
株式会社マネーフォワードは11月25日、初のAIネイティブプロダクト『マネーフォワード AI確定申告』(β版)の提供を開始しました。このサービスはAIがユーザーに代わって必要書類の内容を解析し、申告内容を作成することで、申告内容のチェックと書類提出のみで確定申告が完結する新しいユーザー体験を提供します。
サービスの概要
『マネーフォワード AI確定申告』は「AIではじまる、新しい確定申告」をコンセプトとしたサービスです。AIがユーザーに代わって確定申告作業の大部分を担うことで、従来の確定申告のプロセスを効率化しています。確定申告の初心者や会計知識に自信がない方でも確定申告を簡単に完了できるため、心理的負担や作業時間を大幅に削減できるということです。
対象ユーザーは事業収入があり、不動産収入がない免税事業者です。不動産所得や農業所得、消費税の計算には対応していません。
主な特長
1.初のAIネイティブプロダクト
従来のクラウドサービスにAIを機能として組み込むのではなく、AIを最大限に活用することを前提に、プロダクトのコンセプトやユーザー体験が設計されています。
2.AI-OCRが書類を読み取り、生成AIが申告内容を作成
領収書をアップロードするだけで、AI-OCRが書類を読み取ります。その内容を元に生成AIが申告内容のデータを自動で作成されるため、ユーザーは完成した申告内容のチェックと、書類の提出のみで確定申告を完了できます。
3.AIによる判定理由を明示し、安心感を提供
取引ごとに「交際費」「交通費」などのカテゴリが表示され、判定理由を確認できるようになっています。これにより、会計知識に不安を持つユーザーも判定のロジックを理解しながら、安心して申告準備を進められるとのことです。
β版無料トライアルの内容
現在提供されているβ版無料トライアルには、以下の機能が搭載されています。
- 領収書の読み取り、申告内容の自動作成(「AIおまかせ領収書整理」)
- AIによる解析結果、判定理由の確認
- 収支、純利益の自動計算
今後の提供予定機能
今後は以下の機能が順次追加される予定です。
- 確定申告用明細ファイルのダウンロード機能(2026年1月予定)
- 源泉徴収票、保険料・医療費控除書類の解析・計算・反映(特許申請中)
- スマートフォンからの撮影・アップロード(特許申請中)
- スマートフォン版アプリ
- 申告書の作成・提出
- 銀行・金融サービスとの連携
サービスの背景
確定申告は個人事業主やフリーランスにとって毎年多大な工数と精神的な負担をともなう業務とされています。近年は専用ソフトの普及により多くの作業が効率化された一方で、入力項目が複雑で多機能なソフトが多く存在していることが課題となっていました。
同社はこれまで『マネーフォワード クラウド確定申告』を提供することで確定申告作業をサポートしてきましたが、新サービスは確定申告の初心者や会計知識のない方々に対し、煩雑な確定申告がAIによって劇的に楽に完了する新たな体験を届けます。今後ユーザーは『マネーフォワード クラウド確定申告』と『マネーフォワード AI確定申告』という2つのサービスを、自身の会計知識や事業規模、ライフステージなどに合わせて使い分けることが可能になるとのことです。
- 『マネーフォワード AI確定申告』:https://biz.moneyforward.com/campaign/ai-tax-return/
- サポートページ:https://biz.moneyforward.com/support/guide/ai-taxreturn-start.html
- 開発提供背景(note):https://note.business.moneyforward.com/n/n7b57e1e1629f
- Original:https://www.appbank.net/2025/11/26/iphone-application/2872585.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部
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