒色斑が無数に入ります（個体差あり）。なんといってもまんまるで高さのある甲羅がかわいい！　まんまるの甲羅がお好みの方にはもってこいの種類ですね。

パンケーキガメ

平べったくて横からみるとまるでパンケーキのような形の甲羅を持つのがこのパンケーキガメです。命名が見たままですね。甲羅は柔らかく、指で触るとへこみます。不思議ですね。ちょっと変わった個性的な子をお探しの方には一押しの種類です。

アカアシガメ

最後にご紹介するのはこのアカアシガメ。こちらは見た目がかっこよくて、私が以前から飼ってみたいと思っているあこがれの種類です。甲羅は黒色の面積が多く、前足と頭に赤色の斑点がのっています。甲羅の黒と、足と頭の赤のコントラストが美しい種類。いやー、おしゃれです。

魅力その3 守ってあげたくなるつぶらな瞳

どうしてリクガメって、ウルウルしたようなつぶらな瞳をしているのでしょうね。エサはまだー？　と私を見上げる瞳にメロメロです。動物はどれも瞳がきれいだと思いますし、リクガメよりも瞳が大きい動物や、顔がかわいらしい動物はいるのですが、このウルウル＆キラキラは他の動物の追随を許しませんね！　リクガメの瞳のキラキラ度は全動物の中でもナンバーワンだと思います。

他にも魅力がたくさん！　書ききれない……

タイトルには3選とありますが、実は他にもいっぱいありすぎるのですが挙げるときりがありませんのであえて3つにしました。他にも、水入れの水にお風呂みたいに浸かる姿、一瞬こっちが驚くほど手足をだらーんと伸ばしてリラックスして寝る姿、太陽の下で気持ちよさそうに日光浴をする姿などなど。

さらに、毎日お世話をしてくれる人の姿は覚えてくれることが多いんですよ。うちのリクガメは、朝起きてケージをのぞきにいくと、私の顔を見てエサ入れの場所に移動してエサをもらうのを待つ姿もあります。

リクガメは魅力がたくさん！

一言でリクガメといってもどれくらいの大きさにまで成長するのか、適切な気温や湿度はどれくらいなのか、などはそれぞれの種類で異なります。もしリクガメを飼ってみたいなと思われた方は、ペットショップの方やブリーダーさんから飼い方をしっかり聞いて調べて、環境を整えて飼ってくださいね。この記事で魅力の一つとして挙げた美しい甲羅も、エサや環境が整っていないときれいに作られないそうです。

寿命が長くて有名なカメ。適切な飼育をすればとっても長生きしてくれますよ。長生きするからこそ、一生のパートナーとして最後まで幸せに過ごしてもらえるようにしましょう。

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• Source:AppBank
• Author:はねせがわ