MMOストラテジー『ラストエスケイプ』インタビュー!実況者×ユーザーが生む独自の化学変化



中国の大人気RTSシリーズの最新作となる『ラストエスケイプ』。日本でのサービス開始から1年、着実にファンを増やしつつある本作の魅力と、ゲーム実況者を起用した独自施策についてマーケティング責任者の立野岡氏にインタビューさせていただいた。

※新型コロナウィルス感染拡大防止の観点から、取材はメールインタビューにて実施しております。

暖かいユーザーに支えられながら成長を続けた1年

VOYAGE SYNC GAMESが運営するMMOストラテジーゲーム『ラストエスケイプ』は、中国で1億ダウンロードを突破した『Zgirls』シリーズの最新作。

最近ではTVCMが放映されるなど、確実に日本での地位も固めつつある本作について、マーケティング責任者の立野岡氏に取材を申し込んだところ、快く引き受けていただいた。

本稿ではゲームの魅力に触れつつ、日本での戦略・施策の裏側、ゲーム愛にあふれるユーザーとの不思議な一体感についてご紹介していこう。

株式会社VOYAGE SYNC GAMESマーケティング責任者の立野岡氏。『ラストエスケイプ』の日本ユーザー向けのカルチャライズからイベント施策の立案・運用までをご担当されている

※写真はご提供いただいたものを使用しています

翻訳機能つきチャット搭載!世界規模の交流・対決が楽しめるMMOストラテジー

――ラストエスケイプをまだ知らないユーザーさんに向けて、まずはゲームの世界観・システム・特徴・魅力などのご紹介をお願いいたします。

立野岡氏:荒廃した世界で自身が軍事基地の指揮官となり、「建設・生産・訓練」によって基地や部隊を強化しながら、全世界のプレイヤー様とリアルタイムバトルを楽しむことができるMMOストラテジーゲームとなります。

戦闘部隊をテーマにした美少女が登場するところが本作の特徴の1つ。プレイヤーは彼女たちの力を借りながら、学園基地を徐々に大きくしつつ、ゾンビや他のプレイヤーに対抗していく

立野岡氏:本タイトルの魅力として、ゲーム内のチャット機能を通じたプレイヤー様同士の交流が挙げられます。プレイヤー様にもご好評いただいている点ですね。

海外プレイヤーも多いが、チャットの翻訳機能で意思疎通可能。「海外勢=敵」となりやすいRTSの中で、共闘しやすい環境が整っているところは、なかなか貴重な魅力といえる

――ラストエスケイプはたくさんサーバーがある印象です。毎月新しいサーバーが開設されているのはなかなか衝撃的でした。

立野岡氏:ゲームの特徴として、基地や部隊の強化をしながら定期的に行われる同盟間バトルやサーバー間バトルを行っていくため、ゲームを始めるタイミングによってプレイヤー様の間での戦力による不公平さが生じてしまう傾向があります。

そのため戦力の公平さに鑑みると、なるべく短期間でサーバーを新設したほうがプレイヤー様としても公平にお楽しみいただけるのではないかと考えています。

新サーバーは全員が1からのスタートとなるので、新規プレイヤーがとにかく入りやすい。開設のタイミングで盛り上げ施策をやることも多いため、イベントを機にぜひプレイしてみてほしい

対決企画のフィナーレを飾る「大統領争奪戦」は、サーバー内トップを決める戦い。複数の同盟が入り乱れる、激熱バトルは必見だ

1周年を経ての手ごたえとカルチャライズの舞台裏

2020年11月でラストエスケイプは日本でのサービス開始から1周年を迎えました。

元々は中国で大人気のゲームですが、カルチャライズしてみての、手ごたえ・難しさなどについてお聞かせください。

立野岡氏:弊社としては言語だけでなく文化や慣習、プレイヤー様の特徴に合わせて違和感がないよう親しみやすいコンテンツを目指してきました。

そのため異文化である中国の開発会社との開発交渉時はいつも丁寧な説明を心がけてきました。

国が違えば優先事項やスピード感、温度感などかなり違いますので、こちらの意図を正しく伝えて実行してもらうのも最初は特にうまくいかず大変でしたね(笑)。

そうした甲斐もあり、日本独自の少女スキンや国内VTuberさんのキャラ実装企画などの提案もスムースに進行することができました。

昨年末には、ミリタリーVTuber「彩まよい(いろどりまよい)」さんとのコラボも実現!世界観にこれ以上ないくらいマッチしている

――カルチャライズしてみてユーザさんの反応はいかがでしょうか?

