一般社団法人日本セルフエスティーム普及協会は12月16日、自己肯定感に特化したパーソナルAIコーチ搭載アプリ『My Compass』の正式リリースを発表しました。日本初となる自己肯定感特化AIコーチアプリとして、メンタルヘルス不調の予防・セルフケアの習慣化を支援するということです。

開発背景：深刻化するメンタルヘルス不調

　日本経済新聞によると、従業員のメンタルヘルス不調による経済損失は年間7兆円に達しており、深刻な社会問題となっています。厚生労働省の調査では、仕事や職業生活に関する強い不安・悩み・ストレスを感じる労働者は、約8割にのぼる年も報告されています。

　うつ病などのこころの病は気分障害と呼ばれており、厚生労働省によると外来患者数は2023年に約156万6000人（推計）と20年前に比べ約2倍に増加しています。診断されていなくても心の不調を抱える人は多い状態です。

　しかし、メンタルヘルス対策の多くは「不調になってからの対処」が中心であり、予防・セルフケアの習慣化という観点からのアプローチは十分ではありません。

　協会代表の工藤紀子さんは、10年以上にわたる企業研修の現場で、メンタル不調の根本原因の多くが「自己肯定感の低さ」にあることを実感してきたとのことです。自分を認め、受容し自分を好きになる力を日常的に育むことで、ストレス耐性が高まり、心の不調を未然に防ぐことができるということです。

『My Compass』の7つの特徴

特徴1：自己肯定感特化のAIコーチ

　『My Compass』のAIコーチは自己肯定感の向上に特化しており、一般的なメンタルヘルスアプリやAIチャットボットとは異なります。ユーザーが記録した「今日の良かったこと」「自分を褒めたこと」「感謝」などのデータをAIが分析し、その人の継続状況、気分の変化、成長の軌跡を踏まえたパーソナライズされた励ましを毎日届けるとのことです。

　他のAIとの違いとして、単なる汎用AIチャットではなく自己肯定感の専門知識を持つAIであり、ユーザーの過去の記録データを参照して一人ひとりに合わせたメッセージを生成しています。また、協会代表・工藤紀子さんの著書・研修ノウハウを反映したプロンプト設計が特徴で、いつでも対話できるチャット機能で悩んだときにすぐ相談可能です。

特徴2：心理学に基づく8つのワーク

　自己肯定感向上のために、エビデンスに基づいた8つのワークを毎日実践できます。

　「自分にブラボー」は今日頑張ったことを認めるワークで、自己承認・自己効力感理論に基づいています。「好きなところ発見」は自分の良い部分を見つけるもので、自己受容・ポジティブ心理学が根拠です。「許可のワーク」では自分を許し受け入れ、自己慈悲（セルフコンパッション）を実践します。

　「明日のプレゼント」は自分への贈り物を決めるワークで、自己ケア・報酬系理論に基づいています。「感謝のワーク」では3つの感謝を記録し、感謝介入・ポジティブ心理学の理論を活用しています。「振り返り」は今日の気づきや変化を記録するもので、内省・メタ認知を促進します。

　「習慣トラッキング」は目標習慣の継続管理で、習慣形成理論に基づいています。「栄養と心の健康」は食事記録・AI栄養分析を行い、栄養精神医学・腸脳相関の理論を応用しています。

　これらのワークは1日わずか3分で完了できる設計です。また、振り返りワークは音声入力に対応しており、話しかけるだけで記録できます。

特徴3：63日間の習慣形成プログラム

　行動心理学の研究によると、新しい習慣が定着するまでには平均66日かかるとされています。『My Compass』は21日間を1セットとし、3セット（63日間）で習慣を確実に定着させるプログラム設計となっています。

　セット1（Day 1-21）は基礎固め期間、セット2（Day 22-42）は習慣化期間、セット3（Day 43-63）は定着期間として段階的に進行します。各セット完了時には達成バッジを獲得でき、継続ストリーク（連続記録日数）も可視化されるため、ゲーミフィケーション要素でモチベーションを維持できるとのことです。

特徴4：過去の自分との対話で成長を実感

　『My Compass』には1週間前・1ヶ月前・1年前の自分の記録を振り返る機能が搭載されています。過去の自分が書いた日記、感謝、自分を褒めた言葉を読み返すことで、自己成長を実感できるということです。

特徴5：写真で記録するビジュアルジャーナル

　日々の記録に写真を添付できる機能が搭載されています。「美味しかったもの」「道で見かけた花」など、日常の小さな幸せを写真で残すことで、ポジティブな瞬間への気づきが高まるとのことです。

特徴6：自己肯定感チェック機能で変化を可視化

　20問の診断で自己肯定感スコアを測定し、定期的にチェックすることで、スコアの推移をグラフで確認できます。客観的なデータで成長を実感できる設計となっています。

特徴7：栄養と心の健康のAI搭載機能

　最新の栄養精神医学研究によると、食事とメンタルヘルスは密接に関連しており、セロトニン（幸福感）やドーパミン（やる気）などの神経伝達物質の産生には特定の栄養素が必要です。

　『My Compass』の「栄養と心の健康」機能では、食事写真をアップロードするとAIが自動で栄養素を判定します。自己肯定感に影響する7つの重要栄養素（ビタミンB群、タンパク質、ビタミンD、マグネシウム、亜鉛、ビタミンC、オメガ3）をチェックでき、週間・月間の栄養傾向をAIが分析してパーソナライズされたアドバイスを提供するとのことです。栄養と心の豆知識（全22件）で、栄養がメンタルに与える影響を学べます。

利用料金

　無料プランは0円で、自己肯定感チェック、一部機能の利用が可能です。プレミアム月額は980円/月で全機能利用可・AIコーチが利用できます。年間プランは9,800円（2ヶ月分お得）で、全機能利用可・AIコーチが利用可能です。

　初回7日間無料トライアルが用意されており、クレジットカード登録は不要です。

協会代表・工藤紀子さんからのメッセージ

　工藤紀子さんは「自己肯定感は、生まれつきの性格ではありません。日々の小さな習慣で、誰でも高めることができます。私は20年以上、企業研修や講座を通じて自己肯定感の大切さを伝えてきました。しかし、研修だけでは”その場限り”になってしまうことも多いため、毎日続けられ習慣化をサポートできるツールが必要だと感じていました。『My Compass』は、まさにそのために作ったアプリです。AIコーチがあなたの味方となり、毎日そっと背中を押してくれます。自分を好きになる第一歩を、『My Compass』と一緒に踏み出してみませんか？」とコメントしています。

アプリ概要

　『My Compass』（マイコンパス）の対応端末はスマートフォン（iOS/Android）、PC（Webアプリ・PWA対応）です。料金は無料～月額980円で、提供開始日は2025年12月16日です。

• 『My Compass』公式サイト：https://mycompass-app.com/
• 日本セルフエスティーム普及協会：https://self-esteem.or.jp/

今後の展開

　法人向けサービス（B2B）として企業の健康経営・メンタルヘルス施策での提供が予定されています。また、英語版の対応も検討中とのことです。

工藤紀子さんの著書

　工藤紀子さんは自己肯定感の専門家として、企業研修、講演、執筆活動を行っており、以下の著書を出版しています。

• 『職場の人間関係は自己肯定感が9割』（フォレスト出版）4刷
• 『レジリエンスが身につく 自己効力感の教科書』（総合法令出版）Amazon売れ筋ランキング1位獲得

• Original:https://www.appbank.net/2025/12/17/iphone-application/2887589.php
• Source:AppBank
• Author:Appbank編集部