本日2026年4月2日(木)にリリースした知的アートパズルゲーム『Piece of Art(ピースオブアート)』。今回、リリースに先駆けて開発中のビルド版をプレイさせていただいたうえで、開発チームの皆さんにインタビューする機会をいただけたので紹介していく。
※ゲームは開発中のものです。記事中の内容は、実際のゲームと異なる可能性があります
直感プレイで自然に絵画の魅力に入り込める!絵画パズルゲーム
名画をパズルとして“解く”ことで、自然と構図や色彩に目が向く――そんなコンセプトで開発された『Piece of Art(ピースオブアート)』。
今回は特別に開発中ビルドを先行プレイさせていただいたうえで、開発チームの皆さんにインタビューする機会をいただいた。
本稿では、先行プレイで判明したゲームの流れを整理しつつ、「なぜ名画×パズルなのか」「名画を主役にするUIはどう作ったのか」「AIを活用した開発は何が変わるのか」といった気になる点を掘り下げてお届けする。
『Piece of Art』プロモーション動画(ゴッホ)
少しずつ使えるピースが増える!直感でプレイしやすいパズルシステム
『Piece of Art』のメインコンテンツとなるのは、ホーム画面に正方形上に並べられた9つのアートパズル。
好きな番号がついた名画をタップすることで、ジグソーパズル形式のパズルゲームに挑戦できる。
本作ならではの特徴として、パズルできるピースが少しずつ追加されていくシステムとなっていおり、名画の全貌が少しずつ見えてくる楽しさを味わえる。
ゲームスタート時にあるピースは数個程度で、ピースをうまく合わせていくと追加のピースが段階的に増えていく。Level 1のパズルならまったく知らない名画でも、なんとなく難なく進めていける難度となっていた(※)
画面をピンチイン・ピンチアウトすることで拡大・縮小も可能。ぜひ実際にプレイして見てほしいが、名画の解像度が非常に高く、ズームすると絵画の細部や質感まで感じられた(※)
※『叫び』には複数のバージョンが存在し、本作に収録されているのはリトグラフ版
パズルの難度はLevel 1~3に分かれていて、1つ難度を上げるだけでグンと難しくなる印象。
まずはLevel1をラクにクリアしてもらって、絵画の全貌や背景をある程度知ったうえでレベル2,3と挑戦してほしい意図が汲み取れた。
パズルをクリアすると、完成させた名画の物語が読めるようになる。一部の名画には、美術館さながらの音声ガイドもついているそうだ!
物語からは画家の人生や時代背景、制作秘話が読み取れるようになっている。なお、物語は章に分けられており、続きを読むには、より高いLevelのパズルをクリアしなくてはならない。気に入った名画を深く理解するためにパズルを進めていくような自然なゲームサイクルが組まれているのだ
なお、Level 1のパズルなら数分程度でクリアできたが、Level 2以降は腰を据えて数十分は集中してプレイしたくなるようなプレイ感。
まずはLevel 1をスキマ時間にプレイして、気になった名画については高難度を集中できる環境でプレイするのがおすすめのプレイスタイルとなりそうだ。
ヒントの「アウトライン」表示でグッとパズルしやすく!
なかなかピースを合わせられないときの救済措置として、ヒント機能が用意されている。
受けられるヒントは「ピース配置」「アウトライン」の2種類で、特に有効に感じたのがアウトライン。
アウトラインのヒントをもらうと、名画の全貌が数ピースはめるまで表示されるので、特に知らない名画のパズルに挑戦する際には有効だ。
アウトラインが表示されているうちに絵を記憶して、残りのピースをはめていこう!