立野岡氏:日本独自の少女スキンや企画など概ねポジティブなお声をいただくことは多いです。

ただまだまだ改善の余地はあると考えておりますので、引き続きの課題とさせていただいております。

実況者もユーザーも楽しめるイベントがゲームの魅力を伝搬させる

――最近のラストエスケイプでは、ゲーム実況者やVTuberの方を起用した施策をよく実施されているかと思います。

いわゆるインフルエンサーと呼ばれる方々に注目した経緯についてお聞かせください。

立野岡氏:先ほども少し触れましたが、本作の魅力の一つが「プレイヤー様同士での交流」にあります。

私としてはコミュニケーションを通じてゲームの奥深さ、魅力をもっとプレイヤー様に感じていただくにはどうしたらよいかを思案したのがきっかけです。

そこで注目したのが、自身の同盟員を増やし、強くし、戦略を立てて戦っていくためのコミュニケーション力の高いインフルエンサーさんの起用でした。

Appliv Games所属のゲーム実況者も、同盟主(いわゆるギルドマスター)として対決企画に参戦!同盟員は一般ユーザーの方だが、その熱量とサポートぶりはものすごいものがあった

立野岡氏:インフルエンサーさんには宣伝や拡散よりも、同盟主となってワンシーズン他プレイヤー様たちと一緒に駆け抜けていただきたいという考えがありました。

そこで、ゲーム内チャットだけでなく、ライブ配信を介して、ゲームの魅力をより楽しんでいただけるイベントにしたいと思い、実施させていただきました。

対決企画では、週1、2回程度、各実況者がラストエスケイプの配信を行い、一般ユーザーの方と交流する機会を設けている。ゲームにきちんとコミットする姿勢を示すことで、ユーザーも実況者をより近い、助けてあげたい存在として捉えてくれたようだ

――対決企画やゲーム内コラボなど、さまざまな施策を行っておりますが、ユーザーさんの反応はいかがでしたか?

公式Discord内で、起用した実況者さんたちをユーザーさんが暖かい雰囲気で迎えてくれているところは、なかなか不思議な光景に感じました。

立野岡氏:嬉しいことに概ねご好評をいただいております。

一般的にコラボやインフルエンサーさんとのタイアップ案件はそのファンの方々から賛否両論あるものですが、ありがたいことに過去実施した施策はどれも好感触でした。

タイアップ先の固定ファンの方からも温かいお言葉をいただいたり、好意的なコメントをいただいたりと想定よりも反響は大きかったです。

また、これもありがたいことなのですが本作のプレイヤー様も大変温かい方々が多く、過去実施してきたインフルエンサーさんからも同様のお言葉をいただいております。

皆様にはこの場をお借りして感謝申し上げたいと思います。

公式Discordに設置されたイベントチャンネルでは、実況者とのやり取りが頻繁に行われていた。一般ユーザーさんのウェルカムぶりがものすごく、「よくきたね、このゲーム好きになってね」というゲーム愛が伝わってくる

ラストエスケイプの今後の展開について

――2021年のラストエスケイプの展開についても伺いたいと思います。

差し支えない範囲で構いませんので、イベント・アップデート予定等もあればぜひお聞かせください。

立野岡氏:ご好評いただいた企画系のイベントはまたどこかのタイミングで積極的に実施させていただければと思っております。

もちろんゲーム内も引き続き皆様に楽しんでいただけるよう、新しい機能や開発も運営チームと日々検討しておりますので、お楽しみにお待ちいただければ幸いです。

――最後に、ユーザーさんに向けたメッセージをお願いいたします!

立野岡氏:いつも本作をプレイしていただき誠にありがとうございます。プロジェクトチーム一同、皆様に少しでもお楽しみいただけるよう引き続き尽力してまいります。

まだまだ至らぬ点もあるかと思いますが、今後とも『ラストエスケイプ』をどうぞよろしくお願い申し上げます。

――お忙しいところ、ご回答いただきありがとうございました!

(C) VOYAGE SYNC GAMES, Inc. & Star Ring Game Limited.




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