iPad・Mac向けマンガ制作アプリ『MangaLoft 1.0』公開! コマ割りからトーン、クラウド共同作業まで



MangaLoft 1.0のスクリーン。漫画のページとGペンの設定パネル

Electricwoods合同会社は11月6日、Mac/iPad専用の漫画制作支援アプリ『MangaLoft 1.0』を11月5日に公開したと発表しました。開発はDigital Lynx Systems Inc.と共同で行われています。

ペン先やトーン、コマ割りなど漫画制作に固有の機能に力を入れたアプリで、気軽に漫画制作を始められる設計を目指したとしています。

作画やページ編集などの基本的な作業は無料で利用できます。印刷などの出力にはサブスクリプションへの加入が必要ですが、加入している信頼できる人に代わりに出力してもらうこともできます。

コマ割りとペン入れの機能

コマを切って、後で微調整

ページの枠をナイフで切るような感覚でコマ割りを作成できます。切ったコマはレイヤーになっているため、はみ出しを気にせず作画できます。

コマの微調整なら、書き足しなしで枠を調整できます。ただし、大きく変更する場合は書き足しが必要です。

自分の線に合うペンをつくる

Apple Pencilやペンタブレットの筆圧を生かし、入り抜きや手ブレ補正を調整できます。調整したペン先はお気に入りとして登録できます。

調整を試したいときは、試し描きパッドで描き心地を確かめてから登録する流れです。

自分の線に合うペン先の試し描き。太さや筆圧の異なる4種の線

トーンとフキダシ

トーンは、貼ったあとも調整可能

網点、グラデーション、流線、集中線などのトーンを、描いた絵に切り貼りできます。集中線は中心点や効果を調整できます。

一度貼ったトーンは、エッジを伸ばしたりスムーズにしたりといった調整も可能です。

MangaLoftのトーン調整画面。網点を貼った少女のイラストと設定パネル

効果トーンは、自分でもつくれる

特殊な効果のトーンが必要な場合は、スクリプトを書いてトーンとして貼り付けられます。技術資料を参考に自作する仕組みで、難易度は高いものの、表現の幅は広がるとしています。

効果トーンの見本一覧。線・網点・集中線・雨・花などの柄

フキダシもしっぽも合成して、あとで整える

典型的なフキダシは簡単に作成できます。しっぽを別々に描いて合成すれば、しっぽ付きのフキダシになります。

フキダシとシッポを合成する前後の比較。左はシッポが別、右は合成後

フキダシやしっぽは複数を合成できるため、集団で話している場面のフキダシも表現できます。コマの枠からはみ出す効果を出したい場合は、コマのレイヤーより上のレイヤーにフキダシを置きます。

日本語のセリフを、縦書きで

英語などの横書きテキストにくわえ、日本語の縦書きにも対応しています。ルビ、縦中横、白フチ文字も使えます。

出版社などで独自にレタリングが入る場合に備え、レイヤー単位で出力しないオプションがあります。書き出し時にテキストや特定の作画を抜いて出力することも可能です。

作業を支える機能

一つのコマに集中したい

ページの作画が混み合ってくると、線を入れたときの表示反映が遅くなる場合があります。そうした場合に使えるのが「Workbench」機能です。

ひとつのコマだけを開いて作画できるため、ペン入れが重く感じられるときや、特定のコマに集中したいときに向いています。

Macでコマ割り、iPadでペン入れ

「Elsewhere」機能を使うと、作業中のひとつのコマを自分の別のデバイスで続けられます。作業が終われば、元のデバイスに作業を戻せます。

なお、ペン先の感覚はMacとiPadで微妙に異なる可能性があるとのことです。

クラウドで共同作業

ホストは自分の原稿をプライベートなクラウド空間で共有し、共同作業者と作業できます。人物画と背景を分担するといった使い方を想定しており、共同作業者は離れた場所にいても参加できます。

作業の衝突を防ぐため、各自がレイヤーやページをチェックアウトして作業し、チェックインする方式です。作画を行わないレビュアーも招待できるので、出版社の編集者を交えた共同作業も可能です。

クラウドで共同作業中のMangaLoft画面。レイヤーを分担しマンガ原稿を共有

画面で見せる一枚から、印刷用の原稿まで

『MangaLoft』はDPIレスを目指して作られています。すべてのペン先はほぼベクター状態で記録され、表示や出力に応じてレンダリングされます。

72DPIで作画して350DPIで出力することも可能だと説明されています。出力は、画面用の低解像度でトンボなしのものや、印刷用の高解像度でトンボありのものなどが選べます。出力にはサブスクリプション「MangaLoft Plus」への加入が必要です。

製品概要

対応デバイスは、Apple Pencilに対応したiPad(iPadOS 26以降)と、Appleシリコン搭載Mac(macOS 26以降)です。

作画入力では、ブラシと消しゴムの利用にiPadではApple Pencil、MacではWacomなどのペンタブレットが必要です。Macではマウスやトラックパッドでも、コマ割り、パス、トーンなどを操作できます。

ダウンロードは無料で、作画と編集も無料です。画面印刷用などの書き出しには「MangaLoft Plus」への加入が必要です。画面表示は英語です。

共同作業には、参加者それぞれのApple AccountでiCloudにサインインしている必要があります。原稿の共有開始と終了はMacで行います。




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