『GTA VI』発売前に詐欺急増! NordVPNが偽ベータキー・偽アプリなど4つの攻撃パターンを警告



PCでゲームをプレイするユーザーの様子

NordVPN(本社:オランダ・アムステルダム)は6月4日、世界的人気ゲームシリーズ『Grand Theft Auto(GTA)』の最新作『Grand Theft Auto VI(GTA VI)』をめぐる「先行アクセス詐欺」に関する調査結果を発表しました。

『GTA VI』は2026年11月に発売予定ですが、発売前から偽ベータキーや偽アプリ、フィッシングページなどを用いた詐欺行為が多数確認されているとのことです。

調査で判明した脅威の実態

NordVPNのスレットインテリジェンスチームが2026年5月12日〜18日に実施した調査では、Rockstar Social Clubアカウントを狙うフィッシングページが1週間で数百件確認されました。

また、「GTA 6 Beta」を装った偽Androidアプリや、ゲームファイルに見せかけたWindows向けマルウェアも確認されています。

『GTA VI』は発売前から世界的に高い注目を集めており、「ベータ版を入手できる」「限定アクセスできる」「無料で先に遊べる」といった情報を探すユーザーが増える傾向があります。攻撃者はこの心理を悪用し、公式情報のように見せかけた偽サイトや偽アプリを通じて、ログイン情報の入力、有料サービス登録、不審なファイルのダウンロードへ誘導するとのことです。

確認された4つの攻撃パターン

①偽ベータキー・サブスクリプション詐欺

「PS5/Xbox向け独占ベータキー」をうたう詐欺サイトが確認されています。ユーザーはフォーム入力後、ボット認証を装った画面に誘導され、有料サービス登録や不審なアプリのダウンロードへ誘導されます。

②偽ゲームファイルに見せかけたWindows向けマルウェア

攻撃者は著名な海賊版リパックサイトを模倣し、ゲームファイルに見せかけたマルウェアを配布しています。

解析されたサンプルでは、偽インストーラーの実行後にNVIDIAドライバーに偽装したファイルがバックグラウンドで起動し、追加マルウェアのダウンロードや外部サーバーへの接続が確認されています。

③「GTA 6 Beta」を装った偽Androidアプリ

「GTA 6 Beta」という名称で出回る偽Androidアプリも確認されています。アプリはRockstar Games風のブランディングや紹介動画を表示するものの、実際のゲームデータは含まれていません。

全画面広告を表示し、有料サービス登録や追加マルウェアのダウンロードにつながる外部ページへ誘導するとのことです。

④Rockstar Social Clubを狙う偽ログインページ

Rockstar Social Clubの認証情報を狙う偽ログインページが数百件確認されています。これらはGitHubやVercelなどの正規プラットフォーム上にホストされることもあり、一見すると不審に見えにくい点が特徴だということです。

ゲームファンが今すぐできる3つの対策

同調査では、ユーザーが取るべき具体的な対策として3点が挙げられています。

1点目は、PlayStation Store、Xboxマーケットプレイス、Rockstar公式サイトなど、公式チャネル以外からゲームファイルをダウンロードしないことです。

2点目は、ベータキーや先行アクセス情報を公式SNS・公式サイトで確認することです。本人確認、有料登録、アプリのダウンロードを求めるサイトは、本物らしく見えても注意が必要だということです。

3点目は、ログイン前にURLを確認し、パスワードを使い回さないことです。ゲームアカウントは転売や詐欺に悪用される可能性があるため、2段階認証の設定が有効とされています。

悪意あるサイトへのアクセスや不審なファイルのダウンロードを防ぐため、セキュリティ対策ツールの活用も推奨されています。

NordVPN CTOのコメント

NordVPNの最高技術責任者(CTO)マリユス・ブリエディスさんは、今回の調査について次のようにコメントしています。

「GTA VIはゲーム史上最も期待されている作品のひとつであり、その熱量こそが犯罪者が目を付けるものです。人々が早くアクセスしたいと焦っているとき、警戒心が薄れます。そこが攻撃者の狙う隙間です」と述べています。

また、「無料で先に遊べる」「限定ベータキーを配布中」「公式ログインが必要」「Android版を先行公開」「PC版を無料ダウンロード可能」といった文言を見かけたら、まず疑うべきだと警告しています。

大型ゲームの正規ベータ版や先行アクセス情報は、通常、公式サイトや公式SNS、公式ストアを通じて告知されます。外部サイトでログイン情報や支払い情報の入力を求められた場合は、詐欺の可能性があります。

調査概要

本調査は、NordVPNのスレットインテリジェンスチームが『GTA VI』発売前の話題性に便乗したサイバー脅威を分析したものです。OSINT手法を用い、主要検索エンジン、Shodan、Fofa.ioなどを通じた情報収集にくわえ、マルウェアサンプルの静的・動的分析が実施されています。

調査期間は2026年5月12日〜18日で、対象は『GTA VI』関連の偽サイト、偽アプリ、偽ゲームファイル、フィッシングページとなっています。




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