AIが街の「今」を観測する新章へ 「Topo」がApp・Web・ChatGPTをつなぐ機能拡充



Topoのロゴと街の投稿ストリームを示す告知ビジュアル

トポス・テック合同会社は9月16日、街の情報サービス「Topo(トポ)」を一新し、iPhoneアプリケーション「Topo v1.2」、新しいWebサイト「Topo Web」、ChatGPT用Topoプラグインを一般公開すると発表しました。

Topoは、イベントや店舗、地域のお知らせ、災害情報などを場所と時間に結びつけ、「街のカード」として届けるサービスです。Appでは利用者自身が街の気づきを投稿し、その場所から半径500mの範囲で3日間、周囲の人と共有できます。

新章のテーマは「人と、街と、AI」です。人が街で残したメモや反応をAIが理解し、その人のために街を観測して情報を返すという循環を、App、Web、ChatGPT連携を通じて利用できるようにしたとのことです。

提供エリアは日本を含む世界9カ国で、国内では渋谷、日本橋、吉祥寺、京都、大阪・心斎橋、博多・天神、仙台、札幌の8都市で集中展開されます。

AIエージェント「スカウター」が希望に応じて街を観測

Topo v1.2では、新機能「スカウターへ観測を依頼」が提供されます。「今日はこの街を探索したい」「初めて来た街で、ゆっくり過ごせる場所を探したい」といった希望を伝えると、AIエージェント「スカウター」が観測を開始する仕組みです。

その日の希望と、これまで利用者がTopoに残したメモや反応を手がかりに、関連する場所や新着情報が探されます。過去にストリートピアノに関心を示した利用者が街の探索を依頼した場合、スカウターはその関心を踏まえて近くの音楽イベントや音楽が流れるカフェなどを探し、「街のカード」として届けるとのことです。

Topo v1.2は、最新のiOS 27での動作も確認しているということです。

Topo v1.2の画面例と機能説明を並べた告知ビジュアル

ChatGPTからもTopoの街情報にアクセス可能に

新しいTopo Webでは、Appをインストールせずにブラウザーから街の情報を閲覧できます。あわせて、ChatGPTから街の情報にアクセスできる「ChatGPT用Topoプラグイン」の提供が開始されます。

「この近くで今日何かある?」「最近、この街で変わったことは?」と尋ねると、ChatGPTがTopoに公開された街のカードを参照し、現在の話題や過去の街の変化を踏まえて回答するとのことです。Topo WebからChatGPTとの対話へ進むほか、ChatGPTにTopoプラグインを接続して利用することもできます。

Topo Appから公開されたカードはChatGPTからも参照できるため、店舗や地域の発信者にとっては自分たちの情報をAIとの対話につなげる手段にもなるとのことです。

熊本の災害情報配信が開発のきっかけに

今回の取り組みを進めるきっかけとなったのが、この夏の災害情報の配信でした。熊本での災害発生時、Topoは自治体などが発信する避難所、給水、断水、交通、生活支援の公式情報を収集し、情報が示す場所に結びつけて「街のカード」として更新したとのことです。

この経験をもとにソフトウェア開発AIを活用して観測システムが構築され、情報収集が自動化されました。その後、千葉県、福井県での大雨でも、短時間で対象地域への観測が展開されたとのことです。

同社では、緊急時の情報発信だけでは必要な人との接点を十分に築けないことを課題として捉えているとのことです。普段から店舗やイベント、音楽など、その人にとって大切な街の情報を届け、反応を受け取る関係を、災害時の情報発信にも生かすことを目指しているということです。

人の文脈と街の文脈をつなぐ「Context Gateway」

これらの体験を支えるのが、Topo独自の「Context Gateway」です。利用者が保存した場所やメモ、興味を示した投稿などの「人の文脈」と、場所、営業時間、イベント、自治体のお知らせなどの「街の文脈」を結びつけ、必要な情報をAIへ受け渡す仕組みとなっています。

Context Gatewayでは、AIと外部のデータや機能を接続するMCP(Model Context Protocol)が活用されています。誰に、どの場所の、いつの情報を届けるためにAIへ何を渡すかを設計する「Context Engineering」を街の情報に適用しているとのことです。

レビュープログラムと店舗・法人向け展開

Topo v1.2を実際に街で使い、その体験を自分の言葉でレビューし、公開してもらうプログラムが実施されます。良かった点や分かりにくかった点、改善してほしい点など率直な批評が歓迎されるとのことです。

公開されたレビューの中から募集要項を満たすものが最大10本採択され、レビュー活動に対する支援金が支払われます。詳細はトポス・テック公式noteで発表されるとのことです。

店舗・法人向けには、カードの公開範囲(通常、半径500m・3日間)を半径2km・10日間に拡張できる有料プランが準備されているとのことです。タウン予報のために蓄積・解析している全国データを用いた新たなビジネス提案も予定されているとのことです。

「Topo」は公式サイトから利用できるほか、iPhoneアプリはApp Storeからダウンロードできます。




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