CapCutがシンガポールで初のグローバルイベント「CapCut World」開催、ユーザー数6億6,000万人突破を記念



CapCut Worldイベントの基調講演の様子とウェルカムメッセージ

ByteDance株式会社CapCutチームは9月7日、動画編集アプリ「CapCut(キャップカット)」がシンガポールにて初のグローバルコミュニティイベント「CapCut World」を9月5日に開催したと発表しました。

CapCutは2020年のサービス提供開始以来、クリエイターのアイデアを形にするオールインワン編集プラットフォームとして展開されてきました。今回、東南アジアや南北アメリカ、欧州、アフリカ、中東など170以上の市場・30言語でユーザー数が6億6,000万人を突破したとのことです。

この節目を記念し、東南アジアや米国、欧州で展開する初のコミュニティイベントシリーズ「CapCut World」が開催されました。同イベントは、CapCutを活用するクリエイターを称え、そのクリエイティブ活動を支援することを目的としているとのことです。

シンガポールで開催された初回イベントの内容

初回となる東南アジアでのイベントは、9月5日にシンガポールで開催されました。当日は300名を超えるクリエイターや業界関係者、CapCutチームメンバーが集まり、クリエイターのストーリー共有や制作ノウハウの交換、人気機能の紹介などが行われたとのことです。

新機能「Skills」でクリエイティブプロセスを共有

CapCutのコミュニティでは、現在600万人を超えるテンプレートクリエイターが、毎日40万件以上の新しいテンプレートを公開しているとのことです。

こうした流れを受け、CapCutは新機能「Skills」の提供を開始しました。「Skills」は、完成した作品だけでなく、その作品を生み出すためのスタイルや制作手順、テクニックなどを保存・共有できる機能です。これにより、クリエイターは制作プロセスを応用・発展させたり、他のユーザーにその方法を伝えたりすることが可能になるということです。

イベントには映像制作者のVee Camallereさんが登壇し、再生回数2,500万回を超えるAI技術を活用したシリーズ「Featherweight」の制作でカラーグレーディングの工程を「Skills」として保存した事例を紹介しました。Camallereさんは「保存したSkillを呼び出せば、同じルック(映像の雰囲気や色味)を維持できます。これこそが、この制作プロセスの大きな特徴です」と語ったとのことです。

CapCutのWeb版画面でSkills機能のメニューが開いている状態

AI技術を活用した制作ツール群

CapCutは現在、85種類以上のAI技術を用いたツールを提供しています。これらのツールを通じて、CapCutコミュニティでは2026年だけで画像や動画クリップ、エフェクトなど60億件以上のオリジナルコンテンツが生成されているとのことです。

「AI Lab」では、クリエイターがアプリ内で自身の言葉を使ってアイデアをブレインストーミングできます。そこから「Infinite Canvas」へ移行し、ストーリーの組み立てやキャラクター作成、ショットやシーンの試作といった作業を進めることができるということです。

作品としてまとめる段階では、ストーリーや素材、クリエイティブの文脈をそのままマルチトラックエディターへ引き継ぐことが可能で、AI編集パートナー「Edit Pilot」が制作の流れに沿って適切なツールの活用をサポートするとのことです。

このほか、透明性を高める取り組みとして、目に見えないウォーターマークやC2PA(Coalition for Content Provenance and Authenticity)のContent Credentialsなどがプロダクト全体に組み込まれているということです。

先進AIモデルの統合と映像・画像制作機能

CapCutでは毎日700万人以上のクリエイターがAI技術を活用した機能を利用しており、プロの映像制作者による活用も増えているとのことです。

動画生成向けの「Dreamina Seedance」、画像生成向けの「Dola Seedream」、音声生成向けの「Seed Audio」をはじめとする先進的なAIモデルの統合が進められており、最先端の生成機能をアプリ内で直接利用できる環境が提供されています。

これらのAIモデルは、「Video Studio」のような高度な制作機能を支えています。Seedanceのインタラクティブ編集では、シーン全体を再生成することなく、ショット内における特定のタイムスタンプやキャラクター、要素を調整できるとのことです。

「Design Studio」では、「Seedream」のインタラクティブ編集により画像に対しても同様の操作が可能で、矢印を描いたり特定の領域を囲んだり、要素をドラッグして拡大縮小可能なレイヤーに分けたりすることで、生成結果を直感的に調整できるということです。

インテリア画像に矢印やテキストで編集指示が書き込まれた画面

今後の展開、ロサンゼルスとロンドンでも開催予定

「CapCut World」は世界中のクリエイターを称えるグローバルコミュニティイベントシリーズとして、シンガポールでの開催を皮切りに、今年後半にはロサンゼルス、ロンドンでも開催が予定されています。

CapCut Global HeadのXiaoqi Fuさんは「CapCutの原点は、動画制作をより簡単で、より身近なものにすることにあります。現在私たちはその基盤をさらに発展させ、編集やデザイン、新しいツールを横断しながら、クリエイティブの旅をより一体的に支援していきます。同時に、作品を定義する選択は、常にクリエイター自身の手に残るようにしてまいります」と述べています。

「CapCut World」の詳細は、公式サイトで案内されています。




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