なお、ピース配置はその名のとおり5つくらいのピースを自動ではめてくれるヒントとなっていた。
日替わり9枚パズルでビンゴも楽しめる!ギャラリーなど、やりこみ要素もじゅうぶん
ホーム画面に表示される9枚のパズルは、日替わりでランダムに切り替わる。
名画の収録数はリリース時でも550点を超えるそうで、日々新たな名画に出会っていけそうだ。
9枚のパズルをクリアしてラインをつくることでビンゴを楽しむこともできるようになっているほか、ソーシャルゲームでは定番のミッションまで完備
気に入った名画や画家をお気に入り登録して、自分だけのオリジナルアートギャラリーをつくることも可能と、パズルゲームながら遊びごたえはしっかりと用意されている。
デジタルからリアルへ!名画への関心がさらに深まるイベントまで用意
本作には、名画のイベントに合わせたゲーム内イベントも用意されている。
最初のイベントとして2026年5月29日(金)より、上野の森美術館にて開催される「大ゴッホ展」に合わせて「ゴッホの情熱物語」の開催が予定されている。
本イベントに参加すれば、アート鑑賞応援権などのリアル特典が抽選で当たるのだ。
『Piece of Art(ピースオブアート)』で画家や名画の時代背景、制作秘話を知ってから美術館で鑑賞するアートは、格別な体験になるはずだ。
『Piece of Art』開発者インタビュー 「名画をもっと身近に、もっと能動的に」
今回、特別に『Piece of Art』の開発に携わった佐藤 愛さん(ディレクション&マーケティング)・山崎 大介さん(チーフデザイナー)・中岡 尚之さん(エンジニア)・山中 雄一郎さん(エンジニアチームマネージャー)の合計4名にインタビューのご機会をいただけた。
――まずは自己紹介をお願いします。
佐藤:UNBALANCEでプランナーをしています、佐藤です。
『Piece of Art』では、企画やプランニングをはじめ、全体の進行管理などを担当しています。
今回はリモート参加となった佐藤さんの絵画風イメージ。本作や絵画への熱い想いをたくさん語ってくださった
山崎:デザイナーの山崎です。よろしくお願いします。
本作ではデザイン全般を担当していて、UIやビジュアルはもちろん、アニメーションやプロモーションまわり……動画制作なども含めて担当しています。
本作の開発に携わるまでは絵画への興味は薄かったが、これまで知らなかった画家たちの数々の名言からその魅力にハマったと話してくださった山崎さん
中岡:エンジニアの中岡です。
担当としては、アプリ内のパズルのシステム設計を中心に、全体の実装――いわゆるプログラミング部分を広く担当しています。
『Piece of Art』でユーザーがプレイするパズルパートなどを手掛けた中岡さん。今回、UNBALANCEで初めてAIを導入して、開発をなさったそうだ
山中:エンジニアチームのマネージャーをしている山中です。
主にサーバー側の設計を担当していて、APIの仕様や、パズルのビンゴロジックの計算部分などはサーバー側で制御しています。あとは課金やサブスクリプションの管理など、アプリ全体の裏側の仕組みを担当しています。
『Piece of Art』開発中にご家族で美術館に行く機会があり、リアルで出会った名画の大きさや質感に感動したと話してくださった山中さん
――『Piece of Art』はひと言でどんなアプリですか?
佐藤:絵画をモチーフに、パズルを解いて少しずつ完成させることで、色彩や構図を意識して感じられる体験を提供するアプリです。
パズルを解くごとに解説(物語)が開いて、解説を読んだあとにもう一度パズルに挑戦することで、作品の見方や理解が深まる設計になっています。
――『Piece of Art』を企画した背景や狙いを教えてください。
佐藤:名画や絵画を、もっと身近に能動的に楽しめる形で届けたいと思いました。
美術作品は魅力的ですが、「難しそう」「知識がないと楽しめない」と感じる方も少なくないんですよね。
美術館に行って“きれいだな”と思うだけでも十分なんですが、なぜその絵が生まれたのか、作品同士のつながりを知ると、より味わい深くなっていく。
そうした背景に、遊びながら自然に触れられないかな、と。
――なぜ“パズル”だったのでしょう?
佐藤:作品を自然に細かく観察できる手段として、パズルが一番最適だと思いました。
人物の位置関係や背景の構図を無意識に見ていくんです。解説を読んだあとにレベル2に挑戦すると、「こういう構図だったんだ」と理解が進む。
全体像が見えてくる気持ちよさと、理解が深まる感覚が重なるように体験設計しています。
――ターゲットは?
佐藤:30〜50代の方を中心に、落ち着いて作品と向き合える“上品で心地よい体験”を意識しています。
美術館によく行く方はもちろん、頻繁に行くほどではないけれど「最近ちょっと気になる」「絵を描くのが好き」といった潜在層にも、学ぶ前にまずパズルとして楽しんでもらう。
そのあとで背景に触れて「もっと知りたい」「実物を見たい」につながる段階的な導線を大切にしています。
―― 名画という完成された作品を扱う中で、デザイン面で特に意識されたことはありますか。
山崎:絵画は色数が多いので、UIは黒で締めて、絵が引き立つようにしたいと思っていました。
パズル画面は白、ギャラリーは黒で切り分けて、“違う部屋に入った”ような感覚にしています。
あと、ボタンも本当は入れたくないくらいで、できるだけシンプルにして、絵と向き合える画面にしたかったですね。
パズルという親しみやすいジャンルということもあり、本当にシンプルで絵画とパズルだけに集中できる設計。メインターゲットは30代以上とのことだが、小さなお子さんからお年寄りまで楽しみやすいUIだ
――本作を開発していて印象に残っている要素は?
