Insta360、8K 360度全景カメラ「Insta360 X6」を発表 8月12日発売



Insta360 X6本体の正面と側面

Insta360 Japan株式会社は8月13日、新フラッグシップモデルとなる8K 360度全景カメラ『Insta360 X6』を発表しました。

『Insta360 X6』は8月12日から、Insta360公式ストアやAmazon、一部正規販売店で販売されています。標準版の価格は118,000円です。

Insta360 X6の概要

今年、Insta360は360度全景カメラの発売から10周年の節目を迎えるとのことです。『Insta360 X6』は、この10年間の技術力の集大成として誕生したフラッグシップモデルと位置付けられています。

同社の発表資料によれば、Insta360は現在、世界の360度カメラ市場で71%のシェアを占めています(IDC「Worldwide Quarterly Handheld Smart Camera Tracker Report, 2Q21」調べ)。『Insta360 X6』は「1台のカメラですべてを撮影できる」という価値を打ち出した製品とのことです。

Insta360創業者のJK Liuさんは「X6は、私たちがずっと作りたかったカメラです。どんな光の環境でも周囲すべてを撮影し、スマートフォンを取り出す前に完成した編集動画を手にできます」とコメントしています。

画質性能 センサーとAIチップで高画質を実現

『Insta360 X6』は、カスタム設計のデュアルSony 1/1.1インチスクエアセンサーを搭載し、1インチ相当の360度全景撮影に対応します。センサー面積は『X5』比で33%拡大し、1フレームあたり4倍の光量を取り込めるとのことです。

センサーの背後には、8コア3.3GHzの4nmフラッグシッププロセッサーと2つの専用画像処理チップを組み合わせたトリプルAIチップを搭載しています。『X5』と比べて処理性能は500%向上し、クロック速度は106%高速化する一方、消費電力は35%削減されているとのことです。

AIチップの概念図

新しい低照度モードでは、2つの環境光センサーがちらつきを抑え、夜間の撮影に対応します。AdaptiveTone 2.0が各レンズを個別に最適化し、1フレームあたり2回の露出を取得することで、より広いダイナミックレンジを実現するとのことです。

バイクのハンドルに装着したカメラからの視点

さらに、ネイティブのカメラ内Dolby Visionに対応した初の360度全景カメラとしても紹介されています。動的メタデータをフレームごとに解析し、各ショットのコントラストと明るさを最適化するほか、10bitカラーと10.7億色以上の色表現を組み合わせているとのことです。

3-in-1カメラエコシステムで撮影スタイルを瞬時に切り替え

『Insta360 X6』の特徴は、360度全景カメラ、被写体追跡ジンバルカメラ、単眼アクションカメラの3役を1台でこなす「3-in-1カメラエコシステム」です。タップ操作だけで、3つの撮影スタイルを切り替えられます。

屋外で自撮り棒を使って撮影する男女

まず撮って、アングルは後から決定

ネイティブ8K30fpsで周囲すべてを撮影するため、撮影後に好きな方向のベストアングルを切り出せます。リフレームを何度行っても、すべてのシーンが手元に残るとのことです。

カメラから直接、フラット4K動画を出力

InstaFrame 2.0が被写体を瞬時に認識し、人・ペット・物体をフレーム内で追跡します。編集作業なしで共有できるフラット4K動画を作成できます。

新しい「折りたたみ式自撮り棒リモコンキット」と組み合わせれば、ジョイスティック操作によりジンバル風の撮影体験が可能で、別途ジンバルを用意する必要がありません。POVヘッドトラッカーを追加すると、視線方向に合わせてフレーミングが自動調整されます。

本格的なアクションカメラとしても使用可能

シングルモードに切り替えると、最大5K60fpsで従来のアクションカメラのような撮影に対応します。170度の超広角撮影(5K30fps時)や、スローモーションに適した4K120fps撮影にも対応するとのことです。

ハードウェア性能とバッテリー・耐久性

2.32インチOLEDディスプレイは最大1200nitの高輝度に対応し、常時表示が可能です。直射日光下でも構図を確認でき、フルスクリーンプレス操作により手袋を着用したままでも操作できるとのことです。

雪山で手袋を着用してカメラを操作する様子

新しい2600mAhエクストリームバッテリーは、1回の充電で8K30fpsの360度全景動画を140分間撮影できます。『X5』と比べて51%長い撮影時間を実現し、24分で0%から80%まで急速充電できるほか、-20℃の低温環境でも安定して動作するとのことです。

独自のStar-Ridge冷却システムは、競合製品と比べて10%高い冷却効率を実現するとのことです。断熱グリップの採用により、長時間の8K撮影でも安定した温度を維持するとされています。

交換式レンズ2.0は、従来モデルの5倍の耐傷性を実現し、交換費用も前世代より60%安くなったとのことです。本体のみで20m防水(IP68)に対応し、「見えない潜水ケース Pro」を使用すれば60mまで対応できます。

64GBの内蔵ストレージのうち47GBを使用でき、SDカードなしでも撮影が可能です。

音声・手ブレ補正・接続性能

360度全方向対応の防風4マイクアレイを搭載しています。ライダー向けには、風切り音を抑えながらエンジン音を自然に収録する専用の「Hidden Engineマイク」モードも用意されています。

インテリジェントオーディオモードが周囲の環境を解析し、自動で音声設定を最適化します。より本格的な音声収録では、ダイレクト接続でInsta360 Mic AirまたはMic Proの送信機を2台同時接続できます。

