PS5の〝たて置き〟は「故障リスクが高まる」複数の修理業者が指摘



家庭用ゲーム機プレイステーション5(PS5)は、スペースに合わせて縦置きにも横置きにもできる設計になっています。しかし今回、複数の修理業者が、縦置きの場合はPS5の故障リスクが高まると指摘しています。

*Category:テクノロジー Technology *Source:wccftech ,@68Logic(Twitter) ,TheCod3r(YouTube) ,Ben Montana(facebook)

PS5は「縦置き」よりも「横置き」のほうが安全な理由


テック系メディア「wccftech」が取り上げたフランスの修理業者のツイートによれば、PS5を縦置きで使用していると、ゲーム機に「永久的な損傷」を与える可能性があるとのこと。

Ps5を直立させないでください。その結果、液体が移動し、フリーズが発生します。

同じくフランスの修理専門店ILoveMyConsoleのオーナー、ベン・モンタナ氏も、数ヶ月前からこの問題について注意喚起しています。同氏によれば、これらは一部のみの問題ではないとのこと。特に長い間垂直に立てられていたPS5はリスクが高く、全モデルが影響を受けると指摘しています。

Ben Montana(facebook)

「wccftech」はこの問題について、PS5のチップセットを冷却するために使われている液体金属が不均一になることにより、少なくとも冷却性能に影響を与えるとしています。

この液体金属はチップセットとクーラーの間にある「シール」で固定されています。しかし、何かしらの原因で破損したりズレてしまうことにより、中の液体金属が偏ったり、最悪の場合漏れ出してしまうとのこと。PS5が水平に設置されている場合、液体金属は平らな状態を保ちますが、縦置きの場合、液体金属は徐々に下に落ちていきます。

また、ゲーム機の修理に詳しいYouTuberのTheCod3r氏は、10月にこの影響を受けたPS5を発見しました。このゲーム機は数ヶ月間パッケージの中に垂直に立てられていましたが、最終的に販売される時には起動できなくなっていたとのこと。分解してみると、メインボード全体に液体金属が付着しており、その導電性によってショートを起こしていたそうです。


「wccftech」はこれらの理由から「当面の間は水平にセットする」ことを推奨しました。ただし同メディアはまた、この問題はケースバイケースであり、シールが損傷しなければ問題は起こらないとも指摘しています。

この問題はシールが破損した場合におこるため、ゲーム機を縦に使っていても何の問題も起こらない場合が大半です。ただし、少しでも故障リスクを減らしたいのであれば、PS5は横向きに設置しておいたほうが無難でしょう。




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