山崎:ホーム画面に出る“画家の名言”が結構刺さりました。言葉を入れてから作品を観ると、入り方が変わるんです。
絵から入るだけじゃなくて、言葉から入るのも新しいと思っていて。プロモ動画も、名言と作品で“入口”を作る意識で作っています。
山崎さんが手掛けたプロモーション動画。動画内では自画像の作品とともに「絶望の中でも、色は私を裏切らない。」というゴッホの名言が大きく打ち出されている
画家の名言はホーム画面のタイトルの上部にも表示されている。表示される名言は、ランダムに切り替わるとのことなので、プレイを進めていくうちに山崎さんのように自身に響く名言に出会うこともできるかもしれない
――パズルゲームとしての面白さを成立させるため、どのような調整を行ったのでしょうか。
中岡:ピースが小出しで出てくることや、レベル分けで簡単なものから難しいものへ段階的に楽しめることを意識しました。
開発初期から近い形にはできていたんですが、操作性や意図しないピースが動く、継ぎ目が見える、といった細かなストレスがあったので、そこを1つずつなくしていきました。
ピースが合ったときには端末の振動とともにカチッとハマった感覚を味わえる。ぜひプレイして実際に感じてみてほしい
――名画をパズル化するうえで特に難しかった点があればお教えください。
中岡:ピース分割後に「何をもって接続されたと判定するか」が難しかったです。辺同士の判定だと、プレイ中に微妙なズレが入っていってしまうんですよね。
最終的に、絵をグリッド(マス)で分けて、相対位置で“ここなら合っている”と計算する方法にして、うまくいくようになりました。許容範囲は今も調整中です。
また、500点規模だと作品ごとに分割調整は現実的ではないので、分割パターンの定義ファイルを作って、さまざまなサイズの絵に適用できるようにしました。
――今回、開発にAIを活用されたとお聞きしましたが、AIを導入することで具体的に何が変わりましたか?
中岡:一番はスピードが上がりました。従来なら調べ方を調べるだけで1日潰れることもありましたが、まず試してみることができる。
実際、仕様書のスクリーンショットを添付して「こういうものを作りたい」と投げると、7〜8割は合ったものが返ってくる。そこから「ここが違うのでこうしてほしい」と詰めていく形です。
山中:ただ、AIがあれば誰でも高品質なものが作れるわけではありません。完成度を判断し、やりたいことを言語化できる経験があって成立する面が大きい。今回は“AI×エンジニア”がハマった例だと思います。
――最後に、ユーザーへメッセージをお願いします
佐藤:名画をただ眺めるだけではなく、自分の手で少しずつ解きながら、感じて、理解して、発見していく体験を目指しました。解説に触れて絵画を見る目線が変わっていく感覚を、ぜひ楽しんでください。
山崎:名言がきっかけで見方が変わることもあります。毎日チェックして、言葉から好きな作家に入っていくのも面白いと思います。
中岡:パズルという親しみやすい遊びで、アートへの興味や理解が深まっていけば嬉しいです。
山中:毎日快適に遊んでもらえるよう、サーバーやレスポンスも作っています。ぜひ毎日起動して楽しんでもらいたいです。
── ありがとうございました!
まとめ:名画を“知る”だけでなく、“見える”ようにしていくゲーム
『Piece of Art』は、名画を“学習コンテンツ”として置くのではなく、パズルの気持ちよさの中に「観察→理解」の導線を仕込んだ作品だった。
レベル1は短時間で触れられ、もっと深く見たければレベル2以上へ。名言や解説で背景を知り、もう一度同じ作品に触れると、見え方が変わる。
日常のすき間にアートの入口を作りつつ、最終的には美術館へ――。そんな循環まで見据えた挑戦として、正式リリース版にも期待したい。
── ありがとうございました!
まとめ:名画との“向き合い方”が変わるゲーム
『Piece of Art』は、パズルの気持ちよさの中に名画の「観察→理解」の導線を仕込んだ作品だった。
Level 1は短時間で気軽にプレイしながらまずは名画に触れ、名言や解説で背景を知り、もう一度同じ作品に触れると、見え方が変わっていく。
日常のすき間にアートの入口を作りつつ、最終的には美術館へ――。そんな循環まで見据えた挑戦として、正式リリース版にも期待したい。
| 『Piece of Art』ダウンロードはこちらから | |
| App Store | Google Play |
タイトル概要
- タイトル: Piece of Art
- ジャンル: ゲーム/パズル
- プラットフォーム:App Store/Google Play
- 配信開始日:2026年4⽉2⽇(木)
- 価格:基本無料(アプリ内課金あり)
- 公式X
(C) UNBALANCE Corporation
- Original:https://games.app-liv.jp/archives/583548
- Source:Appliv Games
- Author:Appliv Games



















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