
LINEヤフー株式会社は6月5日、防災情報を提供する『Yahoo! JAPAN』アプリおよび『Yahoo!防災速報』アプリにて、自治体が発表する「避難所開設情報」のプッシュ通知機能を開始したと発表しました。総務省が推進する災害情報共有システム「Lアラート」と連携し、住民への情報伝達を迅速化しつつ、自治体職員の負担軽減を目指す取り組みです。
これまで『Yahoo!くらし』では、全国約1,600の自治体と災害協定を締結し、緊急情報や防犯情報、ニュースなどを「自治体からの緊急情報」として提供してきました。新たに導入された機能では、自治体が「Lアラート」に避難所情報を入力するだけで、対象地域のユーザーに自動で通知が送られる仕組みになっています。通知は設定地域に基づいて配信され、『Yahoo! JAPAN』アプリおよび『Yahoo!防災速報』アプリの利用者が受け取れるようになっています。


災害時の課題に応える形で
株式会社Specteeが2024年8月に実施した調査によると、災害時に自治体が直面する課題として「迅速な情報収集・提供」が57.5%と最も多く挙げられました。一方で、デジタルツールやSNSの活用が進んでいると感じている自治体職員は44.4%にとどまり、情報発信の手段に課題があることがうかがえます。
また、住民の要望として最も多かったのは「正確で迅速な情報提供」(52%)、次いで「避難所の開設と場所の情報提供」(48.4%)でした。こうした声を受け、避難所情報をタイムリーに届ける新機能の開発が進められました。
多くのユーザーに迅速な情報を
この新機能により、自治体側は複数の入稿ツールに情報を重複して入力する手間が省け、業務の効率化が期待されます。『Yahoo! JAPAN』アプリ(DUB1億700万)および『Yahoo!防災速報』アプリ(累計ダウンロード数6,800万以上)という多くの利用者を抱えるプラットフォームを通じ、避難所の開設情報が素早く届く体制が整いました。
なお、「Lアラート」と連携した避難所開設情報のプッシュ通知は、LINEヤフーとしては今回が初の取り組みです。避難所の情報自体は、2024年1月から『Yahoo!天気・災害』にてWeb掲載が始まっており、今回の通知機能追加により一層の利便性向上が期待されます。
通知された情報は『Yahoo! JAPAN』トップページや検索結果、『Yahoo!くらし』内のサービスページなどからも確認可能で、ユーザーは地域設定のほか、スマートフォンの位置情報に基づく「現在地」でも通知を受け取ることができます。
- Yahoo! JAPANアプリ:https://promo-mobile.yahoo.co.jp/yjapp/
- 自治体からの緊急情報について:https://kurashi.yahoo.co.jp/notice/localgovernment/index.html
- Original:https://www.appbank.net/2025/06/08/iphone-application/2778068.php
- Source:AppBank
- Author:はねせがわ
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