直木賞作家・村山由佳、本格推理の巨匠・深谷忠記など。12月新刊まとめ【徳間文庫】



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徳間文庫の今月の新刊を12月8日(金)に発売しました。高校入試の国語問題文に多く採用されたことでも話題の、村山由佳氏の感動長篇『雪のなまえ』、死刑制度の闇に挑んだ本格推理の巨匠・深谷忠記氏の渾身作『執行』など、充実のラインナップとなっています。

12月新刊まとめ【徳間文庫】


目次

村山由佳『雪のなまえ』

あなたがあなたであるためなら、そこから逃げていいんだよ。
高校入試頻出作品!親子で読みたい、感動の家族ドラマ。

「夢の田舎暮らし」を求めて父が突然会社を辞めた。いじめにあい不登校になった小学五年生の雪乃(ゆきの)は、父とともに曾祖父母が住む長野で暮らし始め、仕事を続けたい母は東京に残ることになった。胸いっぱいに苦しさを抱えていても、雪乃は思いを吐き出すことができない。そんな雪乃の凍った心を溶かしてくれたのは、長野の大自然、地元の人々、そして同級生大輝(だいき)との出会いだった──。(解説:永江朗)

【著者からのコメント】
「自分探し」の記憶はあまりありませんが、「居場所探し」はつい最近までくり返してきた気がします。
 心安らげる居場所がないのは不安なことです。
 つい、間違ったものにしがみつきたくなってしまう。
 ここにいていいのだと信じられる場所、ほんとうの自分を受け容れてもらえる場所さえ見つかったなら、誰もがもっと生きやすくなるし、自信を持てるし、ひとに優しくなれるんじゃないか。そうした場所を見つけようとして
今までいた場所に別れを告げるのは、決して〈逃げ〉ではないんじゃないか──。
 今作『雪のなまえ』は、そんな思いをこめてつづりました。
 時にすれ違っても、みんながお互いのことを思い合う物語です。
 若い人にも、かつて若かった人にも、ぜひ。
 ――村山由佳

村山由佳『雪のなまえ』

タイトル:雪のなまえ
著者:村山由佳
定価:902円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:448ページ
刊行年:2023年12月8日(金)
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深谷忠記『執行』

死刑執行後に届いた“真犯人からの手紙!?
驚愕の真実、予想外の結末!
『審判』『目撃』等、法廷ミステリの傑作を送り出した深谷忠記が
死刑制度の闇に挑んだ渾身の本格推理!

幼女誘拐殺人事件「堀田事件」の犯人として死刑判決を受けた赤江修一。彼は無実を主張したが控訴、上告とも棄却。確定後わずか二年で刑を執行された。六年後、再審請求中の堀田事件弁護団宛に一通の手紙が届く。差出人は事件の真犯人だと名乗る「山川夏夫」。さらに一年後に届いた二通目の手紙には、犯人のものという毛髪が入っていた。弁護団の須永は新聞記者の荒木らと調査を開始する。

【解説より抜粋】
「この物語を読み終えたとき、あなたは日本ミステリーの最高峰の山頂に立つ登山家の至福を味わうことになるでしょう。」
 ――郷原宏氏

深谷忠記『執行』

タイトル:執行
著者:深谷忠記
定価:1265円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:608ページ
刊行年:2023年12月8日(金)
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矢野隆『さみだれ』

抜きたい! 斬りたい!! 殺したい!!!
時代小説史上、最凶最悪の殺人者あらわる!

次郎長一家に突然やって来た旅の博徒、皐月雨(さみだれ)の晋八(しんぱち)。森の石松を窮地から救ったのが縁で、一家に草鞋を脱ぐことになった。素性を問われても笑顔でかわすばかり。不気味だが、とにかく腕は立つ。折しも、甲州の卯吉一家と抗争の真っただ中だった次郎長は、晋八を即戦力として迎え入れるが──。この男、なぜここまで無慈悲に人を斬れるのか。時代小説史上最凶の殺人者を描く超ハード剣戟!

【推薦コメント】
登場人物に善人なし。
感情移入先まったくなし。
でも爽快感だけはある。
快楽殺人者たちが織り成す
ヤバすぎる大怪作!
 ――書泉グランデ 大内学さん

矢野隆『さみだれ』

タイトル:さみだれ
著者:矢野隆
定価:891円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:384ページ
刊行年:2023年12月8日(金)
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六道慧『公儀鬼役御膳帳 外待雨(ほまちあめ)』

シリーズついに完結!
鬼の舌で、愛する者と天下を守れ!

父・多聞の死、許嫁の水嶋波留の失踪。悲しみに沈みつつ、それでも隼之助(はやのすけ)の気持ちは前を向いていた。父の薫陶、波留の慈しみを支えに鬼役としての責務を果たさんとする隼之助であった。新たな潜入先は、茶問屋〈山菱屋〉。店の主が点てた茶からは妻への深い愛の味がした。山菱屋は幕府に仇なす薩摩藩に与する存在なのか……? そして隼之助は、〈鬼の舌〉で、大切なものを守れるか?

【あとがきより抜粋】
 最終巻となりました。いかがだったでしょうか?
 主人公の隼之助の成長ぶりも楽しみのひとつかもしれません。個人的にはお庭番の宮地才蔵と香坂伊三郎が好きですけれど、好みは人それぞれ、推しの登場人物を応援していただければと思います。
 ――六道慧

六道慧『公儀鬼役御膳帳 外待雨(ほまちあめ)』

タイトル:公儀鬼役御膳帳 外待雨(ほまちあめ)
著者:六道慧
定価:1023円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:400ページ
刊行年:2023年12月8日(金)
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赤川次郎『幽霊たちのエピローグ』

大学生探偵・令子への奇妙な挑戦状
「幽霊屋敷を取り壊すのをやめよ。さもないと幽霊の復讐がある」
〈大宅令子〉シリーズ第二弾!

大宅令子は警視庁捜査一課のベテラン警部を父に持つ大学生探偵。家庭教師の生徒である末川ひとみに連れられて「幽霊屋敷」に忍び込んだ。そこでひとみは殺人を計画する幽霊の話し声を聞いたのだという。命を狙われているのはひとみの父親ではないか──疑う令子の顔に滴り落ちてきたのは、なんと真っ赤な血! 見つかったのはひとみの恋人の死体で……。表題作を含む二篇を収録。

【解説より抜粋】
ここに収録された二作には、事件の背後には複雑な人間関係があります。幽霊たちは驚いているかもしれません。一番怖いのは人間社会かもしれない? 残念ながら大宅令子が登場する作品は本書の後に書かれてはいませんが、その快活で怖いもの知らずのキャラクターはじつに印象的です。

 ――山前譲氏

赤川次郎『幽霊たちのエピローグ』

タイトル:幽霊たちのエピローグ
著者:赤川次郎
定価:869円(税込)
判型:徳間文庫
ページ数:240ページ
刊行年:2023年12月8日(金)
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