その雲、危険かも? ウェザーニュースアプリに「ゲリラ雷雨AI判定」機能が登場



空の写真からゲリラ雷雨のリスクを3段階で判定する『ゲリラ雷雨AI判定』のイメージ

株式会社ウェザーニューズは7月9日、天気予報アプリ「ウェザーニュース」において、空の写真1枚からゲリラ雷雨の発生リスクを可視化する『ゲリラ雷雨AI判定』の提供を開始したと発表しました。

同機能は、ユーザーがスマートフォンで撮影した空の写真をもとに、独自のAIがゲリラ雷雨をもたらす雲の危険度を自動判定し、現在地付近の発生リスクを表示する仕組みです。

同社は4年連続で天気予報サービスの予報精度No.1を獲得しており、Sensor Tower調べ(2026年4月時点)では国内App StoreおよびGoogle Playの天気カテゴリでアクティブユーザー数No.1にもなっています。

『ゲリラ雷雨AI判定』の仕組みと特徴

スマートフォンで雲の写真を解析し、危険度を判定する様子

『ゲリラ雷雨AI判定』は、ユーザーが撮影した空の写真と、衛星画像・湿度・風向風速などのデータを組み合わせ、AIがリアルタイムでゲリラ雷雨の発生リスクを解析・判定する機能です。

判定結果は「低」「中」「高」の3段階で表示され、現在地付近の発生リスクや今後の雨の予測を含めた解説コメントも即座に表示される仕組みとなっています。

同機能の特徴として、空の写真と撮影場所の位置情報を活用します。雲の写真から画像解析AIが危険度をレベル別(Level 0〜100)に自動判定し、その結果をもとに撮影場所の最新の気象リスクをAIが解析します。

具体的な発生予測や解説コメントが表示される仕組みとなっています。

ゲリラ雷雨予測の専任チームが今夏も監視体制を強化

ウェザーニューズのゲリラ雷雨予測本部で監視体制を強化するスタッフたち

ウェザーニューズの予報センターでは、ゲリラ雷雨が多発する7〜9月の期間、ゲリラ雷雨予測本部の専任チームを組織し、監視体制を強化しているとのことです。

この取り組みは2008年に相次いだ水難事故をきっかけにスタートしたプロジェクトで、今夏で19年目を迎えるということです。長年培った予測ノウハウと最新の解析技術を組み合わせ、日本全国のゲリラ雷雨をモニタリング・予測するとしています。

全国3,000台以上のライブカメラにAI判定を導入

全国に設置されている小型クラウドカメラ「ソラカメ」

同社は2024年3月から、小型クラウドカメラ「ソラカメ」をアプリユーザーの協力のもと全国に設置する取り組みを進めてきました。現在の設置台数は3,000台以上に達し、全国を網羅するライブカメラネットワークが構築されています。

昨年からは、この3,000台以上のライブカメラ映像にAI判定を導入し、監視体制を強化しています。ライブカメラの映像からAIが雨を降らせそうな黒い雲を自動で検出し、マップ上にリアルタイムで表示する仕組みです。

ユーザーの現地リポートとAI判定を掛け合わせた予測プロセス

ゲリラ雷雨予測強化シーズン中は、予報センターが毎日専任体制をとっているとのことです。

具体的には、担当者が水蒸気量や地上・上空の気温差、風の収束といった気象データを解析して広域の発生リスクを算出します。そこに全国のユーザーから寄せられる現地リポートやソラカメのライブ映像をAIで自動判定した結果を掛け合わせることで、具体的な発生場所や時間を絞り込み、ゲリラ雷雨発生のおよそ30分前までに「ゲリラ雷雨アラーム」としてアプリユーザーに通知するということです。

「ゲリラ雷雨アラーム」と充実のレーダー機能

スマートフォンに届くゲリラ雷雨アラームのプッシュ通知

「ゲリラ雷雨アラーム」は、ユーザーの現在地におけるゲリラ雷雨の発生を事前にスマートフォンへプッシュ通知するサービスです。1km四方の高解像度でアラームを配信し、数キロ単位のスケールで発生するゲリラ雷雨をピンポイントで予測・通知できるとのことです。

アラームが届いた際は、急に空が暗くなる、冷たい風が吹いてくる、雷鳴が聞こえる、稲光が見えるといったゲリラ雷雨のサインに注意し、近くの建物へ避難するなどの対策が呼びかけられています。

アプリのレーダー機能では、ゲリラ雷雨のリスクや雨雲の詳細な動き、落雷状況も確認できます。「ゲリラ雷雨レーダー」ではリスクを4段階で確認でき、超高解像度の雨雲レーダーは250m四方・5分間隔(1時間先まで、それ以降は10分間隔)で雨雲の動きを表示します。

ゲリラ雷雨の発生リスクを表示するレーダー画面

このほか、「落雷レーダー」では現在の落雷状況と3時間先までの予想を確認できるとのことです。

2026年のゲリラ雷雨は昨年比25%増の見通し

2026年のゲリラ雷雨予想発生回数を示した日本地図

同社が発表した「ゲリラ雷雨傾向2026」によると、7〜9月のゲリラ雷雨は全国で約11万回発生する見込みで、昨年の約8.8万回や過去5年平均と比べても多くなる予想です。発生のピークは8月中旬とみられています。

地域別では、北海道が1.4万回前後、東京都が1,300回前後、愛知県が1,800回前後、大阪府が500回前後発生する見込みとのことです。

なお、本発表における「ゲリラ雷雨」は「局地的大雨」を指す言葉として使用されており、一般やメディアで使われる「ゲリラ豪雨」と同義ということです。

「ゲリラ雷雨アラーム」の登録や『ゲリラ雷雨AI判定』の利用は、「ウェザーニュース」アプリから可能です。




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