「情報はあるのに動けない」を解消! 地域防災プラットフォーム「防災サプリ」デモ版が8月31日公開



地域連携型・防災行動支援プラットフォームの仕組みを示す概念図

Word Strategist株式会社は8月31日、災害時に利用者が「次に取るべき行動」を案内する地域防災プラットフォーム「防災サプリ」のデモ版を一般公開すると発表しました。

防災情報は数多く提供されている一方、実際の災害時には不安や焦りの中で情報を探し、読み、自分の状況に当てはめて判断することは容易ではないといいます。「防災サプリ」はこうした「情報はあるのに動けない」という課題に対し、「今、何をすればよいかがわかる」体験の提供を目指すサービスです。

開発の背景にある代表の体験

同社は「災害時に誰もが迷わず使いやすいアプリを作りたい」という考えから本プロジェクトを始動したとのことです。既存の防災アプリを調べる中で、情報量は充実しているものの、緊急時に「いざという時に使える」実感に結びつきにくいという課題に着目したといいます。

開発の決定的なきっかけとなったのは、代表である山田美砂代さん自身の体験だということです。緊急地震速報が鳴った際に頭が真っ白になり、何から手を付ければよいか分からないまま時間が過ぎてしまったという経験から、「情報はあっても、人は焦ると動けない」という課題を解決するため本格開発が始まったとのことです。

防災サプリの3つの特徴

防災情報を「次の行動」へつなげる

防災サプリは、防災情報の表示にくわえ、その状況で利用者が次に取るべき行動を、理解しやすい形で提示することを重視しています。「情報を見る」ことから「一歩動く」ことへ、利用者が次の行動に進みやすい防災体験を目指しているとのことです。

災害時の「探す・読む・考える・迷う」を減らす

災害時には、平常時のように長い文章を読んだり、多くの選択肢を比較したりできるとは限りません。防災サプリは、一度に多くの判断を求めず、その瞬間に必要な行動を一つずつわかりやすく示すことを基本にしているということです。

高齢者、子ども、障がいのある人を含め、誰にとっても分かりやすく

防災サプリは、高齢者、子ども、障がいのある人、家族や支援者など、さまざまな人が利用することを想定しているとのことです。文字情報だけに頼らず、画面の優先順位、操作のわかりやすさ、視覚表現などを組み合わせ、災害時に焦りや不安がある状態でも次の行動を理解しやすい設計を進めているといいます。

「地域防災プラットフォーム」としての展開

防災サプリは、単独のアプリで完結するサービスではなく、地域にいる人・情報・行動・支援をつなぐ「地域防災プラットフォーム」を目指しています。

一般利用者にとって使いやすいことを前提に、今後は行政機関、福祉事業者、専門家、地域団体などとも連携しながら、地域ごとに必要な防災支援のあり方を検討していくとのことです。

デモ版で体験できる内容と注意点

今回公開されるのは、正式な災害情報配信サービスではなく、「防災サプリ」が目指す体験を確認できるデモ版です。地震時の行動案内をはじめ、「情報」から「次の行動」へつなげる体験ができるとのことです。

複数の災害・状況を想定した行動案内についても、デモ版として公開準備が進められているといいます。

なお、現時点ではLアラート等の災害情報基盤とは正式接続しておらず、実際の災害通知を配信する正式運用版ではないとのことです。実際の災害時には、自治体、気象庁、消防、警察等の公的機関が発信する最新情報を確認することが推奨されています。

公開後は利用者の声を反映して改善予定

8月31日の公開は「防災サプリ」の完成ではなく、実際に使ってもらいながら改善する第一歩だと同社は位置づけています。

一般利用者だけでなく、行政機関、福祉事業者、専門家、地域関係者からも意見を得ながら、以下の点を検証し、今後のサービスへ反映していくとのことです。

  • 災害時に本当に迷わず行動できるか
  • どのような支援が必要とされているか
  • 地域ごとにどのような情報や機能が必要か

「防災サプリ」のデモ版は、公式サービスサイトから利用できます。




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