『HIGHSPEED Étoile パズルレーシング!』プロデューサー突撃インタビュー



近未来の迫力のあるレースシーンと藤真拓哉氏が手掛けるかわいらしいキャラクターが魅力のアニメ『HIGHSPEED Étoile(ハイスピード エトワール)』。そのスマートフォン向けゲームである『HIGHSPEED Étoile パズルレーシング!』が2024年にリリース予定だ。今回は本作のプロデューサーである徳永琢毅氏にインタビューを実施。気になるゲーム性や魅力について、開発者ご本人に語っていただいた。

※ゲームは開発中のものです。記事中の内容は、実際のゲームと異なる可能性があります

モータースポーツ普及を担うゲームの葛藤と工夫に迫る

――本日はお忙しいところお時間いただき、ありがとうございます。まずは、徳永さんについて簡単に自己紹介をお願いしてもよろしいでしょうか?

徳永琢毅氏(以下、徳永氏):私はポッピンゲームズジャパンという会社に所属しておりまして、元々は『Dr.STONE バトルクラフト』のタイトルのディレクションを担当しておりました。

そこから『なかやまきんに君 マッスルランナーズ!』のプロデュースを担当して、その流れで今回『HIGHSPEED Étoile(以下、ハイスピード エトワール)』のゲーム化を担当することになりました。

『HIGHSPEED Étoile パズルレーシング!』プロデューサーの徳永琢毅氏

――ありがとうございます。BlazeCircuit Studioは、ポッピンゲームズグループの中でレースゲームを扱う会社という認識でよろしいでしょうか?

はい。ポッピンは一社一プロダクトといった形でブランディングしておりまして、実はなかやまきんに君のときも、株式会社きんにくゲームズという会社を立ち上げさせていただいております。

ですので、BlazeCircuit Studioは『ハイスピード エトワール』のゲームを作るにあたってある種立ち上げた会社と言えます。

どういう会社名がいいかなと考えたとき、『ハイスピ』が情熱的で熱いレースの物語を描く作品といったところから、私が「BrazeCircuit Studio」と名付けさせていただきました。

――ゲーム化を担当するにあたって、アニメ『ハイスピード エトワール』の印象をお聞かせください。

徳永氏:印象は大きく2つあるかなと思っています。1つはキャラクターが非常に魅力的であるところ。もう1つはレース演出がものすごくかっこいいところですね。アニメが始まって、それを再認識しています。

アニメ公式Xより。スタイリッシュなレーシングカーを美少女が操る

今5話が放送中(取材時)なのですが、主人公「輪堂 凜(りんどう りん)」のように挫折した女の子が少しずつ成長していく姿は、見る人にも感情移入しやすいのではないかと思っています。

まだ詳細は話せないのですが、今後もそれぞれのキャラクターにいろいろな葛藤があって、そこを輪堂 凜との関わりによって解消したり、次のステップに進んだりするようになります。

そういったキャラクターたちの成長の物語も『ハイスピード エトワール』の面白いところだと思います。

『ハイパズ』はなぜパズルゲーム? “レースもの”であるがゆえの難しさとは

――それでは、『HIGHSPEED Étoile パズルレーシング!(以下、ハイパズ)』についてお聞かせください。どういったゲームになりますか?

ゲームは、シンプルな3マッチパズルゲームです。狙ってやっているのですが、みなさんどこかで触れたことがありそうなものを目指しています。

ですので、いろんな方に遊んでいただけるのではないかなと思っています。

――ゲーム化にあたって意識していること、重視していることはなんでしょうか?

キャラクターの魅力をしっかり表現することを意識しています。

アニメは3Dモデルなのですが、ベースのキャラクターデザインは藤真拓哉先生が担当されておりまして、キャラクターが本当にかわいらしいです。

ゲーム側でもこういった藤真先生のテイストを踏襲するイラストを作って、実装していきたいと考えております。

藤真先生のXより。アニメ1話のエンドカードイラスト

――ずばり、原作がレースものでありながら、レースゲームにしなかった理由はなんでしょうか?

徳永氏:おっしゃる通り、モータースポーツのアニメなので、レースゲームに落とし込むのが自然かと思って、私も最初はそこを考えました。

この話は2年くらい前にハイスピのアニメプロデューサーの佐々木さん(佐々木ゆうろ氏)から伺いました。私としても魅力的なコンテンツと考え、ぜひゲーム化したいと考えてました。

そこから、半年以上いろんなベンチマークとなるゲームを色々と探していたのですが、なかなかレースとキャラクターという2つの魅力をもつ『ハイスピ』というIPにあったゲームが見つけられませんでした。

「キャラクターを魅せるモータースポーツのゲーム」というところが難しく、けっこう悩みました(笑)。

そんなタイミングで再度、佐々木さん(佐々木ゆうろ氏)から「ハイスピはモータースポーツの普及に一役買いたい」ということを聞きまして。

アニメからモータースポーツにいくというお客さんの流れを考えたときに、ゲームもその方向でなにか寄与できないかと考えました。

そこで、最終的に「ハイスピはキャラクターがかわいい!」というところに立ち返って、「かわいいキャラクターをきっかけに、モータースポーツを知らない人への窓口になる」ことがゲームの役目という結論に至りました。

なので、ゲームをきっかけに『ハイスピ』のキャラ、そして迫力のあるレース演出、モータースポーツの面白さといったところを知ってもらえたらいいなと考えています。

――では、パズルゲームというジャンルを選択したのもキャラクターの魅力の部分が関係しているのでしょうか?

