モバイルバッテリーを持ち歩く人は36% 正しい処分方法を知らない人が6割以上



モバイルバッテリーでスマートフォンを充電する女性の手元

 株式会社クロス・マーケティングは10月29日、全国20歳~69歳の男女を対象に実施した「モバイルバッテリーに関する調査(2025年)」の結果を発表しました。スマートフォンなどのバッテリー切れを防ぐため、外出時の必需品としてモバイルバッテリーを持ち歩く人が増えている一方で、製品の安全性や扱い方、正しい処分方法に対する認識が課題となっていることが明らかになっています。

モバイルバッテリーの所有と持ち歩き状況

モバイルバッテリーの持ち歩き状況に関する年代別調査結果グラフ(図1)

 調査によると、モバイルバッテリーを「所有している」人は52.8%で、外出時に「持ち歩く」人は35.8%となっています。外出する際は常に持ち歩く人は15.3%で、20代では20.5%と他の年代よりも高い傾向が見られました。

 外出時に持ち歩く人が所有しているモバイルバッテリーの数は、「1台」が58.3%、「2台以上」が41.7%です。一方、実際に外出時に持ち歩く台数は「1台」が85.0%で、複数台を持ち歩く人は少数派となっています。

モバイルバッテリーの所有台数と持ち歩き台数を示す円グラフ(図2)

安全性に関する意識は低い傾向

モバイルバッテリーの安全性に関する意識調査結果グラフ(図3)

 モバイルバッテリーの発火や膨張などのニュースを見聞きしても、「とくに何も気にしていない」が36.4%、「安全性については気になるが、とくに使い方や製品を変えてはいない」が23.1%と、安全性への関心が低い傾向が示されています。

 一方で、「信頼できるメーカーの製品を選ぶ」「高温になる場所に放置しない」「強い衝撃を与えたり、圧力をかけたりしないように気を付ける」といった対策を講じている人は1割台後半となっています。

処分方法の認知が課題

モバイルバッテリーの正しい処分方法の認知度と聞いたことがある処分方法のグラフ(図4・図5)

 モバイルバッテリーの処分方法を「確実に知っている」人は11.8%にとどまり、「なんとなく知っている」人は30.2%となっています。年代が低いほど処分方法を知らない傾向が強く、20代では7割近くが処分方法を知らないということが判明しています。

 聞いたことがある処分の仕方としては、「自治体の指定する回収拠点に持ち込む」が27.9%、「家電量販店に設置された回収ボックスに入れる」が26.4%と上位となっています。しかし「いずれも聞いたことはない」と答えた人は、20代では5割を超えており、若い年代ほど適切な処分方法を知らない人が多いことが明らかになっています。

調査概要

 本調査はインターネットリサーチで実施されました。調査対象は全国47都道府県の20~69歳の男女で、調査期間は2025年10月24日(金)~25日(土)、有効回答数は1,100サンプルとなっています。

 本調査はインターネットリサーチで実施されました。調査対象は全国47都道府県の20~69歳の男女で、調査期間は2025年10月24日(金)~25日(土)の2日間、有効回答数は1,100サンプルとなっています。




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