スマートニュース、参院選向けに偽情報対策チャンネル開設 ファクトチェック機能で有権者支援



スマートニュース株式会社は7月3日、2025年参院選に向けて『参院選チャンネル』と『ファクトチェックチャンネル』を同時開設したと発表しました。選挙期間中に増加する偽・誤情報への対策として、IFCN加盟団体や報道機関によるファクトチェック記事を集約・配信し、有権者の情報収集をサポートするとのことです。

今回の取り組みは昨年10月の第50回衆議院議員総選挙に続いて4回目となります。近年、政治への関心低下や選挙に関する偽・誤情報の拡散が課題となっており、とくにSNSやインターネット上では真偽が不確かな情報が急速に広がる状況が生じているとされます。

選挙への無関心と偽情報拡散が深刻化

公益財団法人明るい選挙推進協会が3月に実施した第50回衆議院議員総選挙に関する調査では、有権者の18.5%が「選挙に関心がない」と回答したと発表されました。また、投票に行かなかった人の理由として「選挙にあまり関心がなかった」(24.3%)、「選挙によって政治はよくならないと思った」(17.3%)といった政治への無関心や不信感を示す声が多く見られたとのことです。

総務省の検討会では、誤情報への対応について、流通前の「プレバンク(prebunk)」と拡散後の「デバンク(debunk)」に分けて考える必要があるとされ、一度「正しい」と認識された誤情報はその後の訂正が困難な場合があることから、拡散前の段階での適切な対処の重要性が強調されています。

信頼性の高い情報提供で投票行動をサポート

『参院選チャンネル』では、参院選に関するニュースを配信する”参院選ブロック”、ファクトチェック記事を配信する”ファクトチェックブロック”、社会課題解決をテーマにしたショート動画などを提供します。同社によると、RICE MEDIA(Tomoshi Bito株式会社)とのコラボレーションによる選挙関連のショート動画も配信されるとのことです。

『ファクトチェックチャンネル』では、国際団体IFCN(International Fact-Checking Network)に加盟しているInFact、日本ファクトチェックセンターや報道機関からファクトチェック記事の提供を受けて配信するとされます。なお、このチャンネルは『参院選チャンネル』からもアクセス可能です。

さらに、参加型コンテンツ「選挙のキホン クイズでチェック!」も公開されます。同社によると、「参院選の選挙区と比例代表って何が違うの?」「投票用紙に名前を間違えて書いちゃった! どうする?」といったよくある疑問に答える内容で、親しみやすく楽しく学べるコンテンツを提供するとのことです。

加えて、第27回参院議員通常選挙の候補者一覧や、各政党の施策に対するブロードリスニング結果が視覚的に表現された投票ナビ・世論地図などの機能により自分が投票すべき政党がわかる「JAPAN CHOICE」など、投票行動をサポートする情報へのリンクも掲出されます。

なお、チャンネル内の一部コンテンツは7月3日以降、順次公開予定とされています。




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