絵の具が物理的に混ざる新感覚ペイントアプリ「Mignon Sketch」iOS版が無料公開



Mignon Sketch アプリのインターフェースと水彩画のキャンバス画面

個人でアプリ開発を手がける浅田蓮氏さんは9月2日、物理シミュレーションによってアナログ画材の挙動を再現するペイントアプリ『Mignon Sketch』のiOS版を発表しました。価格は無料で、App Storeから入手できます。

Android版については2026年9月下旬の公開が予定されているとのことです。

見た目だけでなく絵の具と水と紙の関係を計算

一般的なペイントアプリの水彩ブラシは「水彩風の見た目」を描画するのに対し、同アプリは絵の具と水と紙の関係をシミュレーションによって再現しているとのことです。

塗った色の上に別の色を重ねると実際に混ざり、水を多く含ませた分だけ滲みが広がる仕組みになっています。青と黄を混ぜれば緑になり、混ぜすぎれば濁るなど、実際の顔料に近い混色を目指したということです。

こうした物理シミュレーション方式のペイントアプリはこれまでデスクトップ向けの有料ソフトに限られていましたが、描画エンジンをRustとVulkan/Metalで実装することで、スマートフォン上でも動作するようにしたとのことです。

水彩・油彩・鉛筆など画材51本と紙28種類を収録

同アプリには透明水彩、油彩、鉛筆、色鉛筆、クレヨン、金箔・銀箔、デジタルペン/エアブラシを合わせて51本の画材が収録されています。

透明水彩(11本)

ウォッシュ、速乾、粒状、リフトなど、滲みや混色、水の量、乾きの表現に対応したブラシが収録されています。

透明水彩の滲みと混色を物理シミュレーションで再現する機能のデモ画像

油彩(9本)

丸筆、平筆、扇筆、厚塗り、ブレンダーなど、絵の具の厚みや盛り上がり、筆跡を表現できるブラシが用意されています。

油彩の厚みと筆跡を再現する機能のデモ画像

鉛筆(14本)

4B/2B/HB/Fの濃さを、標準・太芯・チゼルの3つの削り方で使い分けられます。

色鉛筆(6本)

油性とワックスの芯を、3つの削り方で使い分けられ、重ね塗りやバニシングにも対応しています。

鉛筆と色鉛筆の筆圧による発色変化と重ね塗り機能のデモ画像

クレヨン(7本)

蝋の乗り方と、擦れたときのかすれが再現されているとのことです。

クレヨンの蝋の乗り方とかすれを再現する機能のデモ画像

金箔・銀箔(4本)

下地を刷いてから貼る筆と、箔だけを置く筆の2種類が用意されています。

金箔の質感と光沢を再現する機能のデモ画像

紙については水彩紙、和紙、デッサン用紙、キャンバス地など28種類が収録されており、目の粗さ・保水量・吸いの3要素を紙ごとに調整できます。紙の色は自由に選択できるということです。

動作の様子

端末を傾けると絵の具が流れるユニークな機能も

濡れている絵の具は、ジャイロで端末を傾けた方向へ垂れていく仕様になっており、垂らした状態のまま乾かせばその形で定着するとのことです。

描き始めから描き終わりまでは15倍速のタイムラプス動画として自動的に記録され、アプリ内で再生したりmp4として書き出したりできます。

このほか、描いた絵に当てる光を自分で組めるライティング機能も搭載されています。ライトは最大8台まで配置でき、位置・高さ・照射点・強度・色温度などを変更できるとのことです。

レイヤー機能では追加・削除・不透明度調整にくわえ、乗算やスクリーン、オーバーレイなど20種類のブレンドモードが用意されています。作品はPNG/JPEG形式の画像のほか、タイムラプス動画のmp4、続きを他端末で描ける専用形式「.mgn」として書き出せます。

価格と対応環境

『Mignon Sketch』はアプリ内広告付きの無料アプリとして提供されており、広告を非表示にする買い切りアドオンが別途用意されています。対応OSはiOSで、Android版は2026年9月下旬に公開予定です。動作にインターネット通信やアカウント登録は不要で、オフラインのまま利用できるとのことです。

© 2026 mignon sketch




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