アスレチックス・藤浪選手は9日(日本時間10日)、レッドソックス戦に8回からリリーフ登板。一死二塁という場面でしたが、2者連続で右飛に抑える好投を見せました。チームの勝利とはならなかったものの、これで6試合連続の無失点を記録。メジャーでの自己最多記録となりました。しかしこの好投に加え、注目が集まったのは捕手の構え方。捕手は毎回同じところに構えていたのです。制球難に苦しんでいた藤浪選手。捕手の構え方が今回のような覚醒を呼んだのでしょうか。
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目次
6試合連続無失点で自己最長記録更新!
アスレチックス・藤浪晋太郎選手は9日(日本時間10日)、レッドソックス戦に8回からリリーフ登板。一死二塁という得点圏の場面でしたが、後続を2者連続で右飛に抑える好投を見せました。
対戦した1人目の打者はクリスチャン・アローヨ選手。1球目、低めのストレートを見逃し。2球目のやや高めのストレートを打上げ右飛に抑えました。
2人目は台湾出身の張育成選手。1球目は低めのスプリットで空振り。続く2球目もスプリットでこれは低めのボール球に。そして3球目、アウトローのストレートを打上げ右飛となりました。
藤浪選手は2/3イニングのみの投球となりましたが、最速160km/hのストレートと151km/hのスプリットで完璧なピッチング。制球難に苦しんでいた藤浪選手ですが、この日は高低差も上手く使い分けていました。
チームの勝利とはならなかったものの、これで6試合連続の無失点を記録。メジャーでの自己最長記録となりました。
捕手の構え方に要注目?覚醒の要因か
今回、自己最長を更新する6試合連続無失点を記録した藤浪選手ですが、その好投に加えて捕手の構え方にも注目が集まりました。
この日バッテリーを組んだのはシェイ・ランゲリアーズ選手。なんとランゲリアーズ選手はほぼ毎回真ん中やや高めの位置にミットを構えていたのです。実際その位置に投げ込まれたのは1人目の打者を右飛にした1球のみ。制球難に苦しんでいた藤浪選手が投げやすくなるための工夫だったのでしょうか。
藤浪選手もその位置を狙って投げているのか。思い切り投げ込むとボールは外角、内角にほどよく散れて打者にとっては打ちづらい絶妙なコースとなっていました。
この投球にインターネット上では「キャッチャーはど真ん中に構えて、投手はただただストレートを投げ込んで抑えるってタッチじゃん」「キャッチャーミットをど真ん中に構えてそこに投げさせて行き先はボールに聞いてくれってスタンス…上杉達也みたいだな」といった声が。また、6戦連続無失点には「中継ぎで5勝してるのは凄いな、10勝して欲しいね」「先発のこだわりはもう捨てて、リリーフ専任でやってほしいな」「この漢にはロマンがある」「阪神のクローザー問題はフジ補強しかない」「今がスランプなんじゃないのか?www」「これでもまだ信用はしてないけど、明らかに改善傾向なのは確か」「全盛期のダルビッシュを思い出した」など様々なコメントが集まりました。
チームの勝利とはなりませんでしたが、徐々に復活の兆しを見せている藤浪選手。今後の投球にも注目です!
藤浪選手の復活へ 課題はリリースポイントと回転数?
スポーツ科学を活用したデータ分析を行う「ネクストベース・アスリートラボ」の研究員である神事氏とトップアナリストの森本氏は5月26日、ユーチューブチャンネルで「アスレチックス藤浪晋太郎投手 復活に向けた提言!」と題して藤浪選手の投球を分析しました。
冒頭では「空振り率はMLB上位の数値を記録、ストレートのスピードはMLB上位2割に入るほどであり、持っているボールはMLBでも引けを取っていないです」と評価。そのうえでリリースポイントと回転数という2つの課題を挙げました。
まずはリリースポイントについて「球種の中で非常に大きくばらついています 特にフォーシームは、横に広くなっています 本来ならば、肩・体を傾けることでボールの制御をしたいのですが、肘の角度でリリースをコントロールしてしまっている可能性が挙げられます」と問題点を指摘。
「手先で制御しようとすると、速い動きの中でコントロールしなくてはいけなく、ばらつきが大きくなります それよりも体の近いところ、つまり速度の遅いところでコントロールしてあげると、その分だけ定まりやすくなります」とポイントも示しました。
もう一つの課題は回転数。藤浪選手は平均1800回転。神事氏は「大谷選手は同じような球速でありますが、2200回転を超える回転数であるというところを考えると、かなり低いというところがまあ分かると思います 球が速いから空振りは奪えているのですが、いわゆるノビとか球質で勝負するとなると、この回転数の改善しておきたい点だとと思います」と指摘。
加えて「平均回転数は1800回転ですが、2200回転を超えるものもあれば 1500回転ちょっとのボールもあるという状況です」と回転数のバラツキにも問題があるとコメント。またその改善点として「回転数のバラつきを改善するならば、ボールの握りを深めにすることだと思います ボールの握りを深めにすることで、ボールが抜けにくくなり、回転数が上がると考えられます」と分析しました。
最速164km/hのストレートを武器とする藤浪選手。この課題をクリアし安定した投球を見せれるか、期待が高まります!
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- Original:https://www.appbank.net/2023/07/18/sports/2514040.php
- Source:AppBank
- Author:はねせがわ
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