中谷美紀さんの朗読で原田マハさんのアートミステリ『リボルバー』がオーディブルで6月30日より配信開始



 Amazon Audibleは5月28日、原田マハさん著『リボルバー』を中谷美紀さんの朗読で6月30日より配信開始すると発表しました。

 『リボルバー』は、アートへの深い造詣と情熱を活かした作品を数多く執筆している小説家・原田マハさんによるアートミステリです。

 パリ大学で美術史の修士号を取得し、小さなオークション会社に勤務する主人公のもとに、ある日持ち込まれたのは一丁の錆びついたリボルバーでした。

 「フィンセント・ファン・ゴッホは本当にピストル自殺をしたのか? ――殺されたのではないのか。 あのリボルバーで、撃ち抜かれて」という疑問から、アート史に残る”ゴッホの死の謎”に現代を生きる主人公が迫っていく物語です。

 調査が進むにつれて浮かび上がるのは、ゴッホとゴーギャンの謎めいた関係とのこと。

 フィクションと史実が巧みに交錯し、生前には評価されなかった二人の画家の人生と、その交錯に秘められた真実が浮かび上がるとされています。

中谷美紀さんが落ち着きと深みのある声で朗読

 朗読を担当するのは、映画、テレビドラマ、舞台など、さまざまな分野で活躍を続ける俳優・中谷美紀さんです。

 同社によると、落ち着きと深みを兼ね備えた声が、登場人物の心情に寄り添いながらリスナーを芸術の香り高い物語世界へと引き込むとのことです。

 原田マハさんは「作家にとって、自身の小説がAudibleという新たなかたちで”トランスクリエーション”されることはても刺激的な体験です。中谷さんのアーティスティックなアプローチがくわわった朗読を通じて、オーディエンスの皆さんが忙しい日常からふっと別世界にトリップでき、聴き終えた後には現実世界でも美術館に足を運びんで実は日常はアートに溢れていることに気付いていただけるーーそんなきっかけになればと期待しています」とコメントしています。

 中谷美紀さんは「原田さんの『リボルバー』は、フィクションの中にほんの少し真実が織り込まれているからこそ、まるで現実の出来事のように感じられ、深く引き込まれる作品です。

 透き通った水のように繊細で、少しの濁りすら感じ取れるほど洗練された文章を、朗読というかたちでどう表現するか、丁寧に考えながら臨みました。

 Audibleを通して、多くの方々にこの物語の世界を旅していただけたら嬉しく思います」とコメントしています。

オーディオファースト作品など原田マハ作品を多数配信

 Audibleでは『リボルバー』のほかにも、オーディオブックとして音声で配信した後に書籍として出版されるオーディオファースト作品『板上に咲く – MUNAKATA: Beyond Van Gogh』など、原田マハさんによる作品をすでに配信しています。




Be the first to comment

Leave a comment

Your email address will not be published.




CAPTCHA