Apple、AirPodsに「スタジオ品質の音声録音」と「カメラリモート」機能を追加

　Appleは6月9日、『AirPods 4』、アクティブノイズキャンセリング（ANC）搭載『AirPods 4』、『AirPods Pro 2』向けに新機能「スタジオ品質の音声録音」と「カメラリモート」を追加すると発表しました。

　これらの機能により、コンテンツ制作の利便性が向上し、ユーザーのコミュニケーション体験が改善されるとのことです。

　「スタジオ品質の音声録音」機能では、クリエイターが外出先でもプロレベルの音質で録音が可能になります。

　インタビュアー、ポッドキャスター、歌手などが高品質なコンテンツを制作できるほか、「声を分離」技術により雑音の多い環境でも録音できるとしています。

　同社によると、H2チップ、ビームフォーミングマイク、コンピュテーショナルオーディオにより、iPhone、FaceTime、CallKit対応アプリでの通話においても、より自然な声質と明瞭さが実現されるとのことです。

　この機能はiPhone、iPad、Macで利用でき、カメラアプリ、ボイスメモ、メッセージの音声入力、Webexなどのビデオ会議アプリ、対応する他社製カメラアプリでも動作すると発表されました。

離れた場所からの撮影操作が可能に

　「カメラリモート」機能により、AirPodsの軸部分を操作して離れた場所から撮影をコントロールできるようになります。

　iPhoneまたはiPadのカメラアプリや対応する他社製カメラアプリ使用時に、AirPodsの軸部分を長押しすることで写真撮影やビデオ録画の開始が可能で、再度長押しすると停止します。

　同機能により、歌やダンスのパフォーマンスを撮影する際に、サウンドトラックに合わせた撮影が容易になるとされています。

　これらの機能は同日より、Apple Developer Program を通じて開発者向けにテスト提供が開始されました。

　パブリックベータ版は来月、Apple Beta Software Program を通じて提供される予定です。

　正式リリースは今秋、iOS 26、iPadOS 26、macOS Tahoe 26の無料ファームウェアアップデートとして配信されます。

　提供される機能は変更される可能性があり、言語や地域、現地の法律や規制によって利用できない場合があるとのことです。