大相撲にとって1年の幕開けとなる初場所。若い力士からベテラン力士まで激しい戦いを見せ見事に優勝を勝ち取った貴景勝。初場所では、1人大関として重圧のかかる中、圧倒的な強さを見せつけました。そこで今回は、貴景勝の強さの秘訣と初場所での取り組みを振り返っていきます。

目次

• 1. 大相撲について
  • 1.1. 昇進と降格
• 2. 貴景勝の強さの秘訣
  • 2.1. 勝負に対する執念
  • 2.2. 安定感のある突き押し相撲
• 3. 初場所の取り組み
  • 3.1. 3日目 大栄翔戦
  • 3.2. 10日目 明生戦
  • 3.3. 12日目 霧馬山戦
  • 3.4. 13日目 阿武咲戦
  • 3.5. 千秋楽 琴勝峰戦
• 4. まとめ

大相撲について

大相撲は、年に6場所開催されます。1月の初場所・3月の春場所・5月の夏場所・7月の名古屋場所・9月の秋場所・11月の九州場所。
また、大相撲には階級制度が取り入れられており番付と呼びます。番付は、横綱・大関・関脇・小結・前頭・十両を関取と呼び、十両を除いた階級の総称が幕内です。大相撲では、6つの階級に分かれており、幕内が最高位で十両、幕下・三段目・序二段・序ノ口で成り立っています。

昇進と降格

大相撲では場所が始まる前に番付が発表されます。番付は、前場所で勝ち越せば上がり、負け越せば下がる世界です。ただし、場所によっては同じ番付で同じ成績を残していても他の力士の成績や各階級で定員が決まっている為、昇進・降格が大きく異なる場合があります。

貴景勝の強さの秘訣

大関として活躍している貴景勝。小さくてもパワーのある力士として『立会い』と『突き押し』に強さを誇る貴景勝の強さの秘訣を紹介していきます。

勝負に対する執念

貴景勝の強さの秘訣は、勝負に対する執念と負けず嫌い　。小学生の頃に通っていた相撲教室で、頭から攻めることへの恐怖心を無くすため、練習前の挨拶で頭突きを行っていたそうです。ここで培った練習が今の立会いや突き押しに生きているんだなと思いました。

安定感のある突き押し相撲

貴景勝が目指している理想のスタイルは、安定感のある突き押し相撲です。安定感のある相撲を取るために、普段の練習から下半身の強化を意識して稽古に励んでいました。特に意識しているのは『四股』。四股は、相撲取りには欠かせない練習の1つです。
貴景勝は、四股を踏むときに足の幅を広く取ることを意識し、この角度で相撲を取れれば、安定感を出せる。そのポジションを意識しながら取り組む事で、体の大きい選手相手でも負けない突き押し相撲ができていると感じました。

初場所の取り組み

初場所では、横綱が休場し最高番付の大関貴景勝が意地を見せつけ13場所ぶりの3度目の優勝を飾りました。1人横綱1人大関は番付上125年ぶりの異例な初場所で、様々な重圧がかかりましたがそれを感謝と捉え取組に臨んでいたそうです。
貴景勝の勝負の取り組みを振り返っていきます。

3日目 大栄翔戦

1勝1敗で迎えた3日目は高校の先輩である大栄翔と対戦。突き落とし　で勝利し、なんとか連敗は免れた。お互いに引けを取らない押し相撲で、一進一退の攻防でしたが最後は貴景勝が上手くかわし、激しい一戦を制した。ここで、勝利できたことで後の連勝を生む良いスタートになりましたね。

10日目 明生戦

1敗で単独首位を走っている貴景勝は、10日目に明生と対戦し、小手投げで勝利。廻しを取られ、不利になりかけましたが、左からの小手投げで相手を投げ捨て、9勝1敗で首位をキープ。あまり得意ではない相手になんとか白星をつけることができ、一安心だが残りの取り組みも気を引けない戦いになります。

12日目 霧馬山戦

11日目に敗戦し、迎えた12日目は、霧馬山との一戦。前日に負けてしまい、なんとか取り戻そうと気持ちが焦りすくい投げで黒星。立ち会いから突き押しで押していたが、霧馬山が上手く体を引き体勢が崩れたところで、すくい投げを決められた敗戦。優勝争いから後退し、今後の取組は負けられない戦いが続きます。

13日目 阿武咲戦

3敗で迎えた13日目は、首位の阿武咲との一戦。絶対に負けられない戦いの中、押し出しで勝利し3連敗は免れました。立ち合いから、貴景勝が攻勢を仕掛けますが相手も反撃。相手が体勢を崩した所を押し出し取り組みを制しました。優勝争いは、千秋楽まで続く波乱の展開に。

千秋楽 琴勝峰戦

千秋楽は3敗で首位に並んでいる琴勝峰との一戦。優勝するには負けられない戦いを見事なすくい投げで白星を飾りました。貴景勝は、立ち合いから強烈な突き放し。相手が投げ技をしようとした所をすくい投げで返し、13場所ぶり3度目の優勝を決めました。
琴勝峰は、高校の三学年の下の後輩でやりにくい部分もあったと思いますが、勝負に徹し1人大関として取り組んだ場所でしたが十分にその役割を全うできたのではないかと思います。

まとめ

初場所で3度目の優勝を飾った貴景勝。今場所では、貴景勝の持ち味である立ち合いがうまく機能し落ち着いた相撲を取れていましたね。一時は、負けが重なり優勝から少し遠ざかりましたが見事に逆境を切り抜け白星を重ねられたのは、大関の強さと誇りだと思いました。
来場所以降には、横綱昇進がかかってくる場所が出てくると思いますが、貴景勝の立ち合いと突き押しと勝負強さを活かして横綱に昇進できる日を楽しみに観戦していきます。

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• Source:AppBank
• Author:はねせがわ