『STRANGER THAN HEAVEN』試遊レポート&プロデューサーインタビュー公開! 左右の半身で戦うバトルとショービジネスを紹介



『STRANGER THAN HEAVEN』のタイトルと、帽子とサングラスの男性

PlayStation Blogは10月21日、セガから2027年1月15日に発売予定のPlayStation 5用ソフト『STRANGER THAN HEAVEN』の試遊レポートと、プロデューサー・阪本寛之さんへのインタビューを公開しました。

『STRANGER THAN HEAVEN』は、主人公・大東真の50年の人生を描くアクションアドベンチャーです。「龍が如く」シリーズを手がけるRGGスタジオの完全新作で、5つの時代と5つの街が舞台となります。

試遊できた4つのパート

メディア向け体験会では、プロローグ、福岡・小倉、広島・呉、大阪・ミナミの4パートを部分的にプレイできたとのことです。レポートでは、ストーリー、フリーアドベンチャー、バトル、ショービジネスのそれぞれが紹介されています。

プロローグ:1915年のサンフランシスコから日本へ

プロローグの舞台は1915年のサンフランシスコです。大東真が船に乗り込み、日本を目指して旅立つまでが描かれます。

大東はアメリカ人の父と日本人の母の間に生まれ、黒い髪が特徴です。殺人の濡れ衣を着せられて警察に追われており、金髪のウィッグで変装しているものの、警官に見つかって暴力を受けます。

STRANGER THAN HEAVEN 大東真が警官二人に腕をつかまれるシーン

警官を振り切った大東は、港から出航しようとしていた船に乗り込みます。そこで、同じ船で密航していた真城優と、船長のオルフェウスに出会います。

STRANGER THAN HEAVENのゲーム画面。黄色いベストの男と手を縛られた二人

冒頭からジャズブルース調のBGMとともにドラマが展開し、途中にはバトルのチュートリアルも挟まれるそうです。レポートでは、人種的な迫害を受けながらも身ひとつで日本を目指す覚悟や、密航仲間の真城を身を挺してかばう優しさが印象的だったと紹介されています。

1915年・小倉:タエとの出会いとフリーアドベンチャー

小倉では、八島貿易会社に所属して仕事を始めた大東の物語が体験できます。ある日、大木組の組長の愛人・タエを奪うよう八島から命じられます。

タエが働くカフェを訪れた大東は、彼女と酒を酌み交わします。大東が神戸生まれだと知ったタエは「お帰りなさい」と声をかけ、居場所を見出せずにいた大東の心は大きく揺さぶられます。表情や指先の動きによって、その心の動きが繊細に描かれているそうです。

このパートでは、フリーアドベンチャーも楽しめました。製鉄所の煙突からたなびく煙を眺めながら町を走り、板塀が連なる路地を抜け、屋台で牛丼を食べ、血の気の多い男たちと戦うといった散策が可能です。

アクティビティとして、オルフェウスから巻きタバコの調合方法を教わることや、船着き場でのブラックジャックも用意されています。今回は時間の都合で一部のみのプレイだったとのことです。

巻きタバコを手に持つ大東真のゲーム画面。「謎のタバコ」の表示
ブラックジャックのゲーム画面。台上のカードとチップ、大東の表示

1915年・小倉:製鉄所でのロングバトル

続いて、拉致されたタエを救うために製鉄所へ乗り込むロングバトルを体験しています。バトルシステムは、左半身と右半身の動きが左右のボタンに割り振られているのが特徴です。

STRANGER THAN HEAVEN のバトル場面。赤い羽織の主人公が複数の敵と戦う

L1・R1ボタンで弱攻撃、L2・R2ボタンで強攻撃を出せます。敵がひるんだらタックルで馬乗りになって追撃でき、敵の気力が尽きるとフィニッシャーでとどめを刺せます。

STRANGER THAN HEAVEN のバトル場面。倒れた相手に男が拳を振り上げる

ガードは両腕で行えるほか、敵が攻撃してくる方向をタイミングよく入力するとジャストガードになり、反撃のチャンスが生まれます。敵の構えを見ながら攻撃と防御を左右に振り分けるのが、バトルの基本となります。

レポートでは、キャラクターの動きと操作がシンクロするため身体感覚に即した手ごたえがあり、拳がぶつかり合う生々しい感触が本作のバトルの特徴だと紹介されています。

武器店では、刀、バール、大槌、シャベルといった大ぶりの武器のほか、包丁、金槌、手斧、警棒など片手で扱える武器が購入できました。片手武器はスピーディに攻撃できる一方、左手は素手攻撃になるため威力が落ちるそうです。

