【野球】沢村賞とは?選考基準や条件・賞金額は?



10/30沢村賞選考委員会が今シーズンの沢村栄治賞を発表しました。受賞したのはオリックス・バファローズの山本由伸投手!山本投手は3年連続3度目の受賞で1958年金田正一氏以来、65年ぶり史上2人目の快挙です!最も優れた先発完投型の投手に贈られる沢村賞。厳しい選考基準で知られていますが、今回は沢村賞の条件や賞金額、山本投手の今シーズンの成績について掘り下げます!

目次

沢村賞とは?

沢村賞とは、シーズンで最も優れた先発完投型の投手に贈られる特別賞のことです。プロ野球が始まったばかりの戦前、巨人の初代エースとして活躍した沢村栄治氏の功績を称えて、戦後1947年に制定されました。当初はセ・リーグのみが対象でしたが、現在はセ・パ両リーグが対象となります。沢村賞の受賞には厳しい基準が設けられていて、過去に「該当者なし」とする年もあるほど!沢村賞選考委員会は、プロ野球を代表する元先発投手4名、平松政次氏、堀内恒夫氏、山田久志氏、工藤公康氏が務めています。


沢村栄治氏について詳しく!

沢村栄治氏は日本の初期プロ野球界で大活躍した投手です。高校時代はエースとして甲子園に出場、その後1934年に行われた日米野球ではベーブ・ルース擁するメジャーリーグ選抜を8回1失点の見事なピッチングで抑えます!帰国後、大日本東京野球倶楽部(現在の読売ジャイアンツ)の初代エースとして活躍しました。通算成績は105試合に登板し63勝22敗、554奪三振、防御率1.74、そして史上最多タイ3回のノーヒットノーランを達成しています!
しかし、太平洋戦争に召集され帰らぬ人に……。戦後、巨人は沢村氏の功績を称えて「背番号14」を永久欠番に指定、沢村賞が制定されました。

沢村賞の選考基準は7項目あり

沢村賞の選考には7つの選考基準があります。登板試合数が25試合以上、勝利数が15勝以上、この2つは特に重視される項目です。さらに勝率6割以上、奪三振150個以上、防御率2.50以下と項目は続きます。完投試合数が10試合以上、投球回数200回以上を達成する投手はなかなかいません。過去20年の受賞者を見ても、10試合以上完投という基準を満たした投手はわずか5人……。しかし、選考基準の7つ全てを達成しなければ選考から外れるわけではありません!

2018年に補足項目が追加

現在のプロ野球は投手の分業化が進み、先発投手は100球前後で交代することが多く、先発投手の完投は難しいとされています。そこで補足項目として付け加えられたのは「先発登板時、投球回数7回で自責点3点以内の達成率」というものです。先発投手を評価する指標のひとつとして知られるクオリティ・スタートの先発登板時、投球回数6回で自責点3点以内を沢村賞では1イニング長くしたものを指標にしています。

沢村賞の賞金は300万円!

沢村賞の受賞者には金杯、さらに副賞として賞金300万円が贈られます。賞金額はプロ野球の年間MVP、オールスターMVPと並んで、選手に贈られる賞金のなかで最高金額です!プロ野球でプレーする投手にとって最高の栄誉である沢村賞。山本投手は会見で「賞の中でも唯一、今まで活躍してこられた大先輩の方に選んでいただける賞なので、すごく嬉しく思いますし、もっともっと努力を重ねていきたいなと心から思います」と話していましたよ。

今シーズンの山本投手の成績は?

山本投手の今シーズンの成績は、23試合に先発登板し16勝6敗です。勝率.727、169奪三振と沢村賞の選考基準をクリアしています。防御率1.21は歴代受賞者のなかで2位を記録しました!完投試合、投球回数は基準を満たしていないものの、リーグトップの数字です。山本投手は優勝争いが激しくなる9月、10月の5試合に先発登板し、リーグトップの4勝を挙げました。9/9ロッテ戦では自身2度目となるノーヒットノーランを達成!リーグトップの勝利数、防御率、奪三振、勝率で、3年連続となる投手4冠に輝きました!

オフにはメジャー挑戦と報道

これまでも、メジャー移籍に対する熱い気持ちを話していた山本投手。シーズンオフにもポスティングシステムを介してメジャー挑戦するのでは?との報道が多くあります。山本投手が申請した場合、エンゼルスをFAとなる大谷翔平選手に次ぐ評価がされるとする記事も。ヤンキースやメッツ、ドジャースと多くの球団が獲得に乗り出すのでは言われています。日本球界最高投手と名高い山本投手のメジャー移籍が実現すれば、これまでの日本人投手の最高移籍額を超える可能性は大いにありますね!

3年連続受賞の山本投手!さらなる活躍に期待!

ここまで、沢村賞の選考基準や賞金、3年連続受賞となった山本由伸投手の成績について詳しく見てきました。シーズンを通して最も活躍した先発完投型の投手に贈られる沢村賞。今シーズンの山本投手の成績を振り返ってみて、3年連続受賞の凄さをひしひしと感じますね!シーズンオフのメジャー移籍に関する話題も気になります。これからも、山本投手の活躍に期待を込めて応援していきましょう!





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