話すだけで気持ちが整理できる? AI音声ジャーナリングアプリ「ココシェ」提供開始



AI音声ジャーナリングアプリ「ココシェ」の紹介とスマホ画面のイメージ

株式会社rementalは8月26日、AI音声ジャーナリングアプリ「ココシェ」を発表しました。同アプリは8月25日から提供が開始されています。

「ココシェ」は、手紙と音声によるジャーナリングを通じて感情を可視化し、必要なときには人に相談できることを目指して開発された感情記録アプリです。臨床心理士・公認心理師の伊藤かおりさんが設計を監修しています。

声で話すだけで気持ちに名前をつけられる仕組み

「ココシェ」の使い方は3つのステップで完結します。まず、その日にあった出来事を声に出して話します。「上司に言われた一言が気になった」「久しぶりに友人と話した」といった独り言のようなひとことで構わないとのことで、話せる環境にない場合はテキストで記録することも可能です。

ココシェの「話す」機能の利用イメージを示す3つのスマホ画面

話した内容をもとに、AIがその場面に合いそうな気持ちの言葉をいくつか選び、手紙のような形で届けます。「うれしい」「ほっとした」「くやしい」といった候補の中からユーザーが自分の気持ちに近い言葉を選び、その日の記録にタグとして残す形です。

ココシェの「手紙が届く」機能の利用イメージを示す3つのスマホ画面

しっくりくる言葉がない場合は何度でも選び直すことができ、記録に残るのはユーザー自身が選んだ言葉のみとなっています。1回あたりの記録時間はおよそ20秒ということです。

選んだ言葉は日々蓄積され、1日ごとにも週ごとにも記録を見返すことができます。過去の記録と並べることで、気持ちの移り変わりを確認できる仕組みです。

必要になったときには、これまでの記録をもとに相談したい内容を整理し、そのまま公認心理師によるオンラインカウンセリング「Kimochi」への相談に進めるよう導線が備えられています。同社は「記録するだけではなく、つなぐ」を「ココシェ」のコンセプトとしているとのことです。

ココシェの「ふりかえる」機能の利用イメージを示す3つのスマホ画面

設計監修者・伊藤かおりさんのコメント

設計を監修した株式会社医療情報研究所取締役で臨床心理士・公認心理師の伊藤かおりさんは、感情に名前をつけにくい傾向がある人ほど専門的な援助を求めにくくなることが指摘されていると述べ、「わからないから説明できず、説明できないから相談に行けない」という悪循環を課題として挙げています。

設計監修者の伊藤かおり氏

そのうえで伊藤さんは「ココシェが担うのは、感情の候補を並べることまでです。選ぶのも、『違う』と直すのも、ユーザーであるあなた自身」とコメントし、言葉にする主体はAIではなくユーザー本人であることを設計の芯に据えたと説明しています。

代表・佐藤利音さんのコメント

株式会社remental代表取締役の佐藤利音さんは、書くジャーナリングが続かなかった自身の経験を踏まえ、「ココシェでは、音声での入力に加えてAIを取り入れ、続けやすく、選びやすい形にしました」とコメントしています。

株式会社remental代表取締役の佐藤利音氏

また、オンラインカウンセリング「Kimochi」には15,000名以上が登録しており、登録するカウンセラーは全員が公認心理師だと説明したうえで、「このアセットをAIと組み合わせれば、記録から相談までがシームレスにつながり、カウンセリングを受ける人そのものを増やせる」と述べています。

製品概要と対応環境

「ココシェ」の名称は英語表記で「Kokoshe」、種別はAI音声ジャーナリングアプリで、株式会社rementalが提供しています。対応環境はiOS(App Store)で、対象年齢は20歳以上、料金は基本無料となっています。

主な機能として、出来事の記録(音声/テキスト)、AIによる気持ちの言葉の提案(手紙形式)、ふりかえり、1分セルフケア、ポイント、リマインド通知が搭載されています。関連サービスとして、株式会社rementalが運営するオンラインカウンセリング「Kimochi」が挙げられています。

なお、「ココシェ」は医療機器ではなく、病気の診断・治療・予防を目的とするものではありません。オンラインカウンセリング「Kimochi」もカウンセリングサービスであり、診断・投薬・治療といった医療行為は行わないとのことです。




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