武器店で日本刀「酔いどれ:日本刀・菊印」の性能を確認する画面

大槌のような大型武器は隙ができやすいものの、一撃の威力が高いとのことです。複数の敵を相手にするロングバトルでは、まとめてなぎ倒せる大槌のほうが戦いやすく感じられたと紹介されています。

STRANGER THAN HEAVENのゲーム画面。路面電車の線路がある街で男たちが対峙
STRANGER THAN HEAVEN のバトル画面。工場内で長い武器を構える主人公と敵

1929年・呉:闘技場で腕試し

広島・呉では、バトルの腕前を試せる闘技場に挑戦できます。指定された相手を倒すと報酬がもらえ、手っ取り早くお金を稼げる仕組みです。

一度勝った相手との再戦では、「武器を使うな」「尻を地面につくな」といった制約をつけて挑戦できます。成功すれば基本報酬にボーナスがくわわり、ノーダメージ勝利など条件が厳しいほどボーナスも増えます。失敗すると報酬が引かれます。

街の探索も楽しみのひとつで、道行く人の言葉は小倉とは違い、土地柄が感じられるそうです。大通りを車が行き交い、モダンな建物も立ち並ぶなど、時代の変化も表現されています。

STRANGER THAN HEAVEN のゲーム画面。夜の路面電車の線路が続く街を歩く後ろ姿

1943年・ミナミ:ショービジネスの世界

大阪・ミナミでは、興行師となった大東が公演をプロデュースするショービジネスを体験しています。お金を稼げるだけでなく、物語上でも重要な役割を果たす要素です。

主な作業は、広報活動、楽曲制作、公演プロデュースの3つです。広報活動では、街でポスターを1枚ずつ貼ったり看板を掲出したりして集客につなげます。

楽曲制作に必要なのが「インスピレーション」です。街なかやバトルでさまざまな音を集め、作曲家のもとへ行くと新たな楽曲が作れます。

STRANGER THAN HEAVEN のゲーム画面。演芸場を見守る時計とポスター
STRANGER THAN HEAVEN のゲーム画面。帽子とコートの人物がピアノ前の眼鏡の人物と向き合う

同じ曲でも複数のアレンジが作れ、使う楽器を変えると「ハピネス」「グルービー」「リラックス」など曲のムードが変わります。公演プログラムに合わせて、どんなムードの曲を演奏するかを考える楽しさがあるそうです。

ショービジネスの編曲画面。ピアノ前の大東と、楽器別アレンジ選択UI

公演プロデュースでは、歌手や演奏家、紙吹雪やスモークなどの演出を決めます。腕のいい演奏家や豪華な演出には費用がかかり、公演には目標売上も設定されています。出演料や演出費とのバランスを取りながらのプロデュースが求められます。

ショービジネスの公演計画書画面。千世子 単独公演のポスターと詳細

ステージが開幕すると、大東は照明や演出を担当します。画面上に表示されるボタンを押すと演出が変わり、成功すれば売り上げも増えていきます。

STRANGER THAN HEAVENのショービジネス公演画面。ステージで歌手と楽団が演奏

ただし、演出をサポートする程度で、リズムアクションのようにプレイヤーの腕が問われるものではありません。公演前の楽曲選びや、演奏家と演出の選択が成否のカギを握るようです。

プロデューサー・阪本寛之さんへのインタビュー

試遊後には、RGGスタジオの阪本寛之さんにインタビューが行われました。ストーリーにくわえ、バトルやショービジネスなどのゲームシステムについて語られています。

STRANGER THAN HEAVENのポスター前で腕を組む虎柄シャツの男性

「自分の居場所」が物語の軸

阪本さんは、大東真が居場所を求めて日本にやってくる人物だと説明し、「自分の居場所とは」という問いが物語の軸になっていると述べています。日本で人生の師のようなオルフェウスや、心の支えとなるタエと出会い、生きる目的を見出していく流れです。

時代の波や敵対組織の策略に翻弄されながら、自問自答を重ねて成長していくとのことです。プレイヤーは、もうひとつの人生を生きたかのような密度の高い体験ができると、同氏はコメントしています。

時代ごとに変わる映像表現と時代考証

試遊では昔の映画フィルムのような質感の映像が印象的でしたが、阪本さんは時代ごとに映像のカラーを差別化したと述べています。リアルな映像だけでなく、その時代の空気感や社会性も表現したかったとのことです。

静止画でも絵になるよう絵画的なタッチを取り入れるなど、「龍が如く」シリーズとは違ったアプローチにも挑戦しているそうです。小物などは当時の時代背景に合わせてかなり忠実に描き、当時存在しなかったテクノロジーは極力登場させないようにしていると語っています。

