iPhoneが発売される前は、タッチペンや物理キーボードが当たり前でした。これらのデバイスはどのように「進化」していったのでしょうか。
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「初期スマートフォン」は、どのようなモノだったのか?
初期のスマートフォーンは、2001年に発売した「Nokia Communicator 9210」のようなものです。
これは、Psion 5mxの機能を電話機に組み合わせたもので、単独でインターネットに接続できる初めてのデバイスです。見た目はただの電話ですが、中身は携帯情報端末です。
キーボードは小さくなり、使いにくくなりましたが、当時としては本当に驚くべきデバイスでした。また、サイズも小型化されていてジャケットのポケットに入ります。
iPhoneが発売される6年前は、このようなデバイスで、電話をして、インターネットを利用して、音楽を聞いていました。
そして、2002年には「Handspring Treo 180」というデバイスが発売されます。
この機種は、タッチペン付きの超小型端末です。しかし、フラップを上げるとキーボードが現れます。このキーボードは最高とは言えませんでしたが、ポケットに入るサイズは魅力的でした。
2005年になると、折りたたみ式ではなくスライド式のキーボードを搭載したデバイスが登場します。
HTCが製造した「HTC Apache」という手のひらに収まる大きさのデバイスは、多くのキャリアからさまざまな名前で販売されました。
そして2007年にiPhoneが登場します。その際、スティーブ・ジョブズはこれまで人気だったデバイスを馬鹿にしたことで有名です。彼は「指を使えばいいのです。わざわざタッチペンを使う必要はない。」と言い放ちました。
そして、ハードウェアキーボードをスペースの無駄遣いだと指摘したのです。
ジョブズは、正しい判断をしました。現に、他のスマートフォン企業はiPhoneのデザインを模範するようになりました。しかし、このような初期のデバイスが道を切り開き新たな市場を作ってきたからこそ、AppleがiPhoneを発表し革命を起こすことができたのです。
- Original:https://www.appbank.net/2022/10/11/technology/2273211.php
- Source:AppBank
- Author:テクノロジー記事班
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