【レビュー】3万円台でサクサク動くミニPC『GEEKOM A5 2025エディション』。日本の暑い夏を乗り切るために必要なパソコンかもしれない



ミニPCメーカーのGEEKOM(ギーコム)様から「現在セール中のミニPCを紹介して欲しい」と『GEEKOM A5 2025エディション』をご提供を頂いたので、簡単にレビューにて紹介します。

ちなみにミニPCとは文字通り手のひらサイズレベルの小さなパソコンのことで、通常のPC用途では全く問題のない使用感の低~中レベルの性能で省電力性に優れています。

例えばゲームしない、動画編集しない、パソコンでやることはYouTubeの閲覧とちょっとしたOfficeでの作業、写真の編集程度であればミニPCでこなせてしまいます。

そしてメリットは消費電力が少ないため、発熱が少なく、このクソ暑い日本の夏で自分の部屋をPCの排熱であまり暖めずにすむという点にあります。電気代も節約できます。

『GEEKOM A5 2025エディション』スペック表

『GEEKOM A5 2025エディション』の仕様は以下の通り。

スペック内容
サイズ117 mm x 112 mm x 49.2 mm
重量約 652 g
CPUAMD Ryzen™ 5 7430U(6コア/12スレッド、キャッシュ16MB、3.2~4.3GHz)
AMD Ryzen™ 7 5825U(8コア/16スレッド、キャッシュ16MB、2.0~4.5GHz)
TDP35W
グラフィックスAMD Radeon™ Vega 7 Graphics(7430U)
AMD Radeon™ Vega 8 Graphics(5825U)
メモリデュアルチャネル DDR4-3200 SODIMM、最大64GBまで
ストレージ1 x M.2 2280 PCIe Gen 3×4 NVMe/SATA SSD(最大2TB)
1 x 2.5インチ 7mm SATA HDD(最大2TB)
I/Oポート3 x USB 3.2 Gen 2 Type-A
2 x USB 3.2 Gen 2 Type-C
1 x USB 2.0 Type-A
2 x HDMI 2.0b
1 x 3.5 mmヘッドフォンジャック
1 x 2.5G RJ45 LANポート
1 x SDカードリーダー
1 x DCジャック
1 x 電源ボタン
OSWindows 11 Pro
Bluetooth®Bluetooth® v5.2
ワイヤレスLANWiFi 6
ケンジントンロック有り
アダプター120W、19V/6.32A
パッケージ内容1 x A5 ミニPC
1 x VESAマウント
1 x 電源アダプター
1 x HDMIケーブル
1 x ユーザーガイド
1 x サンキューカード

『GEEKOM A5 2025エディション』には安価な『AMD Ryzen™ 5 7430U』と、それよりは高い『AMD Ryzen™ 7 5825U』を搭載した2つのモデルがあります。

今回のレビューは『AMD Ryzen™ 5 7430U』搭載モデルで行っています。

開封の儀

それでは早速開封してきます。

届いた手のひらサイズの箱を開封すると、中にミニPCの本体が入っています。

このミニPCの下にはアクセサリー類が同梱されています。

入っているものはACアダプター。

HDMIケーブル。

VESAマウントに取り付けるためのプレートとネジです。

ACアダプターは3ピンの形状になっており、アース接続が必要です。3ピンのコンセントが挿せる電源タップを準備するようにしてください。

ない場合は変換アダプターなどが必要になるでしょう。

本体サイズの確認と比較

本体のサイズは117mm×112mm×49.2mm。重さは約652グラムです。

と言っても数字では伝わりづらいため、ミニPC本体とiPhone 16 Proを並べて比較してみました。

本体サイズはiPhone 16 Proの縦幅よりも横幅、縦幅ともに小さい感じです。ただし、当たり前ですが厚みがあります。

前面には

  • 電源ボタン
  • 3.5 mmヘッドフォンジャック
  • USB 3.2 Gen 2 Type-Aポート×2

があります。

背面には

  • DCジャック
  • USB 3.2 Gen 2 Type-Cポート×2
  • USB 3.2 Gen 2 Type-Aポート×1
  • USB 2.0 Type-Aポート×1
  • HDMI 2.0bポート×2
  • 2.5G RJ45 LANポート×1

があります。

側面にはSDカードスロットが1つ。

反対側にはケンジントンロックのスロットが存在しています。

消費電力が少ない一方で、それなりに性能があるため、オフィス用途においてはこれくらいのミニPCでも良いのかもしれません。

そしてこれくらいサイズが小さいと盗まれやすいため、ケンジントンロックが必要になるのだと思われます。考えられてます。

本体の拡張性をチェック

本体を裏返すと背面の四隅にネジがあります。

これをクルクルと回します。

ネジは完全には取れないようになっているため、なくす心配はありません。

開封しました。

背面の蓋にはケーブルがくっついているため、思いっきり引っ張って外さないよう注意してください。

本体を開封するときは、正面から上に引っ張るようにすると問題なく開きます。

シールで隠れているが「FRONT」と書かれている方から外すと外しやすい。

搭載されているSSDです。

WoopositというメーカーのM.2 SSD Gen3×4 NVMe 512GBモデル。これは丸ごと交換することで容量の増設が可能になります。最大で2TBまで対応しています。

