メソポタミア地方(現在のイラクの一部)にはかつて「バビロン」という豊かで世界最大の都市がありました。しかし、バビロンは長い歴史の中で崩壊しています。史上最も豊かな都市であるバビロンが崩壊した理由について、海外YouTubeチャンネル「The Infographics Show」が解説しています。
*Category:
「バビロン」は如何に発展し、衰退していったのか?
バビロンには天空に伸びる巨大な塔、戦車を走らせることができるほど広い城壁、美しい建築物、黄金の像、寺院などがあります。バビロンの王たちは、外国の王が夢見る以上の富を持っていたのです。また、市民もバビロンの城壁に守られ安全に暮らしていました。
<メソポタミ各地との交易で栄える>
バビロンが発展したきっかけは、メソポタミアを行き来するための港を作り、より多くの物資が集まるようにしたからです。その結果、バビロンはメソポタミアの僻地の港ではなく、繁栄した都市となり、全世界で最も豊かで強力な都市の中心地となっていきました。
バビロンの王は、より多くの臣下と地域への影響力を手に入れようとしました。そこで当時の王であるシン・ムバッリトは軍隊を集め、この地域で最も強力な都市国家の1つであるラルサに軍事攻撃を開始します。しかし、ラルサに打ち勝つことができず、シン・ムバッリトは王位を捨てることになります。
その後、息子のハンムラビが王となり、父の仕事を引き継ぎます。彼はバビロンを単なる都市ではなく、活気ある帝国の中心地に変えようとしました。そこで、ハンムラビはラルサの王に「自分は父親とは違う、ラルサを繁栄させることだけを考えている」と安心させ近づきました。しかし、これは相手を油断させるためのウソだったのです。
- Original:https://www.appbank.net/2023/04/17/science-innovation/2433949.php
- Source:AppBank
- Author:テクノロジー記事班
Be the first to comment