
LINEヤフー株式会社は8月19日、運営する『Yahoo!ショッピング』の2025年上半期(1月~6月)版「安全・安心への取り組みレポート」を公開しました。商品パトロールへのAI導入や、やらせレビュー削除の自動化など、新たな取り組みを開始したことが明らかになりました。
出店審査をさらに厳格化、合格率は4.2%まで低下
同社は出店ストアの品質向上のため、2024年に在庫証明審査の実施や携帯電話・フリーメールアドレスを利用した申し込みの禁止など、出店審査を厳格化しました。この結果、2025年上半期の出店審査合格率は4.2%となり、2024年上半期の11.2%から7ポイント減少したとのことです。
また、信頼できるストアの選別にも力を入れており、ブランドの直営店や正規代理店の商品に「ブランド公式商品アイコン」を表示したり、一定条件を満たすストアを「優良ストア」として認定する制度を導入しています。
AI導入で違反商品の検知率が3倍以上に向上
2025年4月からは、AIによる違反商品のパトロールを開始しました。同社によると、AIの導入により従来の手法と比べて違反検知率が3倍以上になり、違反商品の減少につながっているということです。
さらに、政府備蓄米やNintendo Switch 2など、注目度や需要の大きさから取引環境の混乱が懸念される商品への個別対応も実施しました。商材の取り扱い審査では、偽造品が増えている「浄水カートリッジ」を新たに審査対象商材に追加し、不正な販売を抑制しています。
やらせレビュー対策を自動化、リアルタイム削除を実現
不正なレビューへの対応も強化されており、2025年上半期には1,123ストアを対象に452,701件の不正とみられるストアレビューを削除しました。2025年2月からは、ストアのやらせレビュー削除をシステムにより自動化し、リアルタイムでの対応を可能にしたとのことです。
クレジットカードの不正利用被害対策では、2024年4月以降に自社開発の不正検知システムの判定精度を改善した結果、2025年上半期の不正決済の被害金額は2024年上半期と比較して41.2%減となったと発表されています。
2027年までに取引トラブル0を目指す
同社は2027年までに取引トラブル0を目指しており、2025年上半期の取引トラブル率は2024年上半期と比べて74.6%減少したとのことです。今後は「不正決済対策」「優良配送不正対策」をさらに強化し、「優良ストア」アイコンの不正獲得やランキングの不正操作防止に向けて対応を強化していく予定です。
- 安全・安心への取り組みレポート:https://business-ec.yahoo.co.jp/shopping/safesupport/
- Original:https://www.appbank.net/2025/08/21/iphone-news/2801117.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部
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