【ネタバレあり】映画クレヨンしんちゃんの最高傑作!「オトナ帝国の逆襲」を成人してから見た感想



劇場映画クレヨンしんちゃんは1993年に1作目が誕生し、2023年で31作品公開されてきました。今回紹介するオトナ帝国の逆襲は、映画シリーズの中でも人気が高く最高傑作と言われています。

実際に、クレヨンしんちゃんの映画ランキングを紹介する多くのサイトで、1位に輝いているんです! クレヨンしんちゃんアニメを100話以上見て、漫画も読んでいた筆者が、成人して再度オトナ帝国の逆襲を見直しての感想とともに本作を紹介していきます。

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目次

映画の概要を紹介

劇場映画クレヨンしんちゃんの中では9作品目になり、2001年の4月21日に公開されました。上映時間は89分と、海外ふくめて映画の平均時間は2時間なので短めですね。

監督は、原恵一さんで主に日本アニメの制作に関わっており、他にも「河童のクゥと夏休み」「かがみの孤城」「カラフル」などの作品を手がけています。

声優には矢島昌子さん(野原しんのすけ役)や、ならはしみきさん(野原みさえ役)、藤原啓治さん(野原ひろし役)などが担当しているとのこと。

あらすじ

ある日、春日部で突然「20世紀博」というテーマパークが開催された。昔のテレビ番組や映画、暮らしなどを再現し、懐かしい世界にひたれる遊園地に大人たちは大喜び。でも、しんのすけをはじめとする子供たちには、ちっとも面白くない。毎日のように夢中になって遊びに行く大人たち…。

そのうちにひろしは会社に行かなくなり、みさえは家事をやめ、しんのすけがひまわりの面倒をみる始末。実はこれは、”ケンちゃんチャコちゃん”をリーダーとするグループの、大人だけの楽しい世界を作って時間を止めてしまう、恐るべき”オトナ”帝国化計画だった!

やがて大人たちは、「20世紀博」に行ったきり、帰ってこなくなってしまう。このままでは未来がなくなってしまう! そこで、しんのすけら”かすかべ防衛隊”のメンバーはオトナたちを取り戻すために、「20世紀博」へ乗り込んでいくことにする。しかし、そこにはもうすっかり子供に戻ってしまった親たちが楽しそうに遊んでいた。

果たして”かすかべ防衛隊”は”ケンちゃんチャコちゃん”に勝てるのか!? そして、しんのすけはオトナたちを今の世界に取り戻し、未来を守ることができるのか!?

(引用元:タワーレコードオンライン公式サイト)

見どころ1 懐かしい要素が盛りだくさん

実は本作、子供より大人におすすめと言われています。「思い出と出会える」というキャッチフレーズとともに、1901年〜2000年頃を思わせるコンテンツが多用されているためです。

たとえば「めんこ」「ブラウン管テレビ」や、物にとどまらず「ガチョーン」ってギャグまで! 世代の人は映画を見ていて、かなり懐かしさを覚えるでしょう。

私は世代ではないのですが、見たことある物が多くあったので、とても楽しめました! 見るときは背景や、小物に注目して欲しいです。

見どころ2 野原家の絆が熱すぎる

本作は「いつもの家族との日常がうばわれてしまったから、取り戻す」という内容になっています。取り戻す際、かなり高い塔の上で今にも落ちそうになりながら戦うなど、とてつもない困難が野原家に襲いかかる! 

見ている私も、あまりの過酷さに手汗をかいたほどです。

しかし、何度危険な目にあったり、怪我をしても、家族と一緒に生きる未来を守るため決してあきらめません。野原家が家族一丸となって、強敵へ立ち向かう姿に胸がかなり熱くなります。

見どころ3 心に響く名言が多い

なつかしいと思わせる部分ふくめて共感できる部分が多いため、ちょっとしたセリフがすごく心に響きます! 

私が印象に残っているセリフは下記の2つです。「心が空っぽだから、もので埋め合わせしているのよ。だからいらないものをどんどん作って、世界はみにくくなっていく」。悪役の女性が言ったセリフなんですが、ミニマリストぽくて記憶に残っています。

もう1つが「切なくて、すてき」。また悪役女性のセリフですが、レトロに触れたとき私も同じことを思うから。作中必ずガツンと響くセリフが見つかるでしょう! 

成人してから再度オトナ帝国の逆襲を見た感想

過去に1度オトナ帝国の逆襲を私は見たことがあります。作中に出てくるしんちゃんと同じく幼稚園児の頃でした。

今回本記事を作成するにあたって、再度オトナ帝国の逆襲を見直したんですが、昔では感じることのできなかった感想が強くあふれてきたため紹介します! 

感想1 古さが良さになっている

作られたのが2001年なだけあって、画風やグラフィックがやや古く感じます。新しい作品に慣れてしまって、レトロな映画に抵抗を感じる人もいるでしょう。私もその1人でした。

しかし、オトナ帝国の逆襲は古さが逆に良さに変わっているんです!本作のテーマであり売りは、昔のなつかしさであるため、制作年代の古さが演出の一部に感じられます!組み合わさって、ものすごい味を出しているんです!

感想2 内容はホラーなのに笑えるから見やすい

本作は内容的に大人から見ても怖いしすこし不気味です。あらすじにもありましたが突然町中の大人たちが我が子の記憶をなくし、全員どこかに行ってしまいます。

町には幼稚園児、小学生くらいの子しか残っていないため、ライフライン(電気、ガスなど)が停止し、子供たちは大パニック! 

絶望的な状況ですが良い具合にクレヨンしんちゃんのギャグが盛り込まれているため、笑ありで楽しく見られます。密室でおならをしたり、丸見えな隠れ方など、思わずクスっと笑ってしまうでしょう!

感想3 映画で泣いたことない人でも感動する

家族を取り戻すという内容なだけに、涙なしには見られないシーンがいくつもあります。個人的に強烈だったのが、野原ひろしが体験した家族との思い出シーン後にしんちゃんが放った言葉「父ちゃん、オラがわかる?」です! 

野原ひろしの回想シーンは5分間にもわたり、野原みさえや野原しんのすけ、野原ひまわりとの初々しい思い出から、絆が感じられる内容がつまっています。

正気に戻りすべてを思い出した野原ひろしは大泣きしながら「ああ……ああ」と答える。私も思わずウルッときました。

ストーリーを知っていても面白い!

本作は89分と平均と比べるとすこし短いですが、見応えは十分です! くわえて以前に本作を見たことある人や、今回あらすじや大体のストーリーを知った人でも楽しめるでしょう。

ドラマをふくめて映画などは、見た時の年齢や立場、状況によって感じる内容が変わります。特に本作はその傾向が強いです。

昔見た時は「野原ひろしすごい良いお父さんでカッコいい男だ!尊敬する」なんて思いませんでした。一度見た人もふくめて、クレヨンしんちゃんの最高傑作を存分に体感してもらいたいですね! 

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