ジョークから生まれた仮想通貨「ドージコイン(Dogecoin)」の価格が4月に入り急上昇。時価総額でゆうちょ銀行やみずほフィナンシャルグループを超える成長をみせています。
*Source: CoinMarketCap、時価総額上位ランキング(日本経済新聞) *Category:
ドージコイン(Dogecoin)とは?
「ドージコイン(Dogecoin)」IBMのソフトウェアエンジニアだったビリー・マーカス氏の思いつきから生まれた仮想通貨(暗号資産)です。
このアイディアをネット上で見かけたAdobeでエンジニアをしていたジャクソン・パーマー氏がプロジェクトに合流し、当時オープンソースで公開されていたLuckycoin(ラッキーコイン)のコードを利用することで、ドージコインが生み出されました。
ちなみに、2人の勤め先であったIBMとAdobeとドージコインの関わりはなく、最初はあくまでも個人のジョーク、あるいは趣味レベルのプロジェクトであったとのこと。
ところが意外にも、このドージコインは大成功をおさめ、仮想通貨の時価総額ランキングで5位に君臨する人気ぶりとなっています(2021年4月19日時点)。
ドージコイン、その人気の理由
-
無邪気さとミーム性
ドージコインの開発者の素性や彼らがジョークとして始めたプロジェクトであることは広く知られており「金儲け」や「マネーロンダリングの怪しさ」とは無縁であったことがネットコミュニティで人気になった大きな理由です。もともとミーム(ネット上のネタ)として人気だったDoge(Dogの書き間違い)をコインの名前にしてしまうといったユルさ、脱力感、そしてネタ性によって人気を獲得していったのです。
-
イーロン・マスクの影響
テスラやスペースXの創業者で、世界屈指の億万長者として知られるイーロン・マスク氏は、なぜかドージコインが大のお気に入りです。ツイッターでたびたび言及することがあり、その度にドージコインは値上がりを繰り返してきました。
Doge Barking at the Moon pic.twitter.com/QFB81D7zOL
— Elon Musk (@elonmusk) April 15, 2021
-
プロモーション・ツールとしての可能性
ドージコインはその成り立ちから「ネット上でバズるネタ」としての価値があり、そのことに目をつけたブランドがプロモーションに活用し始めています。一例としてスナックメーカー大手のスリム・ジムはドージコインをネタにしたツイッタープロモーションを行ない話題を呼びました。
GET READY TO GO TO THE MOON TOGETHER! 1 WEEK TO GO!!!
We launch #DogeSlimJim on 4/20–
Let’s take Doing Only Good Everyday HIGHER #DOGE X SLIM JIM BENEFITTING WORLD CENTRAL KITCHENLET’S GOOOOO #DOGEARMY #DoOnlyGoodEveryday @WCKitchen
R S E & SPREAD THE WORD! pic.twitter.com/GdPAX6y3qt
— Slim Jim (@SlimJim) April 13, 2021
このようなことから、「もし、大手のブランドがプロモーションに採用したら……?」という憶測が広がり、それが値上がりに繋がっているようです。
このようなことからドージコインは大きく値上がりしており、記事作成時点における時価総額は約5兆円1000万円という莫大な金額となっています。
仮想通貨と企業の株価を同じ基準で比べることはできませんが……参考までに比較してみると、ドージコインはゆうちょ銀行の約4兆47000億円、みずほフィナンシャルグループの3兆円9000億円を軽く超える時価総額を有していることになります。
なお、記事作成時点において日本でドージコンを購入できる仮想通貨(暗号資産)交換所はありませんが、海外ではBinanceやKuCoinなど多くの取引所で購入が可能です。
<関連記事>
- 仮想通貨・暗号資産 記事の一覧
-
アンストッパブル・ドメイン
一攫千金も夢じゃない! 仮想通貨で売買可能なブロックチェーン・ドメイン「.crypto」の買い方
-
ブロックファイ
年利5〜9%でビットコインなどの暗号資産を運用できるBlockFi(ブロックファイ)がスゴい!
*米国等の居住者に向けサービスであり、財務省関東財務局に登録済みの暗号資産交換業者ではありません。
- Original:https://www.appbank.net/2021/04/19/technology/2057139.php
- Source:AppBank
- Author:マネー&経済記事班
Be the first to comment