ウ軍の〝DIYドローン兵器〟がロ軍の供給網を破壊しているとの報告



ウクライナが、安価なレース用ドローンにロケット推進擲弾筒(RPG)を取り付け、ロシアの前線を攻撃するのに使っていると、テックメディア「Motherboard」が報告しています。ロシアとウクライナのSNS「テレグラム」には、ドローンに狙われたロシア兵士の証言も投稿されました。

*Category:テクノロジー Technology *Source:Motherboard ,@SamBendett

ウクライナのRPG搭載ドローンに恐怖するロシア兵の告白


ここ数週間、改造された市販ドローン兵器の写真がロシアとウクライナのSNS「テレグラム」で出回っています。このFPVドローンは、通常、趣味でドローンレースに使用されるものです。ドローンのカメラで撮影された映像は、リアルタイムで操作者のつけたゴーグルに映し出され、一人称視点(FPV)で見ることができるのです。

テレグラムで共通された写真のドローンは、オデッサに拠点を置くウクライナのレーシングドローン会社「FlyMod」が販売する部品を使用しているものもあります。DJIなどの市販のドローンとは異なり、FPVレーシングドローンはレーサーによって改造されるものです。日本でいえば「ミニ四駆」のドローン版といったところでしょう。

「Motherboard」は、安価な趣味のドローンや既製品のドローンが爆発物の運搬に使われていた初期のウクライナとはほど遠い、と指摘しています。また、ここで使われているドローンは比較的安価なのが特徴。例えばDJI社のMavicは2,000ドル(約26万円)、Skydio 2は1,000ドル(約13万円)程度です。趣味用のレース用ドローンであれば、もっと安く済むかもしれません。

同メディアによれば、ウクライナはドローンを使って壊滅的な効果を上げているとのこと。さらに同メディアは、「テレグラム」に投稿された、あるロシア人兵士の経験を共有しています。

敵は市販の無人偵察機を使って常に偵察を行っており、時には一度に6機もの 「鳥」が上空を飛び回っていました。日中は通常のクアッドコプター(ドローン)、夜間は赤外線カメラ搭載のクアッドコプターを使用しており、短時間で防衛拠点と人員の移動パターンが特定されました。

ドローンと軍事ロボットを研究しているサミュエル・ベンデット氏によれば、ウクライナはドローンを使ってロシア兵士の位置を監視し、彼らが移動しようとした瞬間に嫌がらせをしたとのこと。ドローンによる嫌がらせは、数日間ロシア軍の水の補給が絶たれるほど効果的だったようです。

1時間半、サーマルカメラを搭載したクアッドコプターで監視され、迫撃砲で殴られた。この感覚は心地よいものではありません。

ベンデット氏は、長い間状況を分析し、この戦術の効果は「恐怖」であることに気づいたと指摘。特に戦争では移動は命で、動きを奪われ、輸送や負傷者の避難に困難が生じると、恐怖で動けなくなると示唆しています。




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