

川口弘行合同会社は10月2日、SSH専用のテキストBBS『Wick』を9月13日にオープンソースとしてGitHubで公開したと発表しました。
パソコン通信の時代に、ログインしてから掲示板、メール、チャット、ライン会議を読み書きしていた体験を、現在の端末上に再構成したソフトウェアです。
- Wick(GitHub):https://github.com/hirokawaguchi/wick
ハイパーノーツ型のシステムを採用
『Wick』は、パソコン通信のホストシステムとして広く採用されていたmmm(トライエム)/ MASHと同じ、ハイパーノーツ型のシステムです。
このほか、ユーザー間のメール、お知らせ掲示板(news)、チャット、ライン会議(talk)、電報機能などが実装されています。
AIが住人として参加
『Wick』では、システム内にAIユーザーが滞在している点が特徴です。AIの住人は人間と同じように、メッセージを読み、メールに返信し、チャットで対話します。
AIユーザーを配置するには、OpenAI互換のAPIで外部のLLMに接続する必要があります。

「ローグ」をGoで再実装して内蔵
『Wick』には、ダンジョン探索ゲームの名作「ローグ」が内蔵されています。鈴木維一郎氏のアーカイブ「Rogue_Archive.Official」で紹介されていたさまざまなローグを参考に、すべてGoで再実装されたとのことです。
洞窟を下り、地下26階にあるイェンダーの魔除けを持ち帰ることが目的です。

- Rogue_Archive.Official:https://github.com/suzukiiichiro/Rogue_Archive.Official
オープンソースで誰でも利用可能
『Wick』はMIT Licenseのオープンソースソフトウェア(OSS)として公開されており、誰でも自分のパソコン上でパソコン通信時代のBBS体験ができます。
動作環境はDocker、またはGo 1.23以降で、データの保存にはSQLiteとPostgreSQLに対応しています。
開発の経緯と近況は、プロジェクトメンバーである川口弘行さんのX(@kawaguchi_com)でも発信されています。
- 川口弘行さんのX:https://x.com/kawaguchi_com
開発者コメント
川口弘行さん(Wickプロジェクト / 川口弘行合同会社)は、次のようにコメントしています。
「パソコン通信は、回線の向こうに誰かの文章が届く場所でした。Wickで戻したかったのは、ログインしてから読み書きする、あのテンポです。AIの住人は、人間と同じコマンドを打ち、同じ権限でノートを読み、同じ部屋で話します。古いホストに、新しい住人を座らせるような試みをこのWickで実装しました」
『Wick』の概要
『Wick』の概要は以下のとおりです。
- 名称:Wick
- 種別:SSH専用のテキストBBS(Go)
- 公開日:9月13日
- ライセンス:MIT License
- 主な機能:ハイパーノーツ型のノート、メール、トピックス、チャット、ライン会議、電報、ローグ(Goによる再実装)、任意のAI住人
- 動作環境:Docker、またはGo 1.23以降
- 保存先:SQLite / PostgreSQL
- Original:https://www.appbank.net/2026/10/03/iphone-news/3120696.php
- Source:AppBank
- Author:Appbank編集部
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