Apple Watchが「手首で進む物語装置」に! HOBEECが触覚ミステリー2作品を配信



雪に閉ざされた天文台が描かれた『ASTER - 最後の十二拍』のキービジュアル

株式会社ホビーク(HOBEEC)は7月5日、Apple Watch向けゲーム『ASTER – 最後の十二拍』と『Pulse0: 一秒のズレが命を救う』の2作品をApp Storeで配信したと発表しました。

両作品は、Apple Watchの小さな画面、短い選択、振動、時間の感覚を活かした物語体験を目指して開発された触覚ミステリーゲームです。スマートフォン向けゲームを単に小さな画面に移したものではなく、手首に届く通知や振動、わずかな時間差、短い判断そのものをゲームの緊張感や物語演出に組み込んでいるとのことです。

対応言語は日本語、英語、繁体字中国語、ドイツ語、フランス語、スペイン語、韓国語の7言語で、価格はいずれも600円となっています。

『ASTER – 最後の十二拍』の内容

『ASTER – 最後の十二拍』は、雪に閉ざされた観測施設を舞台にしたApple Watch向けの触覚ミステリーゲームです。プレイヤーは限られた情報、短い選択、そして手首に届く反応を頼りに、施設で起きた異変の真相へ近づいていきます。

登場人物たちが並ぶ『ASTER - 最後の十二拍』のキービジュアル

物語の設定として、十二年前に雪山のアスター天文台で触覚通信システム「ASTER」の実験中に死亡事故が発生。亡くなった17歳の実験参加者レオは公式記録では即死とされていましたが、事故後も31分間生きて救難信号を送り続けていた可能性を示す記録が見つかったことから、レオの妹ミナが当時の関係者を閉鎖された天文台へ集めるという展開になっています。

プレイヤーは十二年前にレオと組んでASTERの信号を受信していた人物という設定で、当時の受信者IDを引き継いだApple Watchを使って残された記録を照合していきます。短い振動や長い振動の組み合わせが登場人物からの通信として届き、手首の動きで返信したり、方角を測って隠された信号源を探したりする操作が用意されているとのことです。

ボリュームはChapter 0から7と終章までで、初回プレイは約100〜125分、エンディングは5種類が用意されています。シネマティックなピクセルアートで描かれ、音声や音楽、効果音を使わない無音の演出が特徴だということです。

本作はApple Watch専用で、watchOS 10.0以降が必要となっています。iPhone単体ではプレイできず、iPhoneコンパニオンアプリも使用しない仕組みです。心拍数やHealthKitの健康情報、音声、位置情報などは取得・保存されないとのことです。

『Pulse0: 一秒のズレが命を救う』の内容

『Pulse0: 一秒のズレが命を救う』は、都市の信号、救急車、監視システム、時間の同期をテーマにしたApple Watch向けミステリーゲームです。すべてが正確に同期された都市で、ほんの一秒のズレが生まれ、そのズレが誰かの命を救うことになるという物語です。

モニターが並ぶ監視室が描かれた『Pulse0: 一秒のズレが命を救う』のキービジュアル

深夜、病院前の交差点で救急車と自動運転車の進路が重なり衝突まであと一秒という場面で、信号が一秒だけ早く変わり救急車が無事に通過。その直後、プレイヤーのApple Watchに予定外のPULSE信号が届くところから物語が始まります。送信者は都市に登録されていない存在で、プレイヤーはWatchに残された記録を読み、届く振動を感じながら真実を確かめていく構成です。

夜の交差点で救急車が走る『Pulse0: 一秒のズレが命を救う』のキービジュアル

操作には、画面を伏せて通信を隠す動作や、腕を静止させて本人確認する動作、Digital Crownでタイミングを合わせる動作、手首の動きで返事をする動作などが含まれ、選択によって物語が変化するということです。

特徴として、Apple Watch単体で遊べるノベルゲームであること、オフラインでのプレイが可能なこと、スキマ時間に進められる章立てになっていることが挙げられています。健康情報やセンサーの生データは保存・送信されないとのことで、実際の心拍や健康状態を診断・評価するものではないと案内されています。

Apple Watchの特性を物語に組み込んだ2作品

Apple Watch向けゲームは短時間で遊べるミニゲームやパズルが中心になりがちですが、手首に直接届く振動や通知のように現れる情報、画面を長く見続けない遊び方、数秒の判断が意味を持つ感覚など、スマートフォンや家庭用ゲーム機とは異なる特徴を持っています。同社の発表によると、『ASTER』と『Pulse0』はこうしたApple Watchの制約や特徴を物語と緊張感に変えることを目指した作品とのことです。

両作品は日本国内だけでなく、Apple Watchを利用する世界中のユーザーに向けて短時間でも印象に残る物語体験を届けることを目指しているとのことです。

HOBEECの開発者ページでは、他のApple Watch向けアプリも確認できます。

© HOBEEC Inc.




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