メモリは8GBが2枚刺さっています。

こちらもメモリ自体を交換することでメモリの増設が可能です。最大64GB(32GB×2)まで対応しています。

ただ、メモリは16GBもあればオフィス用途においては問題なく利用できると思われます。

また、M.2 SSDの増設はできませんが、本体のフタ部分に2.5インチサイズのSATA HDDもしくはSSDを搭載できるスペースがあります。

こちらは最大2TBまで対応しています。保存容量を増やしたいときはこちらに追加ボリュームを搭載する方法が簡単で間違いないでしょう。

WindowsはOEMライセンス

続いて本体を起動していきます。

起動画面は緑です。ちょっとびっくりしました。

起動後、通常のWindows 11のインストール画面が表示されます。

あとは画面に従って進めていくだけです。Windowsの更新が自動で始まります。

更新にかかった時間は、約30~40分ほどでした。このあたりはインターネットの回線速度にも左右されると思います。

ただ、起動後すぐに使えるわけではないため、余裕のあるときに初期セットアップを行っておくようにしましょう。

ちなみにですが、Windows 11はちゃんとOEMライセンスのものでした。

ベンチマークで性能チェック

Windowsが起動したので、早速ベンチマークで性能をチェックしていきます。

Cinebench R23

Windowsストアで無料インストールできる『Cinebench R23』を回してみました。

『Cinebench R23』は、CPUの性能を測るツールです。このパソコンがどれくらい速いのか分かるベンチマークソフトです。

結果はシングルコアのスコアは1,365でした。

デスクトップPC用CPUのIntel Core i7-7700Kを上回る性能です。

マルチコアのスコアは7,051でした。

こちらもCore i7-7700Kを上回っています。

世代としては第7世代のCPUではありますが、ノートパソコン向けでありながらRyzen 5 7430Uは2017年のデスクトップPC並の性能を持っていることがわかります。

ちなみにですが、『Cinebench R23』を連続で回したあと本体を触ってみましたが、ほんのり暖かさを感じる程度で熱いと感じることはありませんでした。

この発熱であればVESAマウントを使ってモニターの裏に設置しても問題ないと思われます。

CrystalDiskMark

続いてストレージの読み書き性能を測る『CrystalDiskMark』を回してみました。

Readは3,209MB/s、Writeは2,144MB/sという結果になっています。

ランダムアクセスのReadが50Mb/sと、NVMe SSDとしてはやや遅くなっていますが、基本的にはかなり速いと言えます。通常の使用で不満に思うことはないでしょう。

PCMark 10

続いて『PCMark 10』です。これはパソコンの総合的な性能を測るベンチマークソフトです。

こちらのスコアは5,510となりました。

一般的な事務用途には問題なく使えるスコアです。

3DMark

続いて『3DMark』です。

これはゲームなどに使うグラフィック性能を測るベンチマークソフトです。

結果は12,301となりました。

他のパソコン全体と比較すると、下位37%に当たります。

『AMD Ryzen™ 5 7430U』搭載モデルのGPUはVega 7のため、内蔵GPUかつミニPCであることを考えると健闘していると言えます。

ゲーム性能のチェック

続いてゲームのベンチマークソフトを少し回してみます。

もともとゲーム用途のパソコンではありませんが、じつは軽いゲームならプレイすることができるんです。

『ドラゴンクエストX』ベンチマーク

ドラゴンクエストXベンチマークでは、標準品質、解像度1,920×1,080ピクセルでスコア9,153。「とても快適」という結果が得られました。

あまり重くないゲームであればほぼ問題なくプレイできることがわかります。

『ファイナルファンタジーXIV: 黄金のレガシー』ベンチマーク

厳しいと思いましたが、FF14ベンチマークも回してみました。

こちらは高品質の解像度1,920×1,080ピクセルでは、実行中にエラーが出て最後までベンチを回すことができませんでした。

重い3Dグラフィックのゲームは難しいようです。

一方で、解像度を1280×720ピクセルまで下げ、ノートPCの標準品質まで落としたところ、最後までベンチを回すことができました。スコアは6,213ポイントで「やや快適」です。

ただ、これぐらいの解像度でプレイする人はあまりいないと思うので、あくまでも参考程度にしてください。

YouTube再生テスト

最後にYouTubeで4K映像を再生してみました。

こちらは全く問題なく再生され、途中で再生シーンを変更してもスムーズに切り替えて再生を行うことができました。

あまり負荷の重くない作業であれば、『GEEKOM A5 2025エディション』で問題ないと言えます。

まとめ

『GEEKOM A5 2025エディション』は初めてのPCや軽作業にピッタリのミニPCだと言えます。

とくにデスクトップPCと比較して排熱が驚くほどに少なく、「ゲームもプレイするけど普段はネットサーフィンや動画環境、Xにかじりついていることが多い」レベルの用途だと、使い分けた方が電気代の節約になることは間違いありません。

一方で用途によってPCを使い分けるとなると、マウスとキーボードの共有方法や、データの同期方法、どう考えても足りないストレージをどうするのかといった課題も出てきます。

もちろんこのあたりはスイッチで接続先を切り替えられるUSBハブやNASを利用すれば解決できますが、予算がかかってしまうため節約できそうな電気代とおサイフの両方と相談するということになりそうです。

ただ、使い分けないのであればデスクトップPCからの乗り換えを検討しても良いレベルにはサクサクと動きます。セールで3万円台のミニPCがここまで快適だと、5万円、10万円のミニPCがどれだけの性能を出せるのか気になっちゃいますね。

『GEEKOM A5 2025エディション』割引コード

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