サム・アルトマンがマイクロソフト入社、OpenAI社員も〝引き抜き〟



元OpenAIのCEOであるサム・アルトマン氏が、同社と提携しているマイクロソフトに移籍することが明らかになりました。

*Category:テクノロジー Technology *Source:The Washington Post ,WSJ ,X/@satyanadella ,X/@satyanadella ,@sama ,OpenAI

サム・アルトマン氏と複数の元OpenAI社員がマイクロソフトに移籍


サティア・ナデラ最高経営責任者(CEO)は、アルトマン氏と、OpenAIの前社長グレッグ・ブロックマン氏がマイクロソフトに加わり、新たな先進AI研究チームを率いることになるとXに投稿しました。

And we’re extremely excited to share the news that Sam Altman and Greg Brockman, together with colleagues, will be joining Microsoft to lead a new advanced AI research team. We look forward to moving quickly to provide them with the resources needed for their success.


— 引用:@satyanadella

訳:また、サム・アルトマンとグレッグ・ブロックマンが同僚とともにマイクロソフトに入社し、新たな先進AI研究チームを率いるというニュースを共有できることを非常にうれしく思います。私たちは、彼らの成功に必要なリソースを迅速に提供することを楽しみにしています。

どのくらいの規模かは不明ですが、投稿ではアルトマン氏が「同僚とともに」入社するとされており、OpenAIのチームの一部もそのままマイクロソフトに移籍することが示唆されています。

サム・アルトマンCEOの電撃解雇のあと、投資家や従業員はOpenAI取締役会に対して復帰交渉を行っていたものの、これは決裂したと報じられていました。同社の後任となる暫定CEOには、配信プラットフォーム「Twitch」の共同設立者であるエメット・シアー氏が指名されました。

In its vague statement explaining the rationale for his ouster, OpenAI said only that Altman wasn’t always “candid” in his communications with the board. The news reverberated through Silicon Valley and the halls of government, where Altman had become a major influencer of policy and regulation on AI.


— 引用:The Washington Post

訳:解任の理由を説明する曖昧な声明の中で、OpenAIはアルトマンが取締役会とのコミュニケーションにおいて必ずしも「率直」ではなかったとだけ述べている。このニュースはシリコンバレーと政府の中枢に響き渡り、アルトマンはAIに関する政策や規制に大きな影響力を持つようになっていた。

アルトマン氏自身もOpenAIのオフィスに出向き、自身の復帰について話し合ったようです。同氏はゲスト・バッジをつけた写真をX(旧Twitter)に投稿し「これをつけるのは最初で最後だ」と書き込んでいます。


X/@sama

アルトマン氏のOpenAI社員への影響力は多大で、一部の従業員は「アルトマンが戻らなければ会社を辞める」と訴えたとのこと。米メディア「WSJ」は、実際に一部の従業員がOpenAIからの退社を発表したと指摘していました。

アルトマン氏については、OpenAIから人材を引き抜いて新ベンチャーを設立することも視野に入れていたことが明かされています。すでに退社していた従業員の動きなどはまだ不明ですが、今後OpenAIからマイクロソフトへの「人材流出」がさらに起きる可能性も十分にあるでしょう。

事情に詳しい関係者らによれば、アルトマン氏はオープンAIに復帰する場合、新しい取締役会やガバナンス体制を望んでいると周囲に明かしていた。もし復帰しなかった場合、アルトマン氏は同社から人材を集め、自らベンチャーを立ち上げることを検討しているという。


— 引用:WSJ

マイクロソフトはOpenAIとのパートナーシップを継続することを公にしていますが、アルトマン氏という人工知能業界の「顔」を手に入れたマイクロソフトと、失ったOpenAIとの関係性は今後大きく変わるかもしれません。




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