徳永氏:そうです。ゲームをやったことがない人、アニメでキャラクターをかわいいと思ってくれた人が入りやすいゲーム性を考えたときに、比較的多くのIPタイトルで展開しているパズルゲームが遊びやすいのではないかと。

また、アニメ『ハイスピード エトワール』はSUPER FORMULA(以下、スーパーフォーミュラ)が協業パートナーとして参加しているのですが、会場に行くとけっこう空き時間があるんですよね。

実際のレースって2時間くらいで、それ以外の時間でパズルゲームを気軽にプレイしてもらえるとよさそうという点を佐々木さん(佐々木ゆうろ氏)からもアドバイスいただき、パズルというジャンルを選択しました。

Rd2 九州大会の当日スケジュール。FP(フリー走行)と予選や決勝の間にはたしかに時間が。トークイベントを楽しむ以外に、『ハイパズ』をプレイして余暇を過ごす未来がくるかもしれない

――たしかに、パズルゲームならどんな人でもプレイしやすそうですね

徳永氏:そうなんです。IPを愛してくれる方って、必ずしもゲームが得意な人ばかりではないと思っています。

そういうところで、パズルゲームは「だれでも遊びやすいゲーム性」ということにおいてはかなり信頼できるなと。

けっこうXとかでも「なんでレースゲームじゃないの?」という投稿は目にするのですが、ゲームの役割はモータースポーツを知ってもらうことなので、ジャンルの面でもハードルを低くできればと考えています。

オリジナルストーリーやキャラの限定衣装イラストに注目!

――ゲームシステムについてもう少しお聞かせください。パズルゲームですが、対戦要素はお考えでしょうか?アニメ『ハイスピ』ではポイントを競い合う描写もありますが

徳永氏:まだそこまで具体的には考えていない状況です。どちらかと言えば、キャラクターの深堀りや掛け合いを楽しんでもらう、というところをまずはしっかりやっていきたいと思っています。

アニメ側がモータースポーツのシーズンを描くところがメインなので、なかなかキャラクターの深堀りができないのが悩ましいところでして。

だからこそ、漫画などのメディアミックスを色々展開して、そっちの方で描いていくようにしています。ゲームもその一助になればいいと思っています。

――なるほど。では、ゲームオリジナルのストーリーが注目ポイントですかね?

徳永氏:そうですね。リリース直後はアニメスト―リーに準拠したものになるのですが、ゲームオリジナルの要素ももちろん考えています。

スマホゲームは、月ごとのシーズナルイベントを展開できるところがメリットなので、その中でキャラクターたちの日常などを描いていければと思っています。

――オリジナルイラストにも期待していいのでしょうか!

徳永氏:そうですね!例えば水着だったりハロウィン衣装だったり、各キャラクターたちがそういう季節のイベントで楽しんでいる姿を描いていきたいですね。

――ちなみに、徳永さんの推しキャラはいますか?

徳永氏:推しで言うと、「ヨウラン(悠然)」という紫の子が好きです!真面目で 、まっすぐな子なんですよね。あとは単純にビジュアルが好みです(笑)

劉悠然(りゅう・ようらん) CVは諏訪彩花さんが担当。たしかにかわいい!

――ありがとうございます!となるとマネタイズはイラストのガチャになりますか?

徳永氏:そうですね。キャラクターとサポートカードという組み合わせで考えています。

サポートカードはアニメのワンシーンがカードになるようなイメージです。

リリースは2024年予定! リアルのレース場との連携にも期待!

――例えばリアルのレース上とのコラボなどは考えていますか?昨今のゲームはコラボの影響でファンが現地を訪れるようなケースも増えていますが。

徳永氏:考えています! 実は今度のスーパーフォーミュラの九州大会が5月18日、19にある(取材時点)のですがそこで早速コラボさせていただいていて、オリジナルのノベルティを配布する予定です。

スーパーフォーミュラのRd.2九州大会会場にて配布された、オリジナルノベルティとパンフレット

徳永氏:こういった形で、少しずつリアルイベントと一緒にできるものを進めていっております。

いずれは現地でスマートフォンをかざすと限定のアイテムとか称号がもらえる、といった仕組みもできればと考えています。

他にも、実際の選手がゲーム内に出てくるコラボもやりたいですね。スーパーフォーミュラに出場されている選手や「ハイスピード エトワール レーシング」というチームの方だったりと、リアルの選手とのコラボができるのではないかと思います。

「HIGHSPEED Étoile Racing(ハイスピレーシング)」は、『ハイスピ』とコラボした女性ドライバーチーム

――最後に、差し支えない範囲で、今後の展開についてお聞かせください。

徳永氏:リリース時期については、2024年の夏を目指しています。できるだけアニメと同時期に出したい気持ちではあるので、そこに向けて鋭意制作中です。

プロモーションでいうと、アニメの展開がいろいろあるのでそれにゲーム側も参画して、より公式と連動してやっていくことを考えています。

まずは直近の九州大会のように、スーパーフォーミュラへの出稿をゲーム側でもやっていきたいですね。

アニメに対しても今後はCMなども出していきたいと思っています。

――本日はお忙しいところ、ありがとうございました!

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(C)HSE Project (C)BLAZECIRCUIT STUDIO LLC
※記事中のゲーム内容、画像については開発中のものです。リリース版では内容が異なっている場合があります。




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