世界初の〝トリプルカメラ〟搭載ドローン!
民生用機としては史上初となる3つのレンズ・カメラを備えた「Mavic 3 Pro」をDJIが発表。今回はその機体をDJIから借りることができたので、さっそく実際に飛ばしてカメラの性能をチェックしてきました。
DJI「Mavic 3 Pro」で撮影した映像
以下の動画ではメインカメラ(24mmレンズ)を中心に、70mmレンズ(3倍ズーム)、166mmレンズ(7倍ズーム)で撮影した映像をご覧いただけます。
※今回のテスト飛行と撮影にはルネサンス棚倉にご協力をいただきました。同社は「福島県にある〝ドローン&電動モビリティー〟フレンドリーなホテル」で、宿泊者はドローンを持ち込んでの空撮やレンタルした電動モビリティのライド体験などが行なえます。
DJI「Mavic 3 Pro」実機フォトレビュー
ここからはDJI「Mavic 3 Pro」の外観を写真でチェックしてみることにしましょう。なお、かなりスケジュールがタイトだったためホテルの一室での撮影となり、少し見づらいところがあるかもしれませんが……ご容赦ください。
開封の儀:DJI「Mavic 3 Pro」UNBOX
今回チェックするのは〝Fly More コンボ〟と呼ばれる予備バッテリーや専用バッグなどがセットになったパッケージ。プロポ(コントローラー)の「DJI RC Pro」が付属するキットは471,900円(税送料込、直販価格)です。
コンパクトに必要なモノをまとめられるつくりが秀逸な専用バッグ。
バッグの留め具はフック式。
バッグにはドローン本体、コントローラー、予備バッテリーが収納できます。
ドローンにはカメラとレンズの保護カバーが付属。
収納(折りたたみ)状態のDJI「Mavic 3 Pro」。
展開時。
16インチの「MacBook Pro」とサイズを比較するとこんな感じ。
これが3眼カメラ。
側面。
ローター(プロペラ)の付け根とモーター。
前方のビジョンセンサー。
後方のビジョンセンサー。
上記のようにボディに各所にセンサーを備えることで、全方向に向けて障害物の検知と自動回避が行なえます。これは空撮だけでなくビルの側壁や橋梁の点検などに使用する際に安全性を高めてくれる優れた機能です。
〝おしり〟部分にある下方向きのセンサー。
バッテリー容量は5000mAhで、最長約46分(公称値)の飛行が可能です。
バッテリーにあるボタンを押すとLEDライトが光り、電池残量がひと目でわかります。
〝おなか〟の部分のセンサー類。
カメラとそれを支えるジンバル。時速数十キロという高速で飛行しながら揺れやブレがほとんどない映像を撮影するために必要不可欠なパーツです。
正面から見たところ。
DJI「RC Pro」外観チェック
DJIのプロポ(コントローラー)のハイエンドモデルとなる「RC Pro」。スマホと接続せず、内蔵のディスプレイで全て操作が完結できます。
「iPhone 12 Pro Max」とサイズを比べるとこんな感じ。
金属製で取り外しが可能なスティック。
ディスプレイはタッチ操作に対応し、録画の開始/停止、撮影設定の変更調整、3つのカメラの切り替えなどが行なえます。
今回、屋外(曇天)で使用してみたところ、視認性はバツグンでした。スマホを取り付けるタイプのようにケーブルを扱う煩わしさがないのも○。
DJI「Mavic 3 Pro」を飛ばしてみた
産業用モデルを除くと、現行最大のモデルとなるためとても安定した飛行が可能。高速で移動させてもスムーズですし、多少の横風にはビクともしません。例えるならSUV車のような、安定感やタフさを感じるドローンです。
DJI「RC Pro」で撮影した映像(動画)
以下は今回実際に撮影した動画のスクリーンショットです。ウェブサイトにアップロードする際にデータ圧縮がかかっているため、環境によってはやや鮮明さが落ちて見えるかもしれませんが、元のデータでは極めてクリアな映像が確認できます。
メインカメラを使って「10-bit D-log」で撮影し、色味と明るさの調整(カラーコレクション)を行なった動画はこんな感じ。
10-bitカラーの素晴らしさは言うまでもなく、元データに記録されているダイナミックレンジも広いので「編集で自由自在にいじれる」のが素晴らしいところ。オート撮影と無編集でも十分過ぎるくらい綺麗ですが、さらに編集をしていくことで自分好みの映像が作り込めるのがたまりません。空飛ぶカメラ、というよりは〝空飛ぶシネマカメラ〟です。
70mmの中望遠レンズで撮影した動画がこちら。このカメラは光学3倍ズームに対応し、最大4K/60fpsで撮影ができます。
166mmの望遠レンズで撮影した動画がこちら。光学7倍ズームに対応し、最大4K/60fpsで撮影ができます。
DJI「RC Pro」で撮影した感想とまとめ
今回はあいにくの曇り空で、途中から雨が降ってきたため短時間しかテスト撮影ができなかったのが心残りですが、それでも飛行の安定性やカメラ性能の高さは十分に感じられました。
撮影に使用したセットはお値段40万超えと高価ですが、その値段に見合った……いや、それ以上の性能をもつドローンと言えるでしょう。写真、動画撮影はもとより、設備点検などでも安定した性能を発揮してくれそうな1台です。
- Original:https://www.appbank.net/2023/04/25/technology/2455008.php
- Source:AppBank
- Author:Mr.TATE (Masahira TATE)
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