2023年3月に行われた、ワールド・ベースボールクラシック(WBC)で日本代表として大活躍した、米大リーグ(MLB)・カージナルスのラーズ・ヌートバー選手。5月の出塁率は.453と驚異的数字を叩き出しています。今回は、なぜその出塁率が驚異的なのか、どうして叩きだせるのかについて、ヌートバー選手の特徴を踏まえて掘り下げていきます。
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目次
- 1. 出塁率について
- 2. 日本プロ野球界の平均出塁率と2023年度出塁率トップとの比較
- 3. ヌートバー選手の4つの特徴
- 4. ヌートバー選手の脅威の出塁率の要因
- 5. ヌートバー選手の今後の予測と期待値
出塁率について
出塁率は、打数、四球、死球、犠飛の合計数のうち、四球、死球、安打で出塁した割合のことです。出塁率が高くなる要因として、
・打撃技術
・見極め力と選球眼
・プレートでの粘り強さ
・スピードと走塁能力
が挙げられます。それでは、1つずつ解説していきますね。
【打撃技術】
出塁率を高めるためには、打撃技術が重要。
適切な打撃フォームやバットコントロール、球種の読みなど、良い打撃技術を持つことでヒットを生み出す確率が高まります。
【見極め力と選球眼】
出塁率を高めるためには、ストライクゾーン内外の球を見極める力と、ボールかストライクかを判断する選球眼が重要。良い見極め力と選球眼を持つことで、ボールを選んで四球を選ぶことができます。
【プレートでの粘り強さ】
出塁率を高めるためには、プレートでの粘り強さも重要。
ストライクゾーン内のボールをファウルとして粘り続けたり、ボール球を振り逃げずにファウルにするなど、プレートでのバトルを長く続けることで出塁の機会を増やすことができます。
【スピードと走塁能力】
スピードと走塁能力は出塁率に直接的な影響を与え、ヒットや四球が出た後の盗塁や進塁において、速さと優れた走塁技術を持つことで塁を進めることに繋がるのです。
日本プロ野球界の平均出塁率と2023年度出塁率トップとの比較
日本プロ野球の過去3年の平均出塁率をみると.308~.333といったところを推移しています。このことからも、ヌートバー選手の出塁率.453は平均以上ということが分かりますね。
さらに、2023年度出塁率セパリーグの首位選手と比較してもトップレベルということが一目瞭然です。
≪セリーグ・パリーグ平均出塁率≫
【セリーグ】
2022年 .308
2021年 .324
2020年 .333
【パリーグ】
2022年 .309
2021年 .316
2020年 .326
≪2023年度出塁率 セ・パリーグのトップ≫
セリーグ:DeNA 宮﨑 敏郎 .474
パリーグ:ソフトバンク 柳田 悠岐 .438
ヌートバー選手の4つの特徴
【その1:打撃力】
ヌートバー選手は、優れた打撃力を持ち、バットスピードが速く、ヒットを生み出す能力があります。
【その2:打撃スタイル】
左投げ右打ちの選手で、右打者としてのプレーが特徴的で、パワフルなスイングと長打力を持ち、球を飛ばすことも強みです。
【その3:プレースタイル】
外野手としてもプレーすることができ、守備力も高く、正確な送球や素早い動きでボールを追いかける能力も備えています。
【その4:高い野球知識】
野球に対する理解が深く、戦術的なプレーを展開することが可能です。チームの戦略や相手投手の特徴を把握し、適切な打撃や守備の判断を行うことができます。
ヌートバー選手の脅威の出塁率の要因
上記の特徴から、ヌートバー選手が.453という出塁率出せたのは、
・出塁率が高くなる要因の「打撃力」を持ち
・3試合の出場でチーム2位の8四死球を選んでいる選球眼
・ヒットなどで出塁するセンス
が挙げられます。つまり、ヌートバー選手は、ストライクゾーン以外の球は振らず見送り四球にし、ストライクゾーンに来た球はしっかりと捉え、ヒットやホームランにしているということなのです。
ヌートバー選手の今後の予測と期待値
WBCが終わり、一躍スター選手となったヌートバー選手ですが、メジャーでは2021年にデビュー。MLBでのこれまでの通算出場試合数は204試合で133安打、23本塁打、76打点、11盗塁と、まだまだこれからの選手です。
ヌートバー選手の持ち味は、
・ストライクゾーン内外の球を見極める高い選球眼
・ヒットを生み出す優れた打撃力
・さらにパワフルなスイングと長打力を持ち、球を飛ばすことができる打撃スタイル
を兼ね備えていることが挙げられます。加えてチームの戦略や相手投手の特徴を把握する高い野球知識、そして何よりも勝ちへの執着心と情熱を身体全身で表現するところが魅力的。25歳という若さも、まだまだこれからの伸びしろと可能性を感じさせてくれますよね。
将来的に日本でプレーしたいかという問いに対して,ヌートバー選手は「それは考えたこともある。自分にとっては、メジャーにいるみんながそうであるように、アメリカでできる限り長くプレーすることだと思うんだ。でも、1年か2年はぜひ日本でプレーして日本の文化を体験したいです。」とのコメント。日本の野球界でヌートバー選手が活躍する姿を見るのも遠くない未来かもしれません。
3年後(2026年)に開催される予定であるWBCでも、大谷選手と共に出場し、ペッパーミルパフォーマンスを見せて欲しいものです。そして再び日本中が歓喜に湧く瞬間に立ち会いたいと日本の誰もが期待しているでしょう。ヌートバー選手の今後の更なる飛躍を応援しています。
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- Original:https://www.appbank.net/2023/06/05/sports/2483070.php
- Source:AppBank
- Author:はねせがわ
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