FlowState手ブレ補正と360度水平維持ロックにより、カメラの動きにかかわらず滑らかで水平な映像を維持します。NFCタッチ接続でのペアリングにくわえ、Wi-Fi 6.0では最大100MB/sのワイヤレス転送に対応します。

USB 3.0では最大450MB/sの有線転送に対応し、Bluetooth接続は5秒以内の高速ペアリングと1秒以内の再接続に対応するとのことです。

100種類以上のアクセサリーに対応

『Insta360 X6』は100種類以上のアクセサリーに対応し、日常撮影から水中撮影、モータースポーツ、サイクリング、長時間撮影まで幅広い用途をカバーします。すべてのアクセサリーは同じマグネット式マウントエコシステムで接続でき、『X5』『X4 Air』『Ace』シリーズのマウントとも互換性があるため、既存のアクセサリーもそのまま活用できるとのことです。

ラインアップには、撮影時間を180分延長するパワー自撮り棒、ジンバル風ジョイスティック操作に対応する折りたたみ式自撮り棒リモコンキット、バレットタイム自撮り棒2.0、バッテリー2個とSDカードスロットを搭載した急速充電ケースなどが用意されています。

バイク・サイクリング向けアクセサリー

ライダー向けには専用バイクセットが用意され、ホログラフィック速度表示ダッシュボードオーバーレイ、AIオートループダッシュモード、自動ナンバープレートぼかし機能に対応します。サイクリスト向けには、GarminやApple Watchなどのデータを活用した走行データオーバーレイにも対応するとのことです。

ダイビング向けアクセサリー

「見えない潜水ケース Pro」は前世代から大幅に進化し、『Insta360 X6』を水深60mまで対応させます。ステッチラインを維持しながら、完成映像には継ぎ目が表示されないとのことです。

ドライブ向けアクセサリー

車載撮影では、1/4インチアダプターと電動吸盤マウントを使用することで、ガラス面に固定できます。車両への恒久的な取り付けなしで、車を乗り換えながら撮影できるとのことです。

AIによる自動編集とクラウドサービス

『Insta360 X6』が自動で編集を行う仕組みが、Insta360 PanoMindです。Insta360社内で開発され、旅行、日常生活、ウィンタースポーツ、モーターサイクル、ダイビング、サイクリングなど30種類以上のシーンにおける1万時間以上の映像データで学習した、360度全景シーン全体を理解できるAIモデルとのことです。

Insta360 PanoMindのロゴと編集クリップの概念図

『Insta360 X6』を充電しながら、PanoMind内の自動編集エンジン「AIディレクター」がカメラ内の映像からハイライト動画を自動生成し、完成したクリップをInsta360アプリへ送信します。解析処理はクラウドではなくカメラ本体上で実行され、必要に応じて機能をオフにできるとのことです。

自分で動画を作り込みたい場合は、「自動編集2.0」がフレーミング、カメラ移動、カット、音楽、トランジションまで含めた完成動画をワンタップで生成できます。

Insta360+ Cloudサービスでは最大2TBのストレージを利用でき、『Insta360 X6』の充電中にバックアップを実行できます。アップロードするデータは任意で選択できるとのことです。共有は平面化された動画ではなく、360度全景ビューとして開けるリンク形式で提供されます。

クラウドへアップロードしたファイルは、Google Geminiを搭載したクラウド編集ツール「Moments Pro」でも活用できます。被写体、雰囲気、スタイル、時間軸を設定するだけで動画を自動生成する機能で、「どんな動画にしたいか」を伝えてイメージに近い作品を作りたい場合に適しているとのことです。

Moments Proの編集インターフェースとGeminiのロゴ

空間キャプチャーで思い出を3D空間として再現

『Insta360 X6』は、1枚の写真ではなく場所そのものを記録できる「空間キャプチャー」機能を備えています。360度全景でオブジェクトや空間を撮影し、映像をInsta360アプリに取り込むと3Dガウススプラッティングモデルを生成し、自由に移動・閲覧できる3D空間としてシーンを再構築するとのことです。

改装前の作業場や引っ越し前の家など、後から好きなアングルを選ぶ通常撮影とは異なり、空間全体を丸ごと記録しておきたい場面に適した機能として紹介されています。

価格と発売情報

熱気球が浮かぶ風景

『Insta360 X6』は8月12日から、Insta360公式ストア、Amazon、正規販売店で販売されています。標準版の価格は118,000円で、追加キットを含むエッセンシャルキットは135,000円で提供されています。

9月30日までに『Insta360 X6』を購入・アクティベートすると、追加料金なしで1年間のInsta360+ Premiumクラウドストレージ(500GB)と、3本セットのMoments Proトライアルパックを受け取れます。

同期間中に『X5』または『X4 Air』を購入・アクティベートした場合も、200GB容量のInsta360+ Premiumを1年間利用できます。詳細な利用規約はInsta360アプリで確認できます。

オプションの「Insta360 FlexiCare」に加入すると、偶発的な破損に対して2年間で最大4回の交換補償を受けられます。発売から90日間はすべての初期購入者向けに無料交換ポリシーが提供されるほか、Trade-In下取りプログラムでは旧カメラや機材を下取りに出して購入時の割引を受けられるとのことです。

Insta360 X6の製品ページでは、詳しい仕様やアクセサリー情報を確認できます。




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