AIで自律駆動する〝米軍最強〟の次世代戦車「エイブラムスX」の凄さ



現代の戦争において、戦車はドローンなどの新世代兵器によって壊滅的な被害を受けており、100年にわたる戦車の時代は終わりに近づいているという主張も多くみられるようになっています。

しかし、技術者たちは新しい技術を駆使し、戦車の覇権を復活させようとしています。中でも技術の粋が集まる次世代戦車「エイブラムスX」について、海外YouTubeチャンネル「Interesting Engineering」が解説しています。


*Category:テクノロジー Technology *Source:Interesting Engineering,wikipedia

AI搭載戦車「エイブラムスX」の実力


米軍最強の次世代戦車と言われるのは「エイブラムスX」です。この戦車はテクノロジーと火力がシームレスに融合し、比類なき戦闘能力を提供する戦車戦の未来を垣間見せてくれます。


エイブラムスXは2030年に発売が予定されており、優れた性能と強化された防御力を誇り、戦場において恐ろしい力を発揮し、世界的に最も先進的な戦車となる可能性があります。


この戦車には「状況認識能力の強化」「脅威の検知/警告」「対抗措置」「能動的防御システム」など、さまざまな機能を簡単に追加できるモジュール構成で設計されています。また、この特徴により将来的な技術の統合も容易です。


エイブラムスXは先進的なカミングス・ディーゼルエンジンと補助電気バッテリーを組み合わせたハイブリッド・パワーシステムを採用しています。このシステムで、高負荷時のディーゼル電力を補うことができます。

このバッテリーの組み合わせは、単に電力を供給するだけでなく、タンクの稼働範囲を維持しながら燃料消費を半減させることもできます。そして、設計を変更すれば、航続距離をさらに伸ばせる可能性もあるのです。また、エイブラムスXは、ハイブリッドパワーシステムを搭載することで軽量化に成功し、インフラが未発達な地域でも簡単に輸送できます。


この近代的な戦車は新しいバッテリー以外にも「自動装填装置」「360度見渡せる2つのルーフマウント型パノラマ照準器」、観測と照準のための「レーザー測距、マルチセンサー、赤外線」を備えています。


さらに、エイブラムスXは、ドローンが投下する爆弾から身を守るために設計された改良型装甲も搭載しています。そして、対戦車チームや無人航空機システム(UAS)に対抗できるプログラマブル・エアバースト弾薬も使用することができます。これは今までの戦車の弱点を克服したともいえるでしょう。

エイブラムスXの最大の特徴は、人工知能(AI)と自律機能が統合されていることです。


AIシステムはセンサーやカメラのデータを解析して潜在的な脅威や標的を検知し、自律機能は特定のシナリオで人間の直接制御なしに戦車を機能させることを可能にします。このシステムによって、戦場でより効率的かつ効果的な運用ができるようになります。

エイブラムスXは、プラットフォームのセンサーデータとデジタルネットワーキングを相互接続でき、アップグレードや新しいシステムや技術の統合を容易にしたり、有人および無人の航空・地上兵器と簡単に連携できるようになっています。


優れたAIと自律能力、強化された通信、兵器、動力システムを備えたエイブラムスXは、単なる戦車ではなく、未来の戦車の象徴的存在となるかも知れません。




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