STRANGER THAN HEAVEN のゲーム画面。アーチ看板と提灯が並ぶ昔の繁華街を人々が歩く
ランプの灯りを手にする着物姿の女性(タエが使うランプのような道具)

熱海や新宿の探索

まだ体験できなかった熱海については、温泉街があるだけでなく、ホテルの内部にも入って探索できると紹介されています。

新宿は、マップの形状に昔の神室町を思わせる部分があるものの、入れる建物の数や探索要素は「龍が如く」と大きく異なるそうです。ストーリーを追うだけでも相当なボリュームで、体験の密度も濃いとのことです。

大東の成長とプレイヤーの上達が連動するバトル

阪本さんは、「龍が如く」シリーズが誰でもドラマを楽しめるよう、ボタン連打でも戦える簡単操作を目指してきたと説明しています。本作は完全新作のため、戦いの生々しさや、操作と主人公の動きのシンクロを出発点に考えたそうです。

STRANGER THAN HEAVENのゲーム画面。雪の残る路地で男たちが組み合う場面

大東は最初から何でもできるスーパーマンではなく、弱い青年として物語が始まり、50年の間に戦い方も熾烈になっていきます。この成長とプレイヤー自身の上達を結びつけるために生まれたのが、左半身と右半身を左右のボタンに振り分けるコンバットシステムです。

時代が進むと基本モーション自体は大きく変わらないものの、登場する武器が変わり、新しい技を覚えていきます。溜まったゲージを解放すると専用の技が使え、刀系の武器なら大きく力を溜めて強力な一撃を放てます。武器によっては基本コンボそのものが変化することもあるそうです。

育成要素

育成要素には、体力と気力に紐づいた基本能力があります。体力や気力は、街なかの移動距離や新聞を読む行為など、さまざまな行動で上がっていきます。

くわえて武器ごとに熟練度があり、素手で戦えば素手、刀を使えば刀の熟練度が上がり、攻撃力も変化します。ミニゲーム、ショービジネス、サブストーリーのクリアや、街なかで手に入る技の書でも、新たな技を覚えられるとのことです。

素手は攻撃スピードが最速で、条件を満たすと意外な強さを発揮するそうです。新しい技を覚えられるため、組み合わせ次第でコンボも工夫できると述べています。

ショービジネスを支える楽曲

音楽のインスピレーションは、バトル中や街の探索中に耳をすますと見つかるといいます。犬に餌をあげると犬が吠え、その音からインスピレーションを得られる例や、夜にしか見つからないものもあるそうです。

ある程度集めて作曲者のもとへ行くと、集めた数や種類に応じて曲のバリエーションが増えます。出演メンバーを編成する演奏家は、サブストーリーなどを通して増えていきます。

ベースとなる曲数は未公表ですが、かなりの数が用意されているとのことです。呉で演奏した曲をミナミや熱海でも演奏でき、同じ曲でもジャズ、ポルカなどアレンジが増え、楽器も変えられます。阪本さんは、組み合わせは膨大な数にのぼると語っています。

STRANGER THAN HEAVENの楽曲選択画面。When the Saints Go Marching In選択中

インスピレーションは時代ごとに異なり、呉には呉の、ミナミにはミナミのものがあるそうです。ショービジネスは物語の展開でも非常に重要な要素だとして、音楽にも力を入れていると述べています。

「龍が如く」シリーズとの関係

阪本さんは、つながりを意識せずに楽しめる完全新作として作ったと説明しています。ただしトレーラーでも公開されているとおり、本作には「東城会」というキーワードが登場します。

同じ時間軸か同じ世界線かは明言していないものの、極道組織がどのように生まれたのか、その創設に関わるドラマを描いているとのことです。一方で、「龍が如く」のキャラクターが若い姿で登場するという期待には、あまり応えられないとも述べています。

最後に阪本さんは、当初は三部作を構想していたほどのボリュームを1本に凝縮したと明かし、「大東真の50年にわたる人生の歩みを、ぜひ体験してください」とメッセージを寄せています。

『STRANGER THAN HEAVEN』の発売情報

発売元はセガで、対応ハードはPlayStation 5です。ジャンルはアクションアドベンチャー、プレイ人数は1人で、CEROはD(17才以上対象)となっています。

発売日は2027年1月15日(金)の予定です。パッケージ版の希望小売価格は、通常版が9,900円(税込)、Collector’s Editionが18,000円(税込)です。

ダウンロード版の販売価格は、スタンダード・エディションが8,990円(税込)、デラックス・エディションが11,990円(税込)です。なお、掲載内容は開発中のものとのことです。

